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2010/05/13

終了予定時間を5分延長して行う

5/13

四回生ゼミ。卒論指導を続ける。追いかけようとするテーマについて、あれこれ議論を重ねる。

本学の児童教育学科は、教育学者を育てようと言う学科ではない。教育者を育てたいと考えている学科である。だから、厳密に学問を追いかけるような卒論を求める必要も無いのかもしれない。

しかし、私はその考えには首肯しない。折角の卒論だ。論文を書けるのだ。文章と格闘する機会というか、権利というか、そういうものを手にしているのだ。没入するべきだと考えている。

その後、事務仕事。このところ、一週間に10冊程度本を買い続けている。その事務処理が大変なのである。

恩師には、

「自分の一生をかけた研究テーマを、そろそろきちんと決めよ」

と言われるのだが、そこはへそ曲がりの私。まだ、これ!というところにいない。だから、手当り次第に本を買い続け、読み続ける。

私は、私の人生は子どもたちが連れて行ってくれる世界について歩いてきたという感じを強く持っている。。ディベートの指導にしてもそうだ。私がディベートの指導をしたいからやってきたのでは、ない。生徒たちが議論の授業が面白いというので、あれこれ探していたらディベートにたどり着いたというのが事実。

牛に引かれて善光寺という諺があるが、私はまさに、生徒に引かれて大学教員という感じである。いつのまにか今に至るという思いを持っている。だから、いまでも学生たちの研究テーマについて行って、一緒にあれこれ勉強している感じの部分もある。そして、これが楽しいんだなあ。

理科系の研究室だと、教授の研究テーマに従って学生たちはそのテーマの一部分を貰ってあれこれやるということが多いと思うが、私のところは全然違う。どうぞ、やってごらんである。

やりたいことをやらないでなんの学問だ。そして、その結果の責任を自分でとらないで何の人生だと思うわけだ。

(学生たちにだらだらとついて行くのが、自分のテーマなのかもしれないなあ)

と思うこのごろである。

午後は、一昨日と同じように教育委員会の新採研の講師。一昨日と同じ話をしていただきたいということなので、きっちり一昨日と同じように、終了予定時間を5分延長して行うf(^^;。

講座後に感想を貰う。

引用開始 ーーーーーーーーーー

実践の中から大変分かりやすく、また、楽しい講義を聞かせていただき、より教師としての魅力を感じました。

学ぶことの楽しさを、改めて実感しました。もっともっと勉強したい。成長したい。そう思うばかりです。先生の講義そのもの(話術、提示の仕方)が、勉強になります。ふりかかる試練もちがう視点で乗り越えて行きたいと思います。

もっと聞きたいと思うのですが、今日学んだことが今後に生きるようにして行きたいと思います。ありがとうございました。

引用終了 ーーーーーーーーーー

引用開始 ーーーーーーーーーー

今までの眠かった研修がウソのような時間でした。本当に楽しくて、そして学べる、そんな講義でした。

自分にもこんな授業が出来るようになりたいと思いました。明日から距離を考えて倒れない程度にがんばります。

ありがとうございました。

引用終了 ーーーーーーーーーー

引用開始 ーーーーーーーーーー

はやく子どもたちにで会いたくなりました! さっそくこの後、子どもたちに今日会ったことを話したいと思います。先生の話を聴いて、体の疲れが抜けた感じがします。

ありがとうございました。

引用終了 ーーーーーーーーーー

どれもこれも、ありがたいことである。

大学に寄らずに家に戻ったので、少し早く帰ることができた。娘と遊び、風呂に入り、夕ご飯の一品を作り、あれこれ考えながらだらだらと時間を過ごす。

ああ、今週も前半は終わった。
週末は、東京だ。

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