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2009/10/13

学問の秋でもある

10/13

盥から盥へうつるちんぷんかん

これが一茶の句であるというのは、学生時代に知っていた。吹野先生の漢文の授業で教わった。辞世の句とも言われている。すごい句だなあと思っていたが、もっとすごい句を知った。いやあ、知らなかった。

世の中は地獄の上の花見かな

である。
一茶の人生は波瀾万丈で、なかなかすごいのは知っていたが、こんな句を残していたとは。

今日の発見である。

で、研究室で仕事をしていたら、学生がやってきた。教育実習を終えたゼミ生である。良い顔をしていた。

『で、久しぶりに大学に来てどうだ?』
「なんか変な気分です」
『どう、変なのかな?』
「なんで、今自分は大学にいるのかな。小学校じゃないのかなという感じです」

良い実習だったのだろうなあと思う。ご指導いただいた先生方に感謝である。自分の居場所を作らせてもらったわけだ。学生もそれなりに頑張ってきたというのは分かる。だが、その環境を用意してくださったのは、現場の先生方である。よーく分かる。ありがたいことだ。

そして、今日から実習が始まった学生もいる。
頑張れよ(^^)。

電話があった。この電話は予約されていた電話。新しい仕事の依頼である。なんか面白そうなので、引き受けようかなあ。来週打ち合わせだ。

ディベートの授業では、マイクロディベートの一回目が終わったところ。スピーチの基礎技術をあれこれ説明し、
『ま、理解できても、実際にできないと思います。10試合過ぎた頃に、できるようになっていると良いね』
と話す。

ディベートは、分かると出来るの差が激しいレッスンです。

その後、さらに国語科教育法2の学生たちが、模擬授業の指導案(案)を持って指導を受けにくる。

一回目の指導なので、あれこれバッサリと切る。教材をメタで見るということはどういうことなのかを具体例とともに、解説する。理念だけで指導案を作ってもダメだし、誰かのものを許可なしで勝手に使ってもダメだし、あなたが本当に教えたいと言うものが無くてもダメだとあれこれバッサリと切る。

夕方鳴き始めた秋の虫の音が、指導を終える頃には、違う種類の虫の鳴き声に変わっていた。もう10月も半ばである。学問の秋でもある。

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