あのくだらなさの準備のために
12/7-2
補講による集中講義である。
3回生ゼミは、教育実習の期間休講にしていた。この補講である。通常の授業を含めて4時間連続での補講である。
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今日の補講は、教育実習に最後まで行っていた彼女の簡単な報告から始める。唯一我がゼミで幼稚園に実習に行った彼女である。貴重な報告があった。
甘えさせると甘やかすの違いを理解して指導することが、教育においては大事である。この違いについて実習に行ってきた彼女はきちんと理解してきたようである。良かった良かった。
私の考えでは、甘えさせるは愛情の問題である。そして、甘やかすは社会ルールの問題である。甘えさせてもいいが、甘やかしてはならないのは、愛情の足りない子どもには十分に愛情を注ぐべきである。しかし、社会のルールを無視するような行動をとった場合、きちんと指導しなければならないということである。
通常は、愛情をたっぷりとあたえ、その上で社会のルールを教えるのが望ましいとは思うが、実際は同時進行で行ったり、社会のルールが先きということもあるであろう。それが現場である。ただ、この甘えさせると甘やかすの違いを理解した上で指導することは、肝要である。
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さ、我がゼミの学生諸君が卒業論文のテーマとして考えているもののが出そろった。
・Q−Uについて
・若者語について
・コミュニケーションティーチングについて
・子どものキレる理由について
・スローリディングについて
・ライティングワークッショップについて
・清掃指導について
・叱り方について
・学び合いについて
・特別支援教育における発達障害について
・ゆとり教育と学力低下について
なかなかバラエティに富んでいて面白い。
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集中して行ったゼミは、楽しいゼミであった。学生諸君は、発表の準備のために根を詰めていて、なかなか大変だったようだったが。
一つのテーマ、それも誰に指示されたものでもない自分で選んだテーマで纏めて発表する。なんて楽しくてなんて大変なことなのであろうと学生諸君は思ったであろう。
また、自分で選んだテーマであるのに、それが他の人の発表といろいろとリンクしているのがわかり、面白いなあということになった。卒業論文は、自分で執筆するものであるが、チームで執筆するものでもある。この辺りに気がついてきたようで嬉しい。
ゼミの休憩時間に
「先生のその頭の中はどのようになっていらっしゃるのですか?」
と質問を受ける。え、そんなこと言われても見たことはないし、見ても分からないしf(^^;。
『どういうこと?』
「その、一つのことを聞くと、ばーーっと話が出てくるというか、沢山の引き出しの中から関連するものが、次から次へと出てきて、話が進んでいくんですけど、どうしてですか?」
『どうしても言われてもねえ。そういうようになるように脳みそを使っているからではないかな。あとトレーニングもしているしね』
なんてことを話す。
卒業論文のテーマに関することをあれこれと話してあげている姿が、そのように感じられたのかな。
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でまあ、その後のコンパが凄かった。教育実習お疲れさんコンパである。学生会館に場所を移して、お泊まりで行った。鍋を囲んで美味しく頂くのはまあ良い。問題はその後の出し物である。
ゼミ生の誕生日を祝ったビデオを見ることから始まり、blogには書けない抱腹絶倒のあれこれが催されたのであった。写真は有るのだが、これを載せると、日本の少子化にますます拍車をかけると思われるので、自主規制である。
だが、あのくだらなさの準備のために、発表前の貴重な時間を拠出する君たちを少し嬉しく思ってしまう私でたあった。 また少し彼ら彼女らが成長したかもしれないな、と思う私であった。
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さ、今日はみんな眠いぞ、授業中に寝ないように(^^)。
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