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2009/11/09

『えー。変えちゃうの?』

11/9

ゼミでは、実習の振り返りを行う。教育実習の研究授業の指導案を持ってこさせて、それをもとにその時の授業をコンパクトに再現させ、上手くいった点や課題点について議論を重ねた。

具体的なものをがあると、議論は深まる。
文献のハンドアウトであったり、模擬授業を録画したビデオであったりを今までもしてきているが、教育実習を終えた今は、指導案である。

ゼミでの議論も、以前に比べると指導案の目のつけどころが違ってきている。どこが大事でどこを軽く流すポイントなのかに付いて、理解が深まってきている。これはいい。一ヶ月指導を受けたお陰である。

午後、長瀬先生から荷物が届く。先日の修学旅行の夜の学習会について、学生たちにお礼とのことで、どーんと本を下さった。
『若い教師のための時間術』(黎明書房)である。学生たちにとってとても大きなプレゼントを頂いた。ありがたい。

野中先生が、いよいよ「味噌汁朝ご飯の授業」を提案される。私が申し上げた三つの要件、すなわち「 1 日常的である 2 飽きることがない 3 栄養価が安定している」を土台に置いてくださっている。恐縮である。

横浜でのご提案なので、私は伺えないが、先に野中先生からそのときに使われる予定のパワーポイントを送っていただいた。私が申し上げるのも変だが、さすがである。

野中先生の凄さは、最後まで担任をされ続けてきたことにある。これは間違いない。しかし、それだけではない。その経験を元に新たに、いまの子どもと先生がどこの立ち位置にいて、何を求めているのかをきちんと分析して、それに応じた提言をされるところにある。

今回拝見した内容は、一年目の教員が身につけることが出来れば、相当安定した授業を展開することが出来るものであると感じた。展開がとても楽しみだ。

来週の教職総合演習の授業で発表するグループが、事前指導を受けにきた。取り扱おうとするテーマは非常に面白いのだが、取り扱え切れるのか、疑問に思った。

そこで、あれこれ話す。
私としてはそのテーマでの発表を聞きたいのだが、そのテーマでの発表は相当難しいよと話す。

今の問題を取り上げるのは、今の時代に生きている若者には簡単に見える。だって目の前で起きていることなのだから。見れば分かると思いがちである。

しかし、それを学問として取り上げるとなると話は別なのである。なんでそれはそこに存在するのか。歴史的にはどういう流れがあるのか、存在する意義はなんなのか、解決すべきか大は何なのか、将来はどのように展開されていくのか。これらを論じる。そのために、必要な文献を用意することになる。

『私はそのテーマでやったのを聞きたいなあ』
「せ、先生。テーマをもう少し考え直してきても宜しいでしょうか?」
『えー。変えちゃうの?』

ま、期待している。

その後、原稿の執筆。
いやあ、今日は集中して書けた。7000字ぐらい書いたな。

途中、いいタイミングでメールが入って、そのメールへの返信がテンションを高いままに保ちながらのリラックスタイムになって。テンションを下げてしまうと、それをまた持ち上げるのが大変なんでね。

あと5000字ぐらいか。

さ、今日は早く帰るぞ。

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