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2009/10/03

逸題  井伏鱒二

さて、今宵の月は顔を出してくれるでしょうか。

以下の詩は、私が中学生に必ず教えてきた詩です。
彼ら彼女らが中学を卒業し、社会で活躍する時ふと、空を見上げて呟くことがあればなあと思い、教えてきました。

引用開始 ーーーーーーーーーー

逸題  井伏鱒二

けふは仲秋明月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあはせ
よしの屋で独り酒をのむ

春さん 蛸のぶつ切りをくれえ
それも塩でくれえ
酒はあついのがよい
それから枝豆を一皿

ああ 蛸のぶつ切りは臍みたいだ
われら先ず腰かけに坐りなほし
静かに酒をつぐ
枝豆から湯気が立つ

けふは仲秋明月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあはせ
よしの屋で独り酒をのむ

引用終了 ーーーーーーーーーー

美しい月に出会えますように。

写真は、一ヶ月前の満月です。

Moon

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