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2009/06/13

自分に与えられた「天命」

6/12

オフ。

風呂に入り、アールグレイを入れて、テラスで読書。
良く晴れた琵琶湖。
さすがにキャップを被らなければ、まぶしい。

吹き抜ける風が心地よい。
Macは無線LANに繋がっているので、インターネットラジオをキャッチし、smooth jazzをBGMにすることができる。耳鳴りも気にならなくなる。

あと一ヶ月もしないうちに、一つ年を重ねるのだなあと、ふと思う。あれこれとあるが、私は幸せだと思う。そして、この幸せを私の出来る範囲で、社会に還元しなければならないなあと思う。

私のオフは、子守りであることが多い。
今日は奥さんが出かける準備をしていたら、娘が自分も行くもんだと思ってしまい、奥さんが出かけるところで大泣き。こうなると私では手に負えない。

可哀想、可愛い。
二つの感情が交差する。

娘を見ていると、自分の人生を早送りで見てみたいという気がしてくることがある。自分の人生では間に合わない娘の人生の時の流れ。どんな風に流れて行くのかを見ておきたいという思いに駆られる。

当たり前だが、それは無理。一日一日を受けとめて生きて行くことができたものだけが、少しそこに辿り着くことができるというのは、知っている。が、無い物ねだりをするのも人間である。

子守りをしつつ、読み終えたのが『沈黙の艦隊』である。モーニングで連載していた時は、途中でモーニングそのものを読まなくなってしまったので、一緒に読まなくなっていた。で、ここで読み終えたわけである。

masashi 君の言われる通り、名作である。息をもつかせぬ展開であった。人類の抱える核廃絶の課題をこのような形で書き尽くす話だとは思ってなかった。

自分に与えられた「天命」を感じた者は、その天命の実現のためにがむしゃらに生きるということなんだろうなあ。生きているではなく、生かされているという自覚と言っても良いのだろうか。若い頃の私なら、考えることもなかったろうなあ。

私に天命があるとすれば、あれなんだろうなあと思ったりしながら、満足のうちに読了であった。

その後、娘と二人で買い物に出かける。
本と服を購入。

デパートは、彼女に取っては宝の山である。
一人で買い物をする時の三倍は時間が掛かるなあ。
好奇心の固まりだもんな。

夜は購入した本を読みながら過ごす。
琵琶湖は、夜景も奇麗である。

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2009/06/11

ちょっと待て、と思う

国語科教育法1では、今週と来週の二週間で、文章の書き方指導の指導法を講じる。どうやって文章を書くのか、その書き方をどうやって教えるかである。

多くの学生は、今までに習ってきたことがないと言う。
そして、多くの先生方も習ってきたことがないと言う。

ディベートの講座をやりはじめたのは、いまから10年以上も前になるだろうか。私は修士論文は『中等教育におけるディベートの研究』で提出しており、ディベートの入門期における指導方法についてはそれなりに、研究を進めた。

ということで、
「池田先生は、ディベートを大学時代からされていたのですか?」
と言われることがあるのだが、大学時代はディベートのデの字も知らなかった。教師になって4年目ぐらいからディベートらしきものを始めたのである。このことを言うと驚かれることが多い。

ディベートを指導したことのない先生に、
『ディベートどうですか。面白いっすよ』
と授業でやることを勧めると、
「いや、大学でやっていませんから」
「大学で習っていませんから」
という返事が返ってくることも多かった。
(ちょっとまて。私も習っていないよ)
と思っていた。

実は、作文指導もその嫌いがある。
大学で作文指導の仕方を私は習った記憶がない。
で、習っていないから出来なくても仕方がないじゃないかの世界となっている。

ちょっと待て、と思う。

『ということは何ですか、先生は卒業してから先、30年以上もある教員生活を、大学で学んできたことだけでやって行こうと思っているのですか。やれると思っているのですか?』

と突っ込みを入れたくなる。ワープロ、ディベート、メール、インターネット。私の学生時代には、ほぼなかったものである。なかったからと言って、そのままにして過ごしておしまいで良いのであろうか。

プロとして働いている人間が、「習っていないからできない」なんて言い方をして、恥ずかしくないのかなあと、若造の私は思っていた。
さらに虫の居所が悪いと、
『じゃあ、なんですか、習ったことはそんなに上手く指導されているのですか?』
と言いたくなるのも感じていた。

あーでもない、こーでもないと考え続け、現状よりも少しでも良いやり方はないかと挑戦し続けるのが、指導の現場だと思っている。

習ってないのなら、学べば良い。
知らなければ、調べれば良い。
出来ないのならば、出来るようになるようにトレーニングを積めば良い。

そういうことなのだと私は思っている。

『これから二週間で、君たちには作文の書き方の指導方法を教えます。私は大学でこれらを習ってきていません。私が考え、調べ、取り組んで辿り着いたものを君たちに教えます。

でも、これで実習や現場で大丈夫だなんて思わないように。実習や現場に行った時、びっくりするはずです。こんなに自分の力がなくて、指導が下手なのだということに気がつくはずです。

その時です。私が教えたところの、その先に、上に、君たちは新しい実践を作り出して行くのです。私が提示するものがすべてではありません。ゴールでもありません。考えて、考えて、批判をし、子どもたちの力を伸ばすために、改良すべきものです。

さすがに私が学生時代に学んだものと比べ、君たちの学び始める位置は学問的に向上した部分からとなります。でも、誤解してはならないのです。ここは新たなスタート地点であって、ゴールではありません』

そんなことを話して、授業を進めた。

昼休みに四回生の実習前の相談、3限に卒業生の相談を受け、さらに専門ゼミの学生の相談に乗る。
テキストはいじめの部分なのだが、なかなか手強い。
どの切り口で入って行ったらいいのか逡巡している。

あれこれ相談を受け、ちょっと解説をしたりヒントを言ったりしながら、過ごす。最終的には、
『発表者が、やって良かったと思えるような発表にすればいいんだよ』
と。
期待している。

その後、授業の準備などをしつつ過ごす。
明るいうちに帰ろうと思ったが、ま、それは無理であった。
だが、夕日がとても奇麗だったので、許す。

さ、これで公式の今週の授業はおしまい。
土曜日は、明日の教室だ

2009/06/10

幸せな日々である

6/10

masashi君に勧められるままに、結局『沈黙の艦隊』を読み始めている。愛蔵版の5巻まで来ている。連載中はとぎれとぎれ読んでいたのだが、こうして一気読みすると良いなあ。特にこの作品はその性格上、一気読みが良いと思える。

その合間に、授業の感想や疑問などを書き込むインターネット上の掲示板を見る。これがだんだん面白くなってきている。私のゼミの三回生は、同じく私の一回生のゼミの掲示板にある彼らの疑問に答えようとしている。

三回生ゼミの掲示板では、授業の続きをやっている。もちろん、ある程度でキリを付けないと、睡眠時間を削ってということになるのだが、彼らが授業の議論の続きを、出典をあげながらあれこれやれるようになってきたのは、いいなあと思っている。

「引用なきところに印象はびこる」
という言葉は、千葉大学名誉教授の宇佐美寛先生の言葉だが、三回生ゼミの諸君は、きちんと引用しながら、議論を進めようとしている。二年間の読書の蓄積がここに来て開花し始めているように感じる。そうだとすれば、嬉しい。

研究入門ゼミでは、文章の書き方の続き。子どもの疑問に対して答えるための文章を書くという課題。対象を小学校1、2年にして文章を書くのである。実はこれ、なかなか難しい課題である。

科学的な根拠をもって答える説明と、方便で答える説明と二種類書かせるのである。

科学的な根拠というのは、お分かりだと思うが、方便というのが分かりにくいかもしれない。ま、言ってみれば「ユーモアを含んだ許される嘘」である。

保育園児、小学校低学年の子どもたちには、説明をする際にお話の中ですることが大事だと考えている。主人公をその子どもにしたりしながら、お話の中で説明をする。だから、保育士、教師はお話づくりができる必要がある。

このレッスンをしようと思うのである。学生たちは、子どもの質問集を見ながら、頭を抱えていた。さ、がんばれ。

午後は、大学全体で学習会。いわゆる発達障害についての共通理解のための全学教職員で、講師から話を伺う。とても大切なことである。一朝一夕にきちんとした対応のシステムを構築するのは難しいと思うが、まずは共通理解であると思う。

その後、三回生の専門ゼミの学生たちの相談に乗る。発表についてあれこれ準備をしているうちに、堂々巡りになってしまい、ヘルプを求めてきたということである。

専門ゼミの発表がどんどん良くなってきているので、後から発表する学生たちのハードルが上がってきて、ヒーヒー言い始めているのである。基本的には良いことである。

どうしたら良いのか。いくつかのやり方をアドヴァイスして、頑張れとした。これも楽しみである。

その後、延々と学科会議である。
延々と学科会議であったf(^^;。

幸せな日々である。

2009/06/09

「実は子どもは読んでいる」

6/9

今日の授業は、読書指導について。
「実は子どもは読んでいる」というのが今日の主題である。
そして、読んでいる子どもの発見と、その後の指導がポイントになると私は考えている。

この私の主題の説明と、発見とその後の指導についてあれこれ説明する。
今日の授業はいつもよりさらに早口の講義であったが、学生たちは随分と付いてくるようになった。いいことだ。

ブックトーク、読書へのアニマシオンなどを中心に話をして、実際に「物語バラバラ事件」も体験してみる。学生たちはボランティア団体などで小学生やそれ以下の子どもたちと関わりを持つこともある。読書へのアニマシオンは、有効だと思う。やってみてほしい。

児童教育コースの学生たちだけではなく、幼児教育コースの学生たちの指導も行う。
施設実習後の、事後指導である。

学生たちから出てくる感想は、なかなか核心を突いたものが増えてきた。さすがに実習を数回経験すると違う。核心を突いている質問に付いては、丁寧に答える。
顔つきがぐっとしまってきている。いいことだ。

実習は、通常はその実習先との子どもたちとの関係で終始することが多い。しかし、今年の実習はそれだけでなく、社会人としてこれから勉強しなくてはならないことを、実習の段階で「勉強」させてもらっている学生もいる。ちょっと厳しいなあとも思うが、それも社会に出る前の大きな勉強だ。しっかり。

で、その後とある学生の相談に乗る。
話を聞いていて、あれこれ指摘していたらどんどん命中してしまったようで、気がついたら、研究室で1時間半。
悩み多き時代を生きているわけである。
ま、時間が許す限りお付き合いしましょう。

さらに、明日の授業の準備。

ふう、エネルギー切れかもしれない。
今日は早めにかえって、エネルギーを補充しよう。
といっても、もう19:00だが。

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2009/06/08

醍醐味の醍ぐらい

6/8

専門ゼミが面白くなってきている。

季節係は、この季節のあれこれをネタに質疑を入れて10分程度の発表を行っている。今日は、梅雨と夏に関するちょっとした蘊蓄。折角四季のある日本である。これを楽しまないのは勿体ないわけである。

その後、『街場の教育論』を読み進める。担当学生は、内田先生の主張に疑問を持ち、自分の説を展開。それが、ゼミ生の議論に広がり、私もあれこれ突っ込みを言れる。あっという間の60分であった。

こういうゼミは面白い。
多くの学生たちが自分の主張を出しながら、内田説を検証して行く。もちろん、議論の質は学問の入り口の扉の前だとは思うが、議論の中で何かを生み出そうと言う姿勢が生まれてきたことが大事。

一人では読み開くことができなかったであろう、その地点にゼミでの検討を経て辿り着くことができる。これがゼミのテキストリーディングの醍醐味である。その醍醐味の醍ぐらいを体験し始めたようである。

午後は、書写教室。
字が上手くなりたいという学生たちの願いを聞いて、多少面倒を見てあげることに。小筆を使って「蘇孝慈墓誌銘」(随・603年)の摸書をさせる。
私も久しぶりに指導の前に、自分で書いてみた。をを、懐かしい。

このお手本は、私も随分書いた。
私の手書きの楷書をご覧になったことのある方は、ちょっと似ていると思ってくださるだろうか。そうだとすれば、私は嬉しいのだがf(^^;。

学生らがこの字の摸書に吸い込まれて行くことになれば、彼らも卒業するまでには私の字体に似た字を書くようになるだろう。

ではあるが、今日書いてきた作品を見る限りでは、まだまだである。初めて筆の恐ろしさに直面したようであった。

・ゆっくりと
・筆先からの声を聞きながら
・「蘇孝慈墓誌銘」の筆者との会話を楽しみながら

書き進めることである。一週間に一時間で良い。その一時間が成長を促すはずだ。

「あ〜、早く帰って書きたくなりました」

指導を終えた学生の言葉だ。気持ちは分かる(^^)。

校正原稿のダメ出しが来たので、さらに修正。ばさっと切り取る。こう言うときに書き足してうまくいくことは、ほとんどない。写真やワークシートを挿入する場合、うまくいくこともあるが、ばさっと切った方が良い。

私にとって大事な情報であっても、読者から見たらどうでも良い情報というのが、もう一度、切り取るという観点で見直すと見つかることがある。ここをバサリとやる。

(ああ、勿体ない)
とも思うが、その方が圧倒的に読みやすくなるのだから、仕方がない。だが、この切り取ってしまったものは、面白いことに時間が経てば別の原稿で生きてくることがあるのだ。ま、一種のプラナリア方式と言えるかもしれない。

Photo その後、延々と事務仕事。
これは面倒で辛い。

でも、まあ、学生たちをからかえたしとあれこれやれたし、原稿もあと書くのが一つで、校正が一つとゴールが見えてきたし。

さ、頑張れ。スマイルである。

研究室からの眺め。

エレベーターのボタン2

6/8

エレベーターのボタンについては、以前考察をしたことがある。

http://ikedaosamu.cocolog-nifty.com/kokugogakkyuu/2008/10/post-2c8f.html

多くの人からコメントを頂き、この問題が日常生活に潜む、かなり重要な問題であることが理解されるに至った。ここに来て池田は、この問題をさらに多角的に検討すべく、新たな問題提示をしたいと思う。

エレベーターのボタン2である。

自分が先に乗っていて、エレベーターが閉まり始めたときである。締まりかけたドアに向かって乗り込もうとする人がいることを発見することがある。

(あ、しまっちゃう。まずい。これはボタンを押してドアを開けなければ!)

と思ってボタンを押したところ、閉まるのボタンを押してしまったという経験を持つ人は多いだろう。

(あ〜〜〜〜〜)

というドアの向こうの人の顔を見ながら

(いや、違うんです。私は開けようと思ったんです)

と言い訳したくても、エレベーターは既に上に向かって動き出しているのである。読者諸賢にも、このような経験をした方は多いであろう。

なぜ、このようなことになってしまうのか。
私は考えていた。
答えは、簡単であった。エレベーターのボタンが二つの意味を持つ記号になっているのが原因なのだ。

1

2 写真でも分かるように、閉まるのボタンは、矢印に従えば閉まるであるが、広がりに従えば、開くである。このようにこのデザインには二つの意味があるのである。私はどうも矢印よりも、広がりにメッセージを受け取ってしまうタイプのようである。

写真1が最悪なのは、デザインだけで差をつけようとしていることだ。写真2は、開くの方に緑のいろをつけて、安全を示そうとしている。閉まるの方に赤の色をつける選択も合ったと思うが、ネガティブメッセージを選ぶのではなく、ポジティブメッセージを選んだと言える。

だが、この色もあまり意味がない。普通に考えれば分かる意味も、慌ててしまっているときには二つの意味が混じってしまい、混乱させるのである。そして、開くのつもりが、閉まるを押しているのである。

これは私の性格が悪いから、このように「閉まる」を押してしまっているのではないかと考えることもできる。しかし、本日ゼミの学生たちに聞いてみると私と同じように反応する学生が多く見られたことから、私の性格が悪いと言うことが原因だとは良いにくい。

もちろん、私のゼミの学生たちの性格が悪いからなのだという意見もありうるが、それは学生たちの名誉のためにも(私もそう思う)とは言いにくい(^^)。

そういうことで、性格とは関係がないと証明されたわけである。このエレベーターのスイッチそのものに問題があるわけである。

どうしたら、瞬間的に「開けようと思っているのに、閉めてしまう」という愚挙を防ぐことができるのであろうか。私はあれこれ半年ほど考え続けていたのである。

そして、今朝方、画期的なアイディアに恵まれたのである。これにより、我が家のエレベーターと大学の児優館のエレベーターでは、問題なく「開けたいときには、間違いなく開ける」方法が分かったのである。

ああ、ここに至って、私は「開けようと思いながら、閉める」という愚挙から解放されたのである。今後「開けてもらえると思いながら、閉められた」という行為があった場合、それは池田の性格問題だと思っていただいて結構であるf(^^;。

さて、池田はどんなアイディアを手に入れたのでしょうか。
実はこれ、今週のゼミ生への課題でもあります。

本日決戦二日目

6/7

Ajisai

本日決戦二日目。
なかなか気持ちがよかった。

終わってから家で寛ぐ。
揺れるなあ。
体が。
まだやっているようだ。

さ、また一週間が始まる。
充実して行こう。

Wakaba

仕事が一山越えた

6/6

仕事が一山越えたので、割と良い寝覚め。
リビングの扉を開け、少し冷えた空気の中で、朝ご飯。熱い紅茶が美味しい。BGMは、Earl KlughのIf You're Still In Love With Meだ。

今日は、私の別の本の校正に費やす日である。
午後をこの仕事に当てて過ごす。
思ったよりも快調に仕事が進んだ。

ああ、良かった。
これでまた一つ、TO DOリストを消すことができた。
あと、原稿が二つ。
講座の準備が、えっと、いくつあるんだっけかなあ。

ひと風呂浴びてから京都駅に向かう。
卒業生が用事があって京都に来たというので、一緒に食事。

やっぱり学生と卒業生では話すことも違ってくる。
あれこれと話をしていたら、結構な時間になる。
頑張っているようなので一安心。

期待しているぞ。

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