鬼の霍乱である
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鬼の霍乱である。
久し振りに、体のあちこちが悲鳴をあげている。風邪だけではない。歯が浮いている。歯が浮くというのは、歯が丈夫な人にはわからない感覚であろうが、いまこの感覚である。さらに、何かの花粉による症状や、あれやこれやである。あと一日で、何とかせねばなあと思うばかりである。
鬼の霍乱。
大辞林 第三版から引用開始 ーーーーーーーーーー
鬼の霍乱かくらん
〔「霍乱」は暑気あたりの意〕
いつも非常に健康な人が,珍しく病気にかかることのたとえ。
引用終了 ーーーーーーーーーー
とある。他の辞書では、日射病からの下痢ともある。まあ、鬼の腹下しなのかもしれないなあなんて事を思うのである。
◆
大学のエレベータの中で、学生に声を掛けられる。
「先生、風邪ですか?」
『うむ。鬼の霍乱である』
「そうなんですか」
『そうなんですかではない。だいたいからして、君は、鬼の霍乱という言い方を理解しているのかね?』
という事で説明を始めてしまう。
(こんな体調が良くない時に何をやっているんだ)
と自分でも思うのだが、指導はその場でという事が染み付いているのだから仕方がない。
鬼の霍乱の意味と、この言葉の使い方も講じた。枯れ木も山の賑わいは、相手に言ったところで、褒め言葉にはならずむしろ貶し言葉になる。鬼の霍乱も同じようなもので、自分で言う分にはいいのだが、相手に言うと貶し言葉になると言うことを理解しなければならない。
なんてことを指導する。ああ、こんな体調の時ぐらいやめればいいのにと、改めて思う。
◆
午後は授業も会議も無かったので、それ以外のものは全部後回しにして帰宅。まずは、体を横にする。
その後、喉など痛みが激しいため、重い腰を浮かべて病院に向かう。薬をどっちゃりと出されて、めげる。
家族にうつさないように、一人自主的に自分を隔離して寝る。
ああ、早く治らないかなあ。
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