本日は、「忘れ物指導」
11/25
学級担任論の授業では、場面別指導について講じ始める。 本日は、「忘れ物指導」である。
忘れ物指導という言葉は、忘れ物を勧めるような感じもするが、勿論、子どもが忘れ物をしないようになるためには、どういう指導をすれば良いのかということである。
私は、忘れ物を多くしてきたのでいろいろと考えることがある。一番思うのは、
「忘れ物をしようと思ってしている子どもはいない」
ということである。
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忘れ物をすれば、本人は大変だし、周りにも迷惑を掛ける。わざと忘れ物をしようと思っている子どもは、基本的にはいないはずである。にもかかわらず、忘れ物をすると教員は子どもに、
「忘れ物をするな!」
と言う。忘れ物の多かった私からすれば、
『こっちだって、忘れ物をしたくてしているわけじゃないわい!!』
と言いたいところだが、子どもの頃はこの言葉が見つからなかったし、見つかって言ったとしてもさらに怒られていたであろう。
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泳げない子どもに対して、教師は授業で「泳げ!」と言うであろうか。縫い物のできない子どもに対して「縫え!」と言うであろうか。そんなはずはない。泳ぎ方、縫い方を教え、さらに途中で分からなかったら、もっと細かく丁寧に教えるはずである。
忘れ物をする子どもは、忘れ物をしたいのではない。そうであるのならば、「忘れ物をしたくても、忘れ物ができないようにする」のが、指導なはずである。
ここを基本的な考え方として、どうしたらいいのかをあれこれ考える。現状を分析し、指導計画を立てる。例外規定はないか、子どもに負担は大きすぎないか、または甘やかしすぎていないか。何よりも、子どもが忘れ物をしなくなるような、せめて少なくなるような指導になっているかを考えて、講じた。
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授業を終えて研究室でメールを確認すると嬉しい連絡があった。『教師になるということ』(ひまわり社)の初刷が、全部売り切れたとのこと。御陰さまで二刷りになるというのである。
(こんなテーマで本を書いていいのか、俺?)
と思いながら書き始めた本であるが、書く以上はきちんと腰を据えてかこうと思ったのが、二年前。こんなに早く二刷りになるとは思わなかった。
どこかで小書が、これから教師を目指そうとする若い人たちの役に立っているのであれば、嬉しい。
他にも、校内研修会の打ち合わせのメールや、心配していた学生からの元気なメールやらがあって、忙しいやら嬉しいやらである。
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で、水曜日は会議。
今日も長く、かつ、重要な会議であった。勉強になるなあ。
16:00から始めて、終わったのは20:00ぐらいだったか。
さ、明日は授業の日である。
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