着替える体力も残っていなかったとさ
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二月はあっという間に逃げ、三月である。
三月もあっという間に過ぎ去りそうな予感がしている。恐ろしい。
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いくつかの原稿を仕上げ、9時32分発の新幹線に間に合うように京都駅に向かう。同行する者と京都駅で合流し、無事発車。番組づくりの会議に向かう。
前回の会議は12時間やっていた。それで四つの番組を作った。今回は8つを作る予定である。いつ終わるのか分からないなあという思いを抱きながら、乗る。
せめてもの慰めは、天気が晴れているので、富士山が楽しみであるということだ。
「せめて」なんて言葉を使うと、萩原朔太郎を思い出す。
引用開始 ーーーーーーーーーー
旅上
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめてはあたらしき背広をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。
『純情小曲集』より
引用終了 ーーーーーーーーーー
ま、似ている気分でもあるか。
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名古屋駅で、待ち合わせの人と会う。
正確に言うと、名古屋駅で乗り込んできた人と新幹線の中で落ち合う。何かと言えば、別の番組のディレクターさんとの新幹線の中での打ち合わせである。
番組の相談を受けていたのだが、急遽出演して下さいませんかということになり、出ることになった。で、打ち合わせをする時間がないということを話していたら、東京に向かう新幹線の中ではどうでしょうかということになったのだ。
新幹線は2時間。この時間は仕事の準備や休憩に結構重要な時間なのだが、うーむ仕方が無いということで行った。
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渋谷に到着して、腹ごしらえ。いつも行っているラーメン屋で食す。ああ、学生時代も渋谷が根城の一つではあったが、こうやってまた渋谷の街と出会い直すとは思っていなかったなあ。
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打ち合わせは午後1時から。前回は午前1時まで掛かったので、多少気合いを入れて行ったのだが、今回は午後10時には終わった。しかも、前回の倍の数の番組を作ることができた。10本である。
前回は、番組の方構成を慎重に確認しながらということもあったので、時間が掛かったが、今回は新たにとびきりのブレーンをお願いしたりして、ガシャガシャと会議が進んだのでありました。
予定していた8本を超えて、10本。それをその日のうちに作れたので、翌日の会議はキャンセル。うーん、気持ちが良い。
番組を作ると言う目的に向かって、違う価値観、知識、方法を持ったメンバーが集まってあれこれやる。違うということが最大に生かされることが、この会議ではとても重要。大人の会議は、こうでなくちゃあなあと思う。
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会議後、仲間たちと打ち上げ。
心地よい夜を過ごし、ベッドの上で爆睡f(^^;。
着替える体力も残っていなかったとさ。
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