『赤ちゃんを爆笑させる方法』
『赤ちゃんを爆笑させる方法』(岡部 敬史/平井 寿信著 学習研究社)を読んだ。
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赤ちゃんの時代における父親の役割と言うのは、なかなか難しい。というか、基本的に何をしていいのか分からない。私が小児科医に言われたのは、
「半年までの赤ちゃんには、お父さんは必要ありません。お母さんだけで大丈夫です。でも、お母さんにはお父さんは必要です」
ということ。なんというか、そういうものかと思ったものだ。ま、父親はミルク代とおむつ代を稼いでくるのが仕事というものかとも思った。
が、この本はその問題に違う角度からアプローチしている。父親の仕事は、子どもを笑わせることにあるというのである。
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私は意識せずに我が子を笑わせていた。遊ぶのが楽しくて笑わせていた。そりゃあそうだ。子どもが笑う姿と言うのは、なんとも幸せを与えてくれる。その姿を見たいのは当然のことだ。
で、本書はそれを積極的にするにはどうしたらいいのかと考えている本である。また、子どもを見る目の変化、社会の見え方など、親になってから自分が如何に変わって行ったのかの、述懐もあり宜なるかなと思わせるものが多かった。
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これが正解というものがないのが子育て。
ミュージカルの世界に生きている子どもに、ジャズのアドリブのようにその場で対応して、なおかつ命を守り、ルールを教え、笑いを共有する。
その時の一つの大きなヒントになる本だと思う。
うちの幼児教育コースの男子学生にも読ませたいなあとも思う。
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コメント
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池田先生、ご無沙汰しております。
面白い本を紹介して頂き、ありがとうございます。今春娘が大学生になったので、子育ては一応卒業してしまいましたが、読んでみたくなりました。
自分のスタッフの出産祝いにちょうどいいかも・・・
投稿: コディ | 2010/05/09 10:59
いやあ、もう大学生ですか。ということは、私が今見ているあの一回生と同じなんですねえf(^^;。 私たちの子育ては今始まったばかりです。
スタッフのためにも、お孫さんの予習のためにもf(^^;、お薦めですよ。
投稿: 池田修 | 2010/05/09 19:56