新入生キャンプ二日目
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新入生キャンプ二日目。
朝ご飯に遅れてきたオリターがいたので、何かあったのかと思って質問した。すると、デジカメの充電器を部屋に忘れてきてしまったので、取りに行っていたとのこと。
『あ、私もだ!』
昨日の体育館で充電したのを、そのままにしてしまっていたのを思い出した。慌てて取りに行く。ああ、良かった。
そのオリターは、食堂の入り口に脱いであった新入生の靴を見て、ちょっと並べ方の悪い二三の靴を奇麗に並べ直していた。なかなかできることではない。他にも、風呂場を点検して椅子を直したりもしている。立派なものだ。
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バスの中で一眠りしている間に、再びオーパルに到着。今日はドラゴンボートの日である。練習、練習試合、予選、敗者復活戦、決勝戦と我がクラスのドラゴンボートは勝ち進んで行った。
敗者復活戦で勝ち上がったのがいいな。
ここを勝ち上がれるってのは、優勝するよりもある意味良いかもしれない。粘り越しを持っている学生たちってのは、鍛えがいがある。決勝戦の結果は準優勝であった。
ちなみに、この決勝戦には教員と橘大学のボランティア「タチパル」の混成チームで挑んだが、教員が足を引っ張り見事に最下位であった。今年は勝てそうな気がしたのだが。ま、新入生は毎年18歳で、こちらは毎年一つずつ年を取って行くので、年々辛くなるのは分かるのだが。
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翌日から授業開始ということもあり、プログラムは昼過ぎに終了。閉会式では、オリター諸君へ教員から感謝状を与える。さらにいつの間に用意したのか、新入生からオリター諸君への感謝状も用意されていて、渡されていた。いいねえ。最後に集合写真を一枚。
これで終わりかと思ったら、各クラス自然と輪になってあれこれ語りあっていた。私はここを外から見ていた。ここまではオリターが前面に出るところ。ここから先きの授業は私たち教員が前面に出るところである。クラスごとに新入生が一言ずつ振り返りの言葉を言っているのを遠くから見ていた。良い光景であった。
大学には14:00前後に到着。こういう終わり方も良いなあ。オリター諸君を労う会があったが、私は諸般の事情で欠席。
◆
自宅の風呂に浸かり、日焼けした顔に驚きながら、あれこれ思っていた。
この春から大学に移って五年目だ。最初に、この新入生キャンプをどう作ろうか考えて青写真を描いて、骨組みを作り、動かしてみた。それが四年前だ。そして、それが今ではこの企画が文科省のGPを獲得するまでになった。もちろん、多くの人の協力があって出来上がった新入生キャンプだが、我ながら良くやったと思う。
そして、今年のキャンプを見ていて、
(ああ、もう私がいなくても回るな)
と心から安心した。
アイディアを出し、企画を立ち上げ、動かす。そして、それが動き続けるようなシステムを構築する。立ち上げ屋の私の仕事は、取り敢えずコンプリートかな、と。
あとは、新しく担当になる先生とオリター諸君で、さらに良いものを作って行っていただければ、嬉しい限りである。
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一仕事を終えた充実感を得た夜であった。
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コメント
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今年もお世話になりありがとうございました。
いつも本当に良い取り組みだと感じています。
オーパルは小学校から大学まで、たくさんの学校にご利用いただいていますが、個人的にはこの新入生キャンプを一番楽しみにしています(と言ってしまうと他の学校さんに怒られますね)。
この件をコンプリートされた池田先生の仕事振りを垣間見させていただき、大変さも想像できますが、充実感をとても羨ましく感じます。
僕も良い仕事ができるよう見習わせていただきます。今後もよろしくお願いします。
投稿: オーパル中岡 | 2010/04/12 18:03
お疲れさまの会に行けなくてすみませんでした。地元の駅で待ち伏せしてどっかで二次会をとも思ったのですが、地元の駅には駅前に良い飲み屋はないので、諦めましたf(^^;。
さて、今年度もお世話になりました。今年は一歩、二歩と下がってみることができ、そのうち下がりすぎて琵琶湖に落ちてしまうのではないかと思う私でしたf(^^;。
オリター諸君とタチバル諸君の活躍を見つつ、オーパルの皆さんのサポートをありがたがり、私は学科の新入生全体の動きや様子を眺めていました。彼ら彼女らの四年後に向けてどう育てようかと思いながら。
また、今年は授業づくりネットワークや明日の教室等で、夏にお世話になります。よろしくお願いいたします。
投稿: 池田修 | 2010/04/12 18:53