私に約束を守るチャンスをくれる娘
11/21
朝起きて、風呂のスイッチを入れる。
昨日の天気予報では雨のはず。が、いい天気である。
琵琶湖があまりにもまぶしい。
その反射が風呂場に届いてきて、思わず息をのむ美しさであった。
風呂場にアールクルーを流し、タイのホテルに漂っているお香に火をともし、冷たい飲み水を用意し、内田樹先生の本をセットし、熱めのお湯につかる。はあ、極楽。
本を読んでいるとガンガンアイディアがわき出す。
(うおおお、授業がしたい)
という嬉しい悲鳴を心の中で叫びながら、小一時間過ごす。
◆
昼前に大学に。それからずっとあれこれ。
まあ、たっぷりと時間を使ってのいい一日であった。
◆
夜、家に帰って娘との約束を果たしていないことを思い出した。昨日の夜に、
『明日の夜も、ロウソクをつけてあげるね』
と話していたのに、先きに風呂に入ってしまっていたのであった。
ベランダのキャンドルスタンドに灯をともすのが娘のお気に入りである。しまったなあと思っていたら、風呂から出た私に、
「ついた、ついた、して!」
と言ってくる。
『そうだったね。昨日約束したね。じゃあ、しようね』
と私に約束を守るチャンスをくれる娘。うれしい。親が約束を守らないでいて、子どもに守らせることはできない。二歳であっても理屈は同じだ。いや、二歳だからこそ大事にしたい。
子どもは、貰ったものをきちんと返してくれる。約束を守るという私からのプレゼントは、やがて娘から返されるであろう。それが、私たち親でなくても良い。誰かにきちんと約束を守るということを返してくれるのであれば、父は幸せである。
ベランダのキャンドルに灯をともして、琵琶湖の夜景を味わう。うーん、良い一日であった。
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コメント
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「泣きながら生きて」を見てきました。
娘さんが親孝行なんです。
池田先生は必ず泣きますよ。
オススメです。
投稿: J.SASE | 2009/11/22 00:48
しかし、行動的ですねえ。さっと動かれますよね。
私は基本的には出不精なので、尊敬します。
娘や、すばらしい娘たち(ゼミ生)に囲まれている私は、そりゃあ泣くでしょうねえ。幸せなことです。
投稿: 池田修 | 2009/11/22 08:33