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2009/11/07

11月の明日の教室

11/3

さて、いよいよ11月の明日の教室である。

明日の教室は、主催している私が言うのも変だが、やっぱりなかなか凄い。登壇して下さる方が凄いのは勿論なのだが、参加される方たちも凄い。

明日の教室ということで、運営する私たちは、あまり宣伝をしないようにしてきた。参加される方が40人を超えると、どうも講師と参加者の距離が遠くなる感じがしてくるのである。

講座もそうだが、講座の後の懇親会でも講師の先生との距離が遠くなる。これがよくない。日本一の先生のそばでありがとう食事ができる。お酒が注げる。相談が出来る。これがいいのだが、多くなるとこれができなくなる。

また、同じ目的を持ち違う現場を持った教育関係者が、あれこれ語り合うのがいい。これがいいのだが、多くなるとこれができなくなる。

私たちはこれを良しとはしないことにして運営している。せっかく自腹を切って学んでいるのである。自分達がやりたいようにやってみたいという思いもある。

もちろん、新たに参加したいという方をお断りものではない。こんなに小さくしか告知をしていないのに、参加されようとする方がいらっしゃるのはとても嬉しい。是非、お越し下さい。

学びは、贅沢な方がいい。この贅沢さは、参加された方なら実感されるであろう。

ただ、今日の明日の教室は、協同開催であり、多くの人に見てもらいたいということもあって、この枠を取り払った。300人以上の方がいらっしゃったと思う。

中には私の二回目の卒業生も来てくれていた。結婚が決まり、彼女を紹介してくれもした。嬉しいねえ。そして、
「あとで見てください」
と言われ封筒をくれた。

見たら、私が彼らが卒業するときに書いた文章やなんやらのコピーである。いやあ、まだとっておいてくれたのか。嬉しいやら恥ずかしいやらである。私が30歳のときに書いた文章である。ディベートに最初に取り組んだ時の生徒たちへのメッセージである。

引用開始 ーーーーーーーーーー

卒業おめでとう

卒業おめでとう。ほんとうにおめでとう。二年間の付き合いだったけれども、
「人との付き合いは時間の長さではなく、密度なんだ」
としみじみ感じました。人間の集団が好ましい状態を維持できるのは難しいもんです。人間は安きに流れるように出来ていますから、彫っておくと転がり落ちるもんです。私たちの学年は、色々在りました。問題があって、それを解決することで学年の集団に力をつけて、ここまで来たと思います。

一年の時の佐藤先生から伝えられたことは、
「この子たちは、とても感性がいいの。伸ばしてあげてね」
ということでした。本当に伸び伸びと育って、喜怒哀楽がはっきりしている人間らしい君たちでした。ブレーキが掛からなくなって脱線してしまうことも沢山あったけれど、乗り越えてきました。そして、乗り越える度に力をつけてきました。

国語の授業では、「教科書を教える」というよりは、「教科書で教える」という方法でやってきました。今だから言いますが、それこそ、君たちの要求が高いのでこっちも必死になって授業の予習をしたものでした。討論会なんて僕だって中学校から大学に至るまでまったく経験なかったけれども、なんとかできたのは、君達の「もっとレベルの高いものを…」という無言の瞳の訴えがあったからでした。また、失敗しても笑って許してくれた君達に感謝!

君達のお陰で本当に色々なことが学べました。ありがとう。しばらく僕は、討論会に拘ってみようと思います。君達も高校などで是非やってみてください。そしてその様子などを聞かせてください。楽しみにまっています。

それから、サインの『更上一層楼』という言葉は高校などで学ぶでしょう。その時、意味が分かると思います。人生は勉強の連続です。でも、自分で考えて行動する。結果を出す。とても楽しいものです。自分が主人公となるように、時代を仲間と共に平和に生きられるように、考えて行動し続けてください。僕は君達にいきる力としての国語を、文学を、人生を語ってきたつもりです。どんどん実践に移していってください。

ほんとうに、卒業おめでとうございます。

1993.3

引用終了 ーーーーーーーーーー

人間は成長しないなあとも思うf(^^;。
考えていることは、ほとんど変わっていない。

こんな十五年も前の文章を持っていてくれる教え子がいる私は幸せである。もう少し成長しようと思う私であった。

こうして嬉しい再開から今回の明日の教室は始まった。

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