ミニネタ、模擬授業、哲学と三本柱
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関西青年塾は、土作彰先生。
ミニネタ、模擬授業、哲学と三本柱。三時間半たっぷりと語っていただく。
鉄板ネタにあれこれと改良したネタ。実際の土作先生のクラスのビデオなどを見せていただきながら、講座は進む。はじめて土作先生の講座に参加した方が2/3ぐらいいて、最初はどのタイミングで笑っていいのかちょっと慎重だった参加者のみなさんも、途中から土作ワールドに安心して浸っていらっしゃった。
参加者の学生たちは、私のゼミ生や来年度からゼミ生になるものが多く参加していた。教育の一つの完成形を見るというのは、とても意味のあることであろう。自分が将来担当する、まだ見ぬ子どもたちのことを思いながら、どういうクラスを作ろうかと妄想することが大事なのだ。
土作先生、ありがとうございます。
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終わってからはいつものお店に向かう。
新しくゼミに参加する学生たちが、私の席にやってきてよろしくお願いしますと言ってくる。
『大変だぞ(^^)』
「はい」
軽くジャブ。
ゼミが大変なのは、自分たちで作っていくからなのである。先生があれこれ指示することが少なくなっていく。そこを生み出すのが大変なのである。しかし、それは本当は、面白いのである。そこが分かるような一年になると良いなあと離す。
その後学生たちは、どうやって名刺をお渡ししたら良いのかといういことを聞くので、
「ビールを一本もって、グラスを二つもって回るのだ」
と教える。あちこちを回っていた。よし。
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二次会は土作先生たってのご希望で、「ももじろう」山科駅前店。
一回だけ入ったことがあったのだが、今回二回目。店の内装が思い切り変わっていてびっくり。これ、消防法的には大丈夫なのかと感じたなあ。
中で何かあったら、出られないなあ。こういう作りのところでは安心しての向きになれないなあと、最初は思う。ところが飲み進めてしまえば、なんでもなくなってします。そうだからやっぱり危ないなあと思うのであった。
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終電が近づいてきたので帰ろうとしたら、足下で光るガジェットを発見。
なんだと思ったらICレコーダー。録音中。うちのゼミ生が録音している。
『すぐに消しなさい』
と言う。
驚きである。常識のある学生なのだが、こういうことを平気でする。お酒の入っている席は、オフレコの話が多く出る。それを許可なしで録音するというのは、私の常識ではとても信じられない。以前にも大学生がこうしていることがあって、私は厳しく意見した。
これは盗聴なのである。
しかし、この盗聴行為がそう感じられなくなっているのである。許可を得てならば、それはありである。また、講演会や模擬授業等でも許可が必要であるが、ま、録音されてもありということを前提に話していることもある。講演会などは公のものだからである。
ただし、懇親会の二次会等は全くそうではない。プライベートな部分や表に出しにくい部分も話すことがある。だから、懇親会は大切なのである。それを無断で録音される。使用目的も明らかにされずに録音されるというのが横行するようであれば、私はそのような者が参加する懇親会には参加しない。
極めて普通の感覚を持っている学生が、こういうことを平気でする。私のゼミ生であるから、その場で厳しく指導した。このままそんな常識で社会に出られたら、アウトであろう。なんていったって盗聴をしていて、その意識が無いからである。
デジタル社会の大変な一面ではある。
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ではあるが、駅.Lockyのお世話になって、きちんと帰れる幸せも味わうのであった。