逸題 井伏鱒二
さて、今宵の月は顔を出してくれるでしょうか。
以下の詩は、私が中学生に必ず教えてきた詩です。
彼ら彼女らが中学を卒業し、社会で活躍する時ふと、空を見上げて呟くことがあればなあと思い、教えてきました。
引用開始 ーーーーーーーーーー
逸題 井伏鱒二
けふは仲秋明月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあはせ
よしの屋で独り酒をのむ
春さん 蛸のぶつ切りをくれえ
それも塩でくれえ
酒はあついのがよい
それから枝豆を一皿
ああ 蛸のぶつ切りは臍みたいだ
われら先ず腰かけに坐りなほし
静かに酒をつぐ
枝豆から湯気が立つ
けふは仲秋明月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあはせ
よしの屋で独り酒をのむ
引用終了 ーーーーーーーーーー
美しい月に出会えますように。
写真は、一ヶ月前の満月です。
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