無線LANの無料化
12/18-2
高速道路の無料化の議論によって、無料化という概念がひとつの政治トピックになった。これは日本人の意識の変化に寄与するかもしれないなと思う。
納税の義務について日本人は納税した後は、関心が薄らぐと言う性格であった。しかし、この高速道路無料化は、納めた税金のその後の使われ方についてあれこれ考えるきっかけを与えたかもしれない。
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「高速道路が無料になる。いいねえ」というところから話は始まっている。しかし、世界を見渡せば高速道路が有料のところは少ない。もともと道路特定財源でお金を払っているのである。無料で良いはずである。その税金でやってくれということだ。
では、他に無料にすべきところは無いのか。
道路よりも無料にするところがあるだろうというように、考えが進んでいくのではないかと思うのである。実際、私はそんなことを考えている。
良く言われるのが、医療費の無料化や大学までの教育費の無料化である。北欧では税率も高いが教育費は無料である。大学院まで無料である。デンマークはそうであった。
ただ、簡単に比較はできない。デンマークは国の中で一番高い山が174メートルだったと記憶している。ということは、トンネルや橋梁の工事がほとんど要らないということである。真っ平らな国土に道路を造れば良いのである。だから、国家予算の中で土木工事にかける費用は本当に少ない。この分を教育や福祉にまわせるという言い方もできる。
ではあるが、日本だってやればできるんじゃないかなあと思う。そう思うようになってきているのが、今回の高速道路無料化の一つのポイントであろう。
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私は、無線LANの無料化ではないかと思っている。Wi-Fiに接続できる機種がこれだけ増えてきている今、いつでもどこでもネットに接続できると言う環境を無料で国民に提供するのは、場合によっては道路と同じぐらい、医療と同じぐらい大事かもしれない。
社会インフラの一つな訳で、国づくりの一つの基礎として国が無料で使えるように整備するってのはいいんじゃないかなと思うのである。
いかがであろうか。
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