模擬授業の事前指導
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朝風呂を愉しんで出てくると奥さんが
「しーっ」
と言う感じの仕草をしている。何だと聞いたら、娘が起きて一人遊びをしているようだという。面白そうなのでソーっと覗きに行く。
ベットの上に乗ってポツンとしでいた。お母さんの顔を見るや否や泣き出す。睡眠系、相変らずお母さんである。ちなみに私は、食事系。膝の上に乗ってきて、食べさせろと急かされる。
何げ無いが大切な朝の時間である。
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午前中に打ち合せが一つ。
参った。運転用のメガネのまま車を降りてしまったので、打ち合せの最中は涙がどんどん出て来る。ああ、そういうお年頃なのね。
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昼休みと三限は、模擬授業の事前指導。説明文と古典のグループである。
説明文の授業は、教師が説明して、理解した生徒を中心に授業を進めて、先生が纏めてお終いという授業になることが多い。今回の学生の指導案は、残念乍らまさにそれであった。
しかし、これは学生たちの問題にしきるのは、些か問題があるだろう。彼女らはそうやって授業を受けてきたので有り、それが体に染み込んでいるのである。
そうだとすれば、ここを溶きほぐし、出来る子を中心に進めるのではなく、子どもたち纏めをがするような授業を、彼女たちが作り出せるような指導をすることが私の指導のあり方になると思っている。
古典は、平家物語那須野与一である。群読で行なう。私は、群読でもディベートでもこの教材を扱ったことがある。
このグループは、先週指導を受けにきたときには、群読をやろうと考えたものの、群読その物の理解が不十分で(勉強不足で)、お話にならなかったが、一週間で少し形にしできた。そこでバシバシ指導である。
すると、
「ここで先生のお話を伺うと、無理と思っていたことが、やろうと言う気持ちになるんです」
と言う。
『そう言えば、君たちの先輩たちも、試験まえとか、作品を仕上げる前とかに、気合を入れて下さい、って研究室に来ていたな』
「あ、じゃあ私たちも気合をいらていただきに来ます!」
『来なくてよろしい(笑)』
「えー、先生?!」
学生には厳しい愛をである(笑)。
どんな群読になるかたのしみである。
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ディベートの授業は、団体戦の最初の試合。此処で急に難しくなる。一人でやる場合は、準備も自分のペースでやれば良い。
だが、団体戦はそうはいかない。スケジュールの調整に始まり、概念の共通理解に、哲学の確認とやらねばならぬことが増えるのである。
今日の第一試合は、まだまだである。が、そのお陰で次の試合の課題が分かるのである。来週も楽しみのディベートの授業である。
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授業後、そのまま大阪に急ぐ。大学の仕事で出張である。
なかなか激しい11月がつづくのである。
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