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2009/04/10

古歌や名句に導かれて人生を味わう

桜の季節が過ぎて行く。
切ない時間が過ぎて行く。

午前中は、ガーデンで桜の花を愛でる。
午後から、京都市内に出て桜の花を愛でる。

どちらもゆったりと、良い時間だった。

おしなへて 花と雲とをさそひけり なからの山のみねの春風 後鳥羽天皇

まさに、私の家の周りにある桜を読んでいる短歌である。
後鳥羽天皇が見ていた桜と同じ桜を愛でることの出来る生活。凄いなあと思う。

昨日は満月で、琵琶湖から昇る月を楽しみ、
(そういえば、後鳥羽天皇の歌とは違って、雲は全然ないなあ)
と思い返したりしていた。

Imgp6127

行く春を近江の人と惜しみける 芭蕉

これもいま、実感する句である。

人生はいろいろあるなあと、今日の市内の花見で思ったものだ。
私の弱さや醜さも改めて考えることになった。
なんのことだかさっぱりみなさんには分かりませんねf(^^;。
でも、そうなのです。

そんな機会が持てるのもありがたいことだ。
古歌や名句に導かれて人生を味わうことができるのは、すばらしいものだ。

桜の季節が過ぎて行こうとしています。
切ない時間は、ちょっとだけ私を苦しめます。

長等の山に花見に行った

長等の山に花見に行った。
オフである。

右手に琵琶湖博物館が見え、真ん中に琵琶湖、左手に我が家とオーパルの当たりが見える。この二日間の新入生キャンプが目の前のエリアに収まる訳だ。なんとも感慨深い。

折角なので、我が家からハンモックを持ち出して公園に置いてみた。下から見上げる桜の花の美しいこと。ゆらゆら揺られながら、味わう。娘もそこに乗ってっ来る。

水筒から紅茶を取り出して、飲む。
授業開始前の、ちょっと贅沢なオフだ。

隣接した場所に公園があった。とても長い滑り台があった。
見ていると三歳ぐらいの男の子がおそるおそる滑っていた。娘は大興奮。

いや〜流石に無理だろうと思っていたら、もう既に階段を上り始めている。膝をつきながら十段以上の滑り台の階段を上っている。斜面の設置されているので20m近く滑る長さはある。

先ほどの三歳の男の子は、
「僕が一緒に滑ってあげようか? 僕だってやっとすべるんだから」
とお兄さんらしいところを示してくれる。
『ありがとう。でも、まだ赤ちゃんだから、おじさんが一緒に滑るね』
と久しぶりに滑り台に乗る。
娘大喜びで、滑る。

その後、娘はまた階段を上り滑り台に挑戦。
私はもう諦めて下で滑って来るのを受け止める事にした。
すると件の三歳児の男の子が、ここが出番とばかり滑り台に走ってサポートしようとする。だって、僕だってやっとすべるのである。

ところが、その途中で石に蹴つまずいて倒れ、
「おかーさーん」
であった。
娘は、頂上で一人挑戦に燃えた目を輝かせながら今行くか、今行くかという姿勢。

『よーし、おいで』
と行ったところ、本当に一人で滑ってきてしまった。件の男の子泣くのを止めて吃驚して見ていた。

娘は四、五回これを繰り返す。
頼もしいというか、恐るべしというか、何だか分かっていないというか。
しかし、父はとても嬉しかったのであった。

大津の桜はもう少し見頃が続きます。

流行言葉からみる学生気質

キャンプの時にオリターが話している言葉で、日頃から気になっている言葉が使われていた。

絡む
〜だけ

である。

以前、ある学生が主催する学習会に講師で呼ばれた時のことである。会が終わってお礼のメールを実行委員の学生からもらった。その中に、

「これからも池田先生には絡んで行きたいと思います。よろしくお願いします」

とあったのだ。
(絡まんでよろしい)
とすぐにメールに突っ込みを入れた。

この「絡む」という言葉が若者の流行語であることは、私も知っている。だから、学生の中で使う分には特にあれこれ言う筋合いはない。しかし、お礼のメールにこれがあるのには驚いた。

この「絡む」が、閉校式のオリターの言葉からも出た。
「これからも、 もっと絡んでください」
のようにである。

反省会の時に聞いてみた。
『あれはどういう意味で使っているの?』
「ちょっと関係を持ちたいというか」
『そう。じゃあ、繋がる、結びつく、関係する、絡むだとどれが一番強いの?』
「結びつく、繋がる、関係する、絡むです」
『おもしろい。ここは私たちと一致する。しかし、私たちは絡むは使わないな』
「はあ」
『絡むは、糸が絡む、獲物を絡めとる、痰が喉に絡む、不良が絡むなどのように使って、いい意味ではないのは分かる? いや、怒っている訳ではないよ』
「はい」
『面白い。繋がる、結びつく、関係すると類語があるのに使わない。さらに、それが元々悪い意味であるという事も知っていて使っている。では、なんで君たちは、この言葉を使っているんだと思う?』
「???」

今ひとつの気になる言葉が「〜だけ」である。曰く

「栞だけ持ってきて下さい」
「筆記用具だけ忘れないで下さい」
「時間だけ守って下さい」
「返事だけしてください」
「体調だけ注意して下さい」

である。私に言わせれば、この「だけ」は「を」「に」で済む言葉である。ところがやたらこの「だけ」を使って話すのである。そして、本人たちはそのように使っているという自覚がない。私が指摘して気がつくのだが、すぐに「だけ」を使って話しているという有様である。

これは話の構成、就中ナンバリングが出来ていない事が引き起こしている問題とも言えるだろう。「注意が5点あります。1つめ、栞を持ってきて下さい。2つめ、筆記用具も持ってきて下さい。〜」のようにすれば良い。思いつきで話すと、このナンバリングが出来ない。思いつきで指示を出されてしまう児童生徒はたまったもんじゃない。

だが、この「だけ」は話の構成だけが原因とは言いにくいのではないかと感じている。

「絡む」も「だけ」も、いまの若者に特有な「やさしさごっこ」に起因しているのではないかと思うのである。

絡むは、「ちょっと関係を持ちたい」ときに使うのである。逆に言えば「深く関係を持ちたくない」のであろう。深く関係を持つということは、相手の人生に立ち入る事である。これを避けたいのである。なぜならば、相手を傷つけるようなことは「やさしい」若者たちには出来ないし、許されないからであろう。

同様に、「だけ」というのも、この「やさしさごっこ」に起因している流行語ではないかとも思っている。相手が大変さを感じさせないように、傷つかないように、少しだけやってくれればいいからねという思いで「だけ」を連発するのである。私はあなたを大変な目に遭わせていないよ、遭わせる気はないからねというメッセージが「だけ」に含まれていると思っている。

というようなことを反省会で話すのであった。
学生たちは、深くうなずいていたので、そんなに外れても居ないのだろう。
そうだとすれば、面倒くさい人間関係を生きているのだなあと思う。

意図的に相手を傷つけて行こうとする人間も居なくはないが、普通に生活をしていても誰かを傷つけ、傷つけられるのが生きて行くという事だ。逆に意識せずに喜びを与えたり、もらったりする事もあるのだから。

ここを了解しない事には、社会との関わりを適切な関係で結ぶというのは、難しいだろうなあと思う。

また、学生言葉として、流行語として使う分には私は特に何も言う事はないが、言葉というのは使っているうちにその人の思考や行動を規定することになる。そして、コレが意識されにくいのが特徴である。

さらに、フォーマルなところできちんとした言葉を使おうとしても、意識されていないで使ってきた学生言葉は、フォーマルな場所でも意識されずに顔を出す。これが怖い。

『ま、自分の会話を録音して聞いてみる事だね。すこしは、意識出来るかもしれないね。今から始めれば、直る可能性は高まるよ』

んなことを言った。
相変わらず説教の多い私である。

新入生キャンプが終わった

新入生キャンプが終わった。
これで本格的に三期生の大学での生活がスタートする事になる。

オリター諸君の活躍もあり、天候に恵まれた事もあり、学科教員の見えない部分でのサポートもあり、あれこれが結びついて成功裏に終える事が出来た。良かった良かった。

一泊二日を通して、オリターと新入生が成長して行くのが分かるのがこのプログラムである。キャンプの閉会式では、今年もオリターと新入生が泣いていた。これから始まるのに、泣くのである。いかにこの一泊二日に意味があるのかを物語っている。

オリターと新入生のこと以外で印象的だった事は、

・琵琶湖博物館の学芸員の話し
・ドラゴンボート決勝のトラブルと初の優勝
・流行言葉からみる学生気質

である。

琵琶湖はどのぐらいで回れるのかというテーマで学芸員さんが話しをして下さったのであるが、これが良かった。他のお客さんはほとんどいなくて、数人で聞く。私の場合、歩いている時間は26時間で歩ける事が判明。自転車なら余裕で二日で回れる事も判明。

そして、この話しの後様々な質問をした。琵琶湖で危険な箇所はどこか、その理由はなぜか。これに的確に答えて下さるし、そこは未だ解明されていないなんて話や、琵琶湖にまつわるメディアリテラシーの話まで。10分の予定が40分も話をしてくれた。いやあ、琵琶湖は面白い。

専門家から話を聞くのは楽しい。しかし、専門家の話を引き出すインタビューが出来ないと、この楽しさは半減するのだろうなあ。そんな力も付けさせたいものだ。

決勝にまで進出するのだが、どうも勝てないのがいままでのドラゴンボートの結果であった。今年はクラスが念願の優勝。やっぱりうれしい。

その決勝には、教員とタチバルの混成チームも参戦したのであった。タチパルというのは、橘の学生でオーパルでアルバイトをさせていただいたり、自分たちでアウトドアの学びを作る学生サークルである。児童教育学科の三回生が主で、今回のキャンプでも裏方になってあれこれ手伝ってくれていた。

大学に移った四年前に、この新入生キャンプの青写真を描いていたとき、このタチパルのような組織が新入生キャンプを元に立ち上がる事を思っていたが、実現されるのを見てとても嬉しく思う。

で、タチバルが参戦して、スタートダッシュ良く、レースの途中まではトップであった。しかし、突然船が左に蛇行をするのである。何かをと思えば、舵取りが失敗となって、unable to control になってしまったのだ。この時の舵取りはタチパルのリーダのTくん。笑いの神はこのタイミングで下りてきたのだ。

タチパルの諸君は土下座して、泣きのもう一回をお願いしていたが、さすがにそれはなし。主役は一回生である。

で、そんなこともあって、我がクラスは優勝。
なかなかあり得ない展開であった。

流行言葉からみる学生気質については、項を改めて考えてみたい。

キャンプが終わってから二回生、三回生と話をした。

『このキャンプがなかったら、大学一年の生活は随分違ったものになるだろうね』
「先生、違います」
『なに。どう違うの?』
「四年間が違ってしまいます」
『なるほど』

確かにそうかもしれないなあ。
来年は四期生を迎える。
今年の一回生がオリターになる番だ。

学生部委員の任期を終えたので、私が新入生キャンプを担当するのは、これでしばらくおしまい。新しい担当者の下、さらにバージョンアップして行く事でしょう。
楽しみだ。

2009/04/07

行ってきます

今日から二日間、児童教育学科三期生の新入生キャンプです。
メールは携帯電話の環境しかありません。
すみませんが、連絡が取れなくなります。

また、私のマックですが小さなメインテナンスの為に入院しています。
頂いているメールのお返事は、修理が戻ってから、おそらく週末になると思います。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

では行ってきます。

2009/04/05

かといって、ぱぱでもない

本当は、夜に三井寺で桜のライトアップされた中でのコンサートを楽しみにしていたのであったが、朝から雨。ラジオの収録もあるのでコンサートそのものは行われるだろうが、娘を連れて行くのは無理。ということで、一日のスケジュールを大幅に変更である。

午前中は、読書をしながら講座の構想を練る。
(確かノートにアイディアを書いてあったはずだ)
とノートを探すが、研究室においてきてしまったことが分かる。
うーむ。
大学にいかねばならぬ。

ではあるが、娘の昼寝に付き合って添い寝をしていたら、私が熟睡してしまった。ま、頭はすっきりではあるが。しかし、昼寝の夢にしては恐ろしい夢を見た。ヒグマが出てくる夢である。

なぜか、奥さんと娘はミニクーパーに乗っていて、私が買い物にいっているときにヒグマが出現するのである。遠くに見えたヒグマは全力疾走でこちらの方に向かってくるように見えた。

私は嘗て尾瀬で全力疾走で湿原を駆け抜けるツキノワグマを目撃したことがある。ものすごく速く駆けるのを知っているので、夢の中でも遠くにいたヒグマも、危ないと思って車の中に駆け込もうとするのだが、奥さんは何事も無いように車の中でのんびり。

私はあわててロックを解除して飛び乗り、ドアをロック。すると、その直後にヒグマが車のところまでやってきて近くにいた人間に襲いかかるという場面を目撃。

そこで夢から覚めたのであった。カラーの夢であった。
これはなんだったのだろうか。

夕方に大学まで出かける。
オリター諸君は頑張っている。新入生もあれこれやっている。

私はノートを手に入れ、ちょっとだけ研究室の片付け。子守りもかねているので、娘も一緒に大学に行ったのだが、オリター諸君が研究室に顔を見せると、大泣き。まだ、ダメなのね。その後、研究室でも抱っこをしてほしい仕草を見せ続ける。当然抱っこである。片付けはままならぬ。かといって、ぱぱでもない。

そんな娘だが、「可愛い」と「奇麗」の区別をしながら話が出来るようになっている。赤ちゃん等を見ると、「可愛い」であり、桜や桃に菜の花などの花や、美しい景色を見ると「奇麗」と言う。

なかなかやるなあ。ちなみに、今日はミニクーパーを見て「かっこいい」と言った。分かるのかねえ、分かるんだろうなあ。

昼寝の分を取り戻さんと、夜、久しぶりに仕事をし続けている。
講座の資料完成まで、あと2時間ぐらいか。

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