12/30
昨日の夜に仕上げようと挑戦した原稿は、Macの蓋を開けることが出来ずに、終了せず。
(ああ、Macが温かい)
と撫で乍ら寝てしまった。ま、これはこれでいもちの良いものではあったが。
ゆっくりと寝ていようと思っていたら、
「おきて、おきて」
との声。
(み、見逃してくれ)
と聞こえないフリをしていたら
「パパ、おきて。おきてよ。おきてください」
と知っている単語を使いまくっで、布団を剥がしながら連呼。そしてなぜか、起こす時には、パパと言う。
パパはかなしく、嬉しく寝床から起き出す。
◆
食事のあと、メールとツイッターチェック。うーん、みなさん年末とは思えないお働き。私の仲間は、体も胃袋も脳味噌も丈夫な人が多いと改めて実感する。
私はiPod touchにメモしておいた事柄から、blogを作成。朝風呂に入りながら一日の予定を確認する。blogを書きながら考えをまとめる。ツイッターをしながら今を確認する。
しなければならないことを思い出したり、思いもよらなかったアイディアを閃いたり。なかなか良い感じだ。
その後、昨晩出来なかった最終校正を終える。一安心。この本は、初の監修本となる。さらに、京都橘大学人間発達学部准教授としても初の本となる。さらにさらに、初の国語関連の子ども向けの本となる。三重に初の本になる。気を引き締める。
◆
引き締めても、疲れは取れないので、夜に備えて寝ることに。私はドリンク剤などは取らないことが習慣になっている。
何デカと言うと、恐らく理由は二つ。
一つは、子どもの頃に母親に言われたことが影響している。
「修、オロナミンCは大人用だから、子どもが飲んだら元気になりすぎるから飲んではいけないよ」
と言われたことが頭のどこかに残っているから。
いまよりももっと素直だった私は
(大人であんなになってしまうのだから、確かに子どもの僕が飲んだら大変なことになってしまうだろうな)
とコマーシャルを見て納得していたのである。
二つ目は、わりと真剣な理由。ドリンク剤を飲むくらいなら、寝るというものである。ドリンク剤を飲んで寝ると言うのであれば、まだいい。だが、飲んで働くことが前提なのがドリンク剤である。体に鞭打つわけである。どうしても一瞬だけ力を出さなければならないということであれば、ま、それもありかもしれない。
しかし、こういうのは往々にして習慣性の高いものとなる。例えば、体力が2のレベルに下がってしまったので、通常の5のレベルに戻そうとしてドリンク剤を飲んだとする。そして、治ったとする。ところが、その治ったというのは、2の状態を誤摩化しているわけである。で、さらにドリク剤が必要になったときに、その体は2の所にあるのか、ドリンク剤で一度5に引き上げられたところでの疲れなのかが分かりにくくなり、自分の体の辛い状況が把握できなくなるのではないかと思うのである。
疲れたら、体が欲しているのだから寝る。ということなので、この一年間も一本もドリンク剤は飲まないで過ごしてきた。
だけど、胃薬は必要かもしれないf(^^;。
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夕方、新宿に。佐瀬先生が忘年会を企画してくださった。この年末に10人ほど人を集めてくださった。新宿駅の南口にあるお店。
びっくりすることに、藤川大祐先生のお嬢さんを教えている先生とか、私が八王子の中学校のときに進路指導主任の企画で、高校の先生に模擬授業をしていただいたのだが、その授業に関連していた会社の社長さん。教育同人社の編集者の方。それに佐瀬先生の学校の若手、教え子、書道家の方々。
いやあ、濃い話をあれこれであった。
特に書道家の若手は24歳。
佐瀬先生のご紹介ではあるが、こうして書道関係の人と繋がることが最近多いような気もしている。来年は、書道関係のドラマやイベントがあったりするので、いわゆる「書道が来ている」状態かもしれない。楽しみだなあ。佐瀬先生ありがとうございます。
で、新宿駅のすぐ近くで飲んでいたこともあり、
(え、電車のことなんてなんとかなるだろ?)
と思っていたら、京王線はもう終わっていた。
慌てて、JRに向かう。なんとか最終の中央線各駅停車に乗ることができた。
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帰りの電車で、iPod touchを繋ぐ。チャツトベーカーを聞こうかと一瞬思ったが、ふと年末である私に気がつく。中央線最終電車なので各駅停車となる。チャツトベーカーを聞いていたら、そのまま寝てしまうだろうと気が付いた。
考えた末に、寝そうもなくて年末に相応しいものを選ぶことにした。落語である。「芝浜」である。立川談志である。噺が終わったあとの、
「ありがとうございます」
を繰り返したあとの
「よいお年をお迎えください」
を聞きたくて、聞く。
やっぱりいい。
しみじみと年末である。
で、落語もシャッフルしてあったのだが、談志のあとに小さんが話しを始めた。うーん、談志の師匠は小さんである。談志を引き受けて小さんが話し始めるのねえ、と思いながら聞く。
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立川駅でラーメンを食べて、タクシーに乗り込む。
運転手さんとあれこれ話していく。
「いやあ、今日は本当は休みだったんですけど、今日稼がないとと思って出てきましたよ。このごろじゃ2万円も行かないこともありますが、今日は5万円いきますから、良かったですよ。うちみたいに完全歩合制のところはね、やらないとね」
なんて話を聞きながら、帰る。
◆
午前様であった。
今年最後の午前様であった。