« 2009年8月9日 - 2009年8月15日 | トップページ | 2009年8月23日 - 2009年8月29日 »

2009/08/22

『明日の教室』第五巻

『明日の教室』第五巻が出ました。

正式には、『シリーズ明日の教室—学級経営・基礎の基礎—第5巻 担任一人で悩まない・抱えない』(ぎょうせい)です。

この第五巻は、恐らく類書はないのではないかと思います。第五巻は、いまどんどん生まれている若い担任を守る本です。

校長にならない先生はいても、担任にならない先生はいないというのが私の持論です。で、事実ですよね。

担任一人でやりきらなければならないこともあります。が、担任の抱える問題ではないこと、さらには担任があちらこちらと協力して取り組む問題などについて、あれこれまとめてあります。

あれこれあっても、直接指導に当たるのは担任が圧倒的に多いわけです。その担任をきちんと守ってくれるあれこれが分かっていない、若い先生方に向けて、
(大丈夫だよ、こうしてみてはどう?)
というメッセージを送るのが、第五巻です。

目次と執筆者は、以下の通りです。

1 基本的スタンス

・「担任一人で悩まない・抱えない」とは 


2 子どもへの対応
・クラスの子が不登校になってしまった
・クラスの子が大怪我をしてしまった:事故編

・クラスの子が大怪我をしてしまった:喧嘩編

・クラスの中にいじめを発見した時

・クラスの子の持ち物がなくなる

・クラスの子が万引きした

・服装
・頭髪指導

・遅刻
・欠席

・ケータイの持ち込み

・薬物


3 保護者への対応
・その他のトラブル

・保護者が給食費を払ってくれない

・保護者から通信簿にクレームがあった

・勉強の進め方についてクレームがあった

・習い事優先の保護者への対応

・学級経営について要望を受けた

・児童虐待が発覚した

・その他のトラブル

代表編者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)

池田修…いけだ・おさむ/京都橘大学准教授

糸井登…いとい・すすむ/京都府宇治市立菟道第二小学校教諭

第5巻執筆者紹介
佐藤正寿…さとう・まさとし/岩手県軽米町立笹渡小学校副校長

澤田清人…さわだ・きよと/京都市教育委員会指導主事

土居裕士…どい・ひろし/岡山市立芳泉小学校教諭

松原弘…まつばら・ひろし/岡山市立高島小学校教諭

山川晃史…やまかわ・こうし/三重県教育委員会指導主事

横藤雅人…よこふじ・まさと/札幌市立羊丘小学校長

アマゾンでは、こちらになります
どうぞ、ご期待ください。

集中講義最終日

8/21

集中講義最終日。この日だけ3講時まで行う。
作文指導である。

これもなんで特別活動論なのかという疑問があるであろうが、理由は二つある。

1)行事の後に書くことの多い作文。この作文は担任が指導することがほとんどである。教科に関係なく作文の指導が出来る必要がある。だからである。

2)作文を書いた後、書き込み回覧作文をする。これによってクラスの人間関係づくりを行う。その実際を学生たちに体験させるためである。

一講時が、作文の書き方の指導。二講時が実際に60分で3枚の作文を書く。三講時が、書き込み回覧作文という大まかな構成である。

大学生に今更作文の書き方指導、というのもこれまたなんだが、やる。大学の教員になってから、『作文の書き方を習ったことのある諸君はいるか?』といままであちこちで聞いてみるのだが、手が挙がらない。僅かに挙った学生に確認すると、それは原稿用紙の使い方という場合が全てである。習っていないのである。

もちろん、私だって大学時代に習っていない。だから自分で考えた。なぜならば、職業人というものは、習っていないからで来ませんなんてことは言えないからである。

ではあるが、ここは大学。だから、作文の書き方の指導方法を教えるのである。国語科教育法であれば、3時間かけるところであるが、今回は1時間で。エッセンスだけだ。

書き込み回覧作文をやると、クラスがしっとりする。大学の授業でもそうである。ある学生は、特別活動論の授業は、140人のクラスになっていたと感想に書いてあった。嬉しい評価である。そのクラスもしっとりとした感じになった。

最後は、今までに行ってきた授業で伝えきれなかった資料を見せ、振り返る。そして、最終課題の「実踏報告書」の作成指示のプリントを配って、さらっと終わる。

さらっと終わるってのが、私のやり方。授業の余韻はそれぞれが持てば良いので、授業をやる方はさらっと終わる。

ひとまず、授業としての集中講義、特別活動論は終わった。集中講義は、学生にとっては集中的に講義を受けるということなのだが、講義をする側の私にとっては、体力と知力とあれこれをここに集中する時間であるのだ。倒れないように、ぎりぎりの一歩手前まで力を注ぎ込むのだ。それでなければ140人相手に四日間連続で授業を続けることは厳しいと私は考えている。

それが終わった。
もちろん、このあと私は課題の評価をするし、掲示板のチェックもするし、出席もチェックすると言う仕事が残っている。だが、学生たちの頑張りに支えられて、この仕事も営々と乗り切ろう。

ふう。
さ、来週は長野県と大阪府だ。

集中講義三日目

8/20

集中講義三日目。
学生たちは昨日の課題で疲れている様子。ではあるが、授業は進む。学生のうちは課題をやればそれでオッケーである。疲れていてもオッケーであるが、社会人は違う。

徹夜して課題をやってきたところで、褒められるわけでもない。むしろ、仕事が遅いなあと思われることすらある。それに、なんといったって、徹夜をしてきた翌日に子どもたちが事件を起こし、事故に巻き込まれないという保障はない。まずは、教師の体調が大事なのである。

二講時目からは、明日の教室でパートナーをしてくださっている糸井先生の講義。二講時目はワークショップで、三講時目が実践紹介、四講時目が私との対談である。

眠たい目をこすって授業にやってくる学生たちの眠気を吹っ飛ばす内容であった。そのように吹き飛ばしてくださる先生方を毎年お願いしているが、今年も本当に良かった。さすが糸井先生である。
Iti

三講時目は、対談。
この対談形式の授業というのが学生たちには珍しいのである。だいたいからして対談が授業になるのかと思っている学生もいる。ところがなるんだな、これが。

私がインタビューアーになり、糸井先生がインタビューイーになる。今日の授業をベースにして、あれこれ伺うのである。四年前からやっているが、一種のライフヒストリーから学ぶ授業である。90分間ばっちり行う。

ああ、勉強になった。

夜は食事会。
三回生と四回生と卒業生とで糸井先生を囲む。
ありがとうございました。


集中講義二日目

8/19

集中講義二日目。
手紙の書き方と実踏計画書作成というワークを行う。

なんで、手紙の書き方が特別活動論なのかである。特別活動で外部講師をお招きしたときに、生徒たちがお礼状を書くことになる。そのとき、担任である先生が手紙の書き方を知らないでは済まされないからである。

もちろん、
『〜ということで、手紙の書き方を覚えておくように』
で授業を進めることもできる。大学である。

だが、元中学校教員としてはどうしても、きちんと教えておかなければという思いがもたげてくる。で、実際に指導してみるときちんと習ったことがないとか、忘れていたとか、知らなかったことばかりとかいう感想が出るのである。

ま、人生で最後であろう手紙の書き方を習うなんて。それも大事なことだ。

人生は短かったり長かったりいろいろである。
本日の特別活動論で学生たちに出している課題は、私は教員になった年に疑問に思ったことがベースになっている。

大学時代に、授業の作り方や生徒指導の考え方などは少しやってきたが、遠足の作り方や体育大会、合唱コンクールなどの運営の仕方は一切やってこなかった。教員になって初任者研修をうけるようになってもこの遠足の作り方等は、一切なかった。

これが不思議で、しかもおかしいと思っていた。思っていただけでなく最初に勤務した市の教育委員会の指導主事の先生に、意見も言っていた。いやあ、生意気な新人である。

しかし、この「遠足の作り方の研修をお願いします」という意見は通ることがなかった。

そして、いま大学に籍を移した私は四年前から、特別活動論で「遠足の作り方」の授業をしている。今日は、学生たちは一日中パソコンにへばりついて、「実踏計画書」を作っている。

ある学生は、この課題を見てこんなことを言った。
「先生、これ一人で作るんですか?」
この質問には私も驚いた。
『当たり前である。このぐらいの仕事が一人でできなくてどうするんだ。実際はこの後にあれこれたくさんあるんだぞ。このぐらいの仕事が一人でできないで、教育とかいうな。給料をもらうとか言うな』
と答える。

作業をはじめると、学生たちは、
「遠足ってええええええええええええええええ!」
と叫んでいる(ように見える)。

そうなのである。楽しませてもらう側から、楽しませる側へ回るということは、こういうことなのである。
実踏計画書は、中学校一年生の秋の遠足を想定して作らせる。一日中学生はこれに取り組むことになる。

多くの学生たちが、
(ま、そんなに時間はかからないだろう)
と思って取り組み始めるのだが、そうはいかないのが私の課題である。

学生たちは、受験勉強等に代表されるように、正解を得る勉強をしている。ところが、この実踏計画書作成のような課題は正解がないのである。藤原和博氏が言うように「納得解」を提出しなければいけないのである。ところがこのトレーニングが出来ていない。やってもやっても不安なのである。

さらに、パソコンのスキルが未熟なのである。彼ら彼女らは一応一回生のときに、パソコンの授業を受けてマイクロソフトの資格も得ている。が、使いこなしていない学生たちは、ここで難儀をすることになる。

『おい、特別活動論の授業で一番力がついたのは、パソコンの力だなんて言うなよ』

と初日に話しておいたが、冗談になっていない学生たちもいるかもしれない。

学生たちが課題をやっている間、初日の課題のチェック等をしながら過ごす。課題をやっているメディアセンターには二回ほど巡回。指示書はきちんと出してある。パソコンの使い方は、メディアセンターの職員の方に伺うか、友人に聞きながらやる。

ここはあれこれ私が手助けをすることはしない。
私が手助けをすると、学生同士の交流を促すことができない。下がって待つである。

明日の糸井先生の講座に備えて、明るいうちに帰宅である。
風呂が湧く前に夕ご飯のカレーを作る。
夏はカレーである。
辛いカレーである。冷蔵庫にある夏野菜をふんだんに使ったカレーを作った。

そうこうしているところに、
「もうすぐお風呂が湧きます」
とお風呂からコンピュータの音声。
すると
「はーい」
と娘。

さらに、
「お風呂が湧きました」
となると
「はーい。ぱぱ~!」
である。一緒に入ろうということである。
可愛いなあ。

で、感動したことが。
はじめてビールを注ぐことができた娘であった。私が飲んでいる缶ビールを持ち、グラスに注いだのである。しっかりとこぼさないで。
嬉しいなあ。

早めに寝て、夜中に起きて学生たちに指示してある掲示板のコメントを確認。特に問題はなし。

集中講義は、こちらも集中。
体力勝負。少しでも体を休めなければ。
おやすみなさい。

特別活動論。集中講義初日

8/18

特別活動論。集中講義初日。
昨日研修で6時間やってきたので、疲れがある。ちょっと足首が痛い。が、それは140人の学生たちには関係ない。いつも通りに授業をはじめる。だが、
(マッサージが欲しいなあ)
(少しダイエットしよう)
とは思う。

集中講義は、まさに集中で、学生たちには
『本気で教師を目指すつもりのないものは、受講をお薦めしない。もっと別の形で有意義に夏休みを過ごすように』
とか
『集中講義中に夜にアルバイトの入っているものは、早急にキャンセルをしておくことをお勧めする』
とか
『体調の悪いものは、今年は諦めて来年頑張ることをお薦めする』
などと言うことから始まる。

もちろん、私も倒れないように倒れないようにここまで、あちこちの仕事をしてきているわけで、これからの四日間も同じである。140人のエネルギーを受けて、彼ら彼女らに特別活動の学びを通して、教師としての基本的な考え方を理解させるためには、私とて相当のエネルギーが必要になる。

倒れないように。
そして、アグレッシブにセンシティブに。
集中講義の前にはいつもそう思う。

授業の合間に、いま非常勤講師で頑張っている卒業生の話を聞く。辛いとのこと。おい、サッキョン。あんまり無理するな。連絡待っているぞ。

初日の授業後、研究室に戻ったら研究室の前の教室に人影。確認したら卒業生たち。採用試験の一次試験に合格とのこと。おめでとう!

その後研究室で報告を受ける。それを受けてアドヴァイスをする。教育実習では大変な目にあった学生だけに、指導した私としては嬉しさもひとしおである。

初日の授業の片付けをして研究室を出たのが19:00過ぎ。授業そのものは17:00前には終わっているんだけどねえ。

この集中講義全体の構成から行くと、私の山場は実は初日。体力と精神力を最も使う。140人の学生を学ぶ集団にまとめあげつつ、特別活動とは何ぞやの話もするわけである。ここをきちんと一定のものに育てることが、残りの三日間に大きく影響する。

さ、始まった。

2009/08/20

H市教育委員会研修で一日

8/17

H市教育委員会研修で一日。丸一日である。朝の7時過ぎに家を出て、帰宅したのは夜の7時ぐらいである。

明日から集中講義が始まるので、本当はその準備のためにあけておきたかったのだが、去年からの依頼なので、ま、断ることもできず伺う。考え方によっては、今日から集中講義ということもできる。

MINI-Sで駆けつける。
修理と点検を終えたMINI-Sはすこぶる快調。ふけ上がりが心地よい。高速道路で思わず踏み込んでしまいたくなる。が、安全運転で。

エンジンの鼓動と音がたまらなく良い。
電気自動車になったら、これがなくなってしまうんだろうなあ。
いいのかなあ。

午前と午後で合計200人程度の先生方を対象に行った。小学校、中学校、高校と二年目の先生が中心。一年目を生き抜いてきた彼ら彼女らは、自分の課題や問題を持ち始めている。そこに子どもとの関わり方をテーマにした研修である。それぞれ3時間ずつ。合計6時間。ふう。

アンケートを見ると私の講座が届いていたのがわかった。
なかには、今まで受けた研修の中で一番とか、吉田松陰を思い出したとか、次はいつですかとか書かれていた。

え、どうぞ、京都橘大学に再入学していただければf(^^;。
ありがとうございます。

2000回転だと六速で80キロなのが、私のMINI-Sである。このあたりのトルクを使った走りは、一日の疲れを心地よく撫でてくれる。全身マッサージだ。

ただ、足首、膝、太ももの付け根などに疲れが残ったのが分かった。風呂でマッサージしながら明日からの集中講義のことをあれこれ考える。もちろん、風呂から出ても考える。

さ、いよいよである。

午後から市民プールに向かう

8/16

午後から晴れるというので、午前中は久しぶりに娘とガーデンに向かう。曇りの割には結構な日差し。もう散ってしまっているかと思った薔薇は、まだ咲いていた。

我が家のミニ薔薇も東京に行く前に切り戻しをしておいたら、再び多くの花を咲かせていたのだが、結構長持ちするものだと喜ぶ。

さすがに芝生は、初夏のころの一番いい時期は終わっているが、それでも寝転がると気持ちがいい。

午後から市民プールに向かう。
「あなたはいくつも夢があるのね」
と奥さんに言われるが、そうである。娘とプールに行くのは私の大事な夢の一つであった。やっと行ける。

子ども用のプールが三カ所ある。Xactiの防水仕様のビデオカメラを持参する。

大きなプールに戸惑っていた娘は最初だけ。あとは、いつも通り歓声を上げてプールの中を歩き回っていた。滑り台にも果敢に挑戦。
「じぶんの!」
と自分一人で滑ることを主張。
ところが、プールの中に足先から入り顔まで水につかる経験をしたところ、次からは
「ぱぱの!」
と主張。

まだ、じぶんで、ぱぱと、のように助詞の使い分けができていないのがおもしろいが、言いたいことは分かる。抱っこして滑り台に何回か私も挑んだ。

それにしてもXactiの防水仕様のビデオカメラは、いい。いろいろなことを心配することなく、良い表情がばっちりであった。

家に帰ってきたら、鍵を寄越せと言う仕草。与えるとマンションのオートロックの鍵を開ける。びっくり。いくつもの鍵の繋がっている束の中からマンションの鍵を選び、リモコンの感応部に鍵を当ててドアを開けるのね。

そういえば、家の中の扉もどんどん開けているしねえ。

本当は、大文字を見に行く予定だったのだが、すっかりと忘れてしまった夕方。ビールを飲んでしまった。

そこでネットとテレビで鑑賞することに。
京都のお盆は、終わりました。

2009/08/19

夏の夕暮れに、古内東子の切なさが心地よい

8/15

早めに寝たのだが、娘のキック攻撃でなかなか寝られない。

ところが寝言で
「ぱぱ〜」
という娘。

感激である。
帰ってきたよ。

一日ホゲーッと過ごす。
終戦記念日だというのに。

気がつくと夕方。

夏の夕暮れに、古内東子の切なさが心地よい。アレンジ、声、歌詞、メロディ。もう一度評価されていい彼女だなあ。

ちなみに、やっと携帯電話は復活。
旅先で電池から充電をし続けていたのだが、うんともすんとも言わなくなってしまっていた。

家に帰って、ACから接続してみたら復活。
旅先で携帯電話が使えなくなるというのは結構辛いものがあったが、良かった良かった。

ご迷惑をおかけしたみなさん、池田は携帯電話が鬼門のようなので、勘弁してください。

「いま、じゅんばん、あとで」が分かる

8/14

さ、久しぶりに長いこの東京ツアーが終わる。

宿が吉祥寺駅前だったので、久しぶりに井の頭公園に行ってみることにする。私の高校時代、大学時代のいくつかの思い出が詰まっている場所だ。

相変わらず池の鯉は巨大であった。この池の水が、神田川の源流になるというのは、知っている人は知っているが、実は以外と知られていない。

野外ステージには新しい囲いが出来ていたが、嘗てここでギターを抱えて歌っていたなあなんてことも思い出す。

午後の新幹線で京都へ。
以前から気になっていた東京駅の地下一階に行く。ここで弁当を購入。結構広くていろいろな店がある。お決まりの駅弁ではなく、この旅の疲れをいやすべく、ちょっと豪華なものを購入。

ところが、新幹線の中では爆睡。
熱海で寝始めて、気がついたら米原を通過していた。
実に贅沢な昼寝であった。

地元の駅には、迎えにきてくれた娘。
幸せである。

スカイプでは会っているのに、実物では照れていて、なんか違う様子。まだ実感がないのであろう。だが、抱っこしているうちに元に戻る。

家に帰って早速、プール遊び。一週間の出張の後にこれはなかなか辛いものがあるが、遊びたがっているので、喜んで姫にお付き合いする。

それにしても随分と言葉を覚えている。「いま、じゅんばん、あとで」が分かる。時間の概念が分かるんだなあと、ちょっと感心。

また滋賀での新しい生活が始まったのだと思った。

2009/08/17

ああ、この店を京都に持って帰りたい

8/13

東京でやっておかねばならぬあれこれをして、夜は、今回の東京ツアーを締めくくる美味しいお店に向かう。私が我が家にやってくる客人に良く振る舞う「白身魚のガーリックオイル掛け」という料理のルーツの店である。

久しぶりに立ち寄った。
ああ、うまひ。
ああ、この店を京都に持って帰りたい。

体の疲れは、心の充実でフォローすることができる。
今回は、その上に心と体と、お腹まで満ちることができた。

幸せである。
来週の講座と集中講義に向けて、エネルギーを貯めることができた。

幸せである。

全て現実なのだが

8/12

私の講座の日である。
午前中は、レポート検討会があったのだが、私は大会のエンディングの準備のためにホテルに籠る。気がついたら11時50分。私の出番は12時30分から。いつも通りあわててホテルを出る。

昼ご飯を取ることをせず、そのまま講座会場に向かう。
当初の連絡では30人ぐらいの参加者だったが、ふたを開けてみたら50人以上いた。

今回のネットワーク集会の柱の一つは、「ライフヒストリー」である。教員がどのように成長してきたのかということを、考えるものである。簡単に言うと、「どうして池田修はこんなイケダオサムになってしまったのか、こう言う授業をするようになっていったのか」ということを考えるというものである。一方で楽しく、一方で恐ろしい企画である。

私は

 学級づくりに求められる「学級担任論」とその由来
 講師:池田修(京都橘大学)
 対話:喜岡淳治(成蹊大学)

ということで、60分講座を行い、このあと会場からの質問と対話者である喜岡先生との対話ということで、行った。

喜岡先生は、私の先輩である。元東京都の中学校の国語科教師でその後、大学に転進された。私が辿ったルートの先輩である。もちろん、指導力においても先輩である。

その先輩からあれこれ聞き出されるというのは、なんとも歯がゆいものであるが、その御陰で私がなんでこんなになってしまったのか、今まで私が気がつかなかった一面も意識することができた。ありがとうございます。

参加者からも、良い評価を頂いています。ありがとうございました。

来年の開催は、8/11(水)、12(木)で京都橘大学を会場として行うことが発表された。というか、私がした。

最初は、スピーチで行う予定であったが、まあそれだけで行うのもなんだよなあと思ったので、iMovieを使ってウエルカムムービーを作った。その作成に本日の午前中を使ったのだ。

講座の後、遅い食事をしてムービーの最終チェックを行い、書籍販売のみなさんに、プレビューをしてと準備を整えた。

本来ならこのブログにも載せたいのだが、容量が大きいので違うところに載せてもらうことにしましょう。

とまれ、来年お待ちしております。

ネットワークは、熱く深い学びで終わった。

そして、もう一つのメインイベント、聖蹟花火大会に向かう。
東京のマンションは、賃貸物件として貸出しているのだが、ちょうどいま借り手がいないということで、それならばと向かった。

授業づくりネットワークに参加していたみなさんに声をかけて、出かけた。花火は一人で見るより大人数で見る方が良い。

それにしても、4年ぶりの聖蹟花火大会だ。
このマンションを買い、初めて聖蹟花火大会を見たとき、
(あ、長生きしよう)
と思ったものだ。

参加したみなさんも大満足だったようで、主人としても満足であった。花火を叫びながら見るというのは、あまりできるものでもない。初めて叫んだという声も聞いた。

Seisekifw_2

距離が近くて、視線が水平方向に花火を見ることができて、仲間がいる。こういう環境が揃うことが大事なんだろうなあ。

で、このマンションで電線のない広い空と、手を伸ばせば届くかのような距離での花火大会を味わってしまったので、関西でも同じようなマンションをと思って琵琶湖のほとりに居を求めることになったのであった。

マンションに入るとき、私が敬愛している中央大学名誉教授のF先生に偶然お会いした。
「君、終わったら立ち寄りなさい」
と言ってくださる。大学教授というのは先生のような方を言うのだろうなあと思う。

もちろん、終わってから伺う。相変わらずお元気で、うれしい。
ばしばし激励の言葉を頂く。やらねば。

全て現実なのだが、夢のような豪華な時間であった。
余韻に浸りながら、ホテルのベッドに溶け込んでしまう私であった。

2009/08/16

中でも私は三位になったN先生が

8/11

朝、食事をしていたらフロントのところで外国人男性が、フロントに大声で何かを訴えていた。

聞こえてきた内容は、地震で驚いたということであった。ま、驚くでしょう。あれなら。日本の旅の良い思い出にしてください。

ちょっとした用事を済ませて、成蹊大学に向かう。今日から「授業づくりネットワーク」である。今年は二日目に担当がある。準備は滋賀を離れる前に終わらせてあるので、あとは最終チェックをすれば良い。

講座は、始まってしまえば終わらせるしかない。2時間なら2時間で進めるしかない。しかし、準備はかなり無限に時間を掛けることができる。この部分をいかにきちんとやりつつ、やりすぎないということが大事なのだと思う。でないと、本当にキリがなく体に悪いf(^^;。

昼ご飯の後に、北海道の堀さんの講座を受ける。堀裕嗣「PISA型読解力を育てる中学校国語科授業」である。非連続テキストと連続テキストの両方の実際を少しずつ体験する。

私は非連続テキストは、写真を使って行うことが多いのだが、彼は動画で。それもオリジナルの動画で行う。私は動画は編集の時間が膨大になるので、やらない。でも、こういうのであればやっても良いなあとも思う。

連続テキストは、宮沢賢治の小説で行う。北川達夫さんはおっしゃっているが、なにも連続テキストのPISA型の問題は論理的文章で行う必要はない。むしろ、事件のある物語の方がいいとのことだ。ただ、堀さんは、物語の話者の観点から取り上げていた。これも面白い。私は俳句で行うことが多いのだが。

自分の実践と比較できるのは、とてもありがたく、面白い。

さらに、土作さんがコーディネートする、Mini-1グランプリ。なかなか感動的であった。若手教員が7分間で授業を展開し、その優劣をM1方式で決めるというものである。

予選を通過した三人の先生は、アクション派、お笑い派、正統派とそれぞれ異なった規準の上に授業を展開していた。これは面白い。最終的に、優勝者が出たが、どれも実力伯仲であった。

中でも私は三位になったN先生が見事だったと思う。教員生活9年目にして3年連続出場。失うものがどんどん多くなって行く中で、実力を付けんがために、出場である。

関西青年塾で拝見したときは、まだまだと思ったが、今回のステージではそれを見事にヴァージョンアップしての授業であった。この三年連続というのは、今後続くであろう後輩たちに、大きな勇気を与えたのではないだろうか。

一回挑戦したぐらいでめげてはダメ。二回でもダメ。三回挑戦してみてから言いたいことを言ってみよという感じである。

おめでとうございます、N先生。

初日の夜は、ネットワークパーティ。
成蹊大学の最上階ホールで行う。
夏の大会は、会場に入ったとたんに夜景になっているが、夏の大会はまだ空が明るい。そして、それがだんだんと夜景になって行くのが良い。

写真は、夜景になってからのもの。
新宿方面を撮影。2秒露光で撮影である。

Rimg0065

嘗ての仲間、今年であったメンバーに声をか、食事をして楽しい時間を過ごす。ちょっとイレギュラーのこともあったが、なんとか守りきった(と思う)。もうちょっと早く気がつけば良かったが。ごめんな。>分かる人だけ分かってください。

二次会は、吉祥寺の駅前で。
ここも楽しい時間ではあったが、首を傾げることがあったこともメモとして書いておこう。いや、それはパーティのことではなくある参加者のことである。

恩師の名を語り、自分にとって有利な嘘の情報を流そうとしていたというものである。私には信じられない。そんなのは、恩師の名を汚し、自分が嘘つきであることを知らしめるだけである。ばれないとでも思っているのであろうか。

そんなこんなで二次会でももうちょっと早く気がつけば良かったことがあった。次回からは気をつけます。ごめんな。>これも分かるかただけでf(^^;。

ブログでは、私はあまり否定的なことは書かないのだが、これはちょっと酷く、いろいろな意味を込めてメモとして残しておく。

もちろん、全体としてはとても良い時間であった。
ただ、気がついたらこの宴会では私が最年長であった。
びっくりしたなあ。
でも、びっくりしただけでこれからも同じように参加するんだろうなf(^^;。

二次会終了後、吉祥寺の町を散歩してホテルに。
濃い日々が続く。

「話を本筋に戻しましょう」「この議論に決着をつけましょう」

8/10

ディベート甲子園三日目。ベスト4に残った中高8校が今日頂点を極める。また、切ない夏が一つ終わるのかと思うと、朝は少しかなしい。

私は今年は中学校の準決勝の審判が最後の審判であった。
判定は3対2に割れる結果となった。立論の作りと、議論の決定打のありようが、この差となったと言える。

ディベートは、圧倒的に勝つことを求められる。ジャッジの票が割れるというのは、ジャッジが議論の評価をしてしまっているということである。

誤解の無いように話せば、ジャッジは議論の判定をする。しかし、これはジャッジがストーリーを作るのではなく、ディベーターが主張し論証したストーリーをジャッジが受け入れるかどうかということなのである。受け入れた方に投票する。つまり、投票された側が勝ちになるのである。

ディベートは、ジャッジを説得するゲームである。

三年前から、即興ディベートというものが大会で行われている。ディベート甲子園のディベートは、政策論題で2月に発表された論題を十分に調べて議論を組み立てて戦うのであるが、もう一方で即興で行うディベートもあるのである。

このディベート甲子園では高校生のチームで決勝トーナメントに出たチームの中で決勝戦に行くことの出来なかったチームの中から、参加校を募り、行った。

今年の即興ディベート決勝は、なかなか良かった。

論題は【日本は自転車に運転免許制度を導入するべきである】であった。

肯定側は、500円の費用を掛けて免許を取得する政策を提案した。教育をするというのである。否定側は、悪いと分かっている人には500円でやっても意味がないという議論を展開。

そして、否定側の第二反駁で、「500円あれば、今日お昼に食べたスパゲティが食べられるのですよ。意味のないプランに500円使う必要はありません」と言って会場から拍手を貰っていた。ディベート甲子園では昼ご飯が500円のチケットで食べられるのである。それを使っての反駁であった。

これで否定側にぐっと流れが行ったかと思った。
ところが、肯定側の第二反駁は、こうはじめた。「話を本筋に戻しましょう」。凄かったなあ。会場の空気が一瞬にして戻った。「500円で人の命が救われるのです。安全性が高まるのです。スパゲティ一回分で出来るのです。やりましょう」と反駁であった。

肯定側の勝ちであった。
「話を本筋に戻しましょう」は、これからディベート甲子園の決め台詞の一つとして、残って行くのではないかな。

そして、高校の決勝である。
【日本は、一院制にすべきである】という論題である。
この試合は、肯定側早稲田大学高等学院、否定側東海高校である。

私がぐっときたのは、第二反駁である。
「この議論に決着をつけましょう」
と第二反駁の生徒は言った。

第二反駁は、いままでの議論を振り返りつつ、価値の比較を行う。肯定側と否定側で議論がぶつかり合ってその行方が見えなくなっていた争点に関して、このように宣言してからスピーチをはじめたのだ。これはなかなか良かった。

さらに、「勇気ある1秒」である。
「では、次に否定側のフローシートをご覧下さい」
と、次のスピーチが否定側に関するものであることをガイドする。これは、サインポスティングと呼ばれる手法で、いまどこの議論に触れているのか、触れようとしているのかを示す、話し言葉で行うディベートにとってはとても大事な技術である。

この技術を使うディベーターは、比較的多い。しかし、彼はそれだけではなかった。この「では、次に否定側のフローシートをご覧下さい」を言った後、ジャッジが否定側のフローシートを用意するまで、1秒間待つのである。

4分の持ち時間の1秒である。とても短い時間である。しかし、持ち時間が区切られている中で、意図的に無言で1秒待つには相当の勇気が必要である。これによってジャッジは非常にフローを取りやすくなっていた。

チームは大会出場9年目で初優勝を遂げ、彼は、最優秀ディベーターとなった。

Rimg0044

私は勝手に
(種が一つの花を咲かせたな)
と思っていた。

早稲田大学高等学院には、私の教え子も進学している。
彼と彼らの中学校時代の活躍はここ。
そして、彼が盛り上げて、全国大会の準優勝までしている。

その彼の蒔いた種が、一つの花を咲かせたなあと思ったのである。もちろん、実際は現役の生徒と指導者が咲かせたのである。しかし、こうして、その花を別の角度から見ている人もいるんだなあと、思う。

来年でディベート甲子園が始まって15年か。すごいなあ。一つの時代に生きているんだなあと思う。

また、
(顧問ていいなあ)
と早稲田大学高等学院のM先生を見ながら、久しぶりに思った。
生徒との良い距離感の中で、先生も生徒もとても幸せそうであった。

M先生、おめでとうございます。

打ち上げを終えて、ホテルに戻ると嬉しいメール。
採用試験の一次試験合格の連絡が二つ。
よし。

二次試験もしっかりな。

寝ているときにまた、地震。
夢の中では、たき火から背中に火がついてしまい、慌てて転がり回って消しているところだった。
(あれ? これ私が動いているのではない。動かされている)
と思って目が覚めたら地震だった。

最近の建物は、地震のときに揺れるように出来ているとのことだが、やっぱり気持ちのよいものではない。

明日から始まる、授業づくりネットワークのためにもう一度しっかりと寝直す。

« 2009年8月9日 - 2009年8月15日 | トップページ | 2009年8月23日 - 2009年8月29日 »