少し親孝行したかもしれない
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本学の入試の初日。
今年度からマークシート方式に変わった。採点は無くなったものの、試験日が三日間に増えた。御陰さまで、受験者数は前年度よりも増えているとのこと。このご時世にありがたいことだ。それだけいろいろなところで評価されているのだろうと思うと嬉しいし、気も引きしまる。
私は、とある試験会場の試験監督のチーフ。受験生全体に指示を出す係である。全体を見回しながら、あれこれと指示を出す。単純な作業ではあるが、間違いは許されない作業である。気は疲れる。
初日は三科目の試験。昼ご飯を挟んで実施で終了。ふう。
◆
で、これでは終わらない。
その後、研究室に戻ってレポートの採点、原稿書きと続く。そこに番組制作会社から電話。NHKの新番組の構成作家さんから質問と相談の電話。
昼間にメールをもらっていたのだが、こういうのはすぐに対応した方が良い。後から対応ではなかなかうまくいかないことが多い。優先順位を上げて電話で対応。一時間程度あれこれ。
「ありがとうございます!」
と受話器の向こうで大きな声。
ああ、良かったと思う。
こう言うときに大きな声の出せる人って、一緒に仕事をしたいと思う人である。みんな忙しい中で少しでも良い仕事をしようと思っているのだから、せめて気持ち良く仕事できるような人でありたいよなあと、私も思っている。だからそう思わせてくれる人の仕事は、しっかりやりたいと思う。
◆
家に帰り、娘とお風呂に入って遊ぶ。一日にあったことをあれこれ話してくれるが、なんだか分からないこともある。そこを奥さんが通訳してくれる。
『へ〜、そうなんだ。良く頑張ったね』
と話すと理解されたことが分かったようで、喜ぶ娘。人間の成長は面白い。
◆
風呂の後、実家にスカイプ。
父の誕生日である。
「おじいちゃま、おたんじょうび、おめでとうございます」
と、娘は言えた。
ああ、少し親孝行したかもしれない。
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