「ご、ごめんぁああああしゃいいいい」
12/17-3
私たちの娘にしては、出来過ぎなほどに成長している娘である。本当に私と奥さんの娘なのだろうかと思うぐらい、よく成長している。顔が似ているだけに、疑いは無いのだがその言動からは、ちょっと疑いたくなることがある。
だが、そんな娘であっても、一つだけ如何なものかと思うところがある。それは、自分が間違いをしたり、失敗をしたときにきちんと謝ることができないのである。彼女の将来のことを考えると、これは何とかせねばならぬと思い続けていた。
◆
で、今晩。
遊んでいたことが原因でガラス製品を壊してしまうという事件が発生したのだ。そのちょっと前までは結構楽しくやっていたのだが、遊び方を変えたら事件に繋がったのだ。
『お母さんに謝ろうね』
と私が言うのだが、娘は悪いことをしたと分かっていながら、謝ることをせず、何かの歌を歌っていた。
ここが勝負だと判断した。
◆
娘を抱きかかえて、リビングから連れ出す。リビングと廊下を遮るドアの向こうに置き、
『お母さんにきちんと謝らないとダメです』
と諭す。
もちろん、娘は大泣き。
大泣きでも私は許さない。
すると、私を避けてお母さんに助けを求めようとする。しかし、それも許さない私。「花のピュンピュン丸」の弟のチビ丸のような泣き声で泣き叫ぶ。
しかし、ここで許せば、泣けば許されると理解するのは十分に分かっている。今まではこのぐらいは良いかと思って流してきた部分もあるが、今回は大きな過ち。しっかりと記憶にも残る。本人も
(あ、まずい)
と思っている様子が手に取るように分かる。
だからきちんと。勝負の指導であった。
◆
しばらくすると、娘は廊下から移動してベッドで横たわり、一人ふて寝をしていた。泣けば許されると思っていた彼女は、打ちひしがれていた。あれこれ丁寧に話していたら、お母さんに謝ると言う。
そこで抱っこしてリビングに連れて行く。
「ご、ごめんぁああああしゃいいいい」
と泣きながら謝っていた。
こんどは、こっちが泣きそうになってしまった。
よくがんばったね。
◆
子育ては、勝負だと思っている。
最初の勝負であった。
これからも続くのであろう。
ちなみにもちろん、この勝負は娘の勝ちである。
よくがんばったね。
◆
「ドッテドッテの大事件。
ちびし〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」*1
*1 ここで喜んでいただけた方は、信じられる気がしますf(^^;。
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