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2010/06/30

家から火急の用件のメールあり

6/24

5時半に起きて仕事に取りかかる。土曜日の明日の教室東京分校の講座の資料の最終調整である。印刷をして下さる、東京の佐瀬先生には申し訳ないのだが、ギリギリまでアイディアを温めていたので、この日の完成を目指すと言うことになってしまった。

ダーッと書き出して、それをPagesで整えながら作って行く。取り敢えず9割ほど出来たところで、風呂に入る。いま風呂の中で読んでいる本が佳境に入っている。それを楽しみつつ、今日のスケジュールを確認しながらお湯の中にいる。

一限は、コース会議。抱えているのは問題ではなく、課題。あれこれ話し合って最適解を求めようとする試みである。

良い指導をしたい。
これだけである。これだけのために会議なのである。

良い指導とは、学生たちに力が付く指導である。その目的のために、考え方や指導の方法で、違う部分は尊重し、同じ部分は共有し合ってやっていこうというのが、児童教育学科の先生方の基本的な考え方、つまりは哲学である。

90分たっぷり話し合う。

二限は、四回生ゼミ。
遅れていた一人の卒論テーマ発表を終える。良かった。
その次は、採用試験の面接で聞かれる定番のテーマ。

「あなたはなぜ、教師になりたいのですか?」

にどう答えるかである。これは実は難しいと言えるし、答えやすいとも言えるのである。時間の関係で3人しか指導は出来なかったが、核心のところは、ゼミ全体に伝えられたかなあと思う。来週も続ける。

ゼミが終わって、研究室に戻りMacを確認したら、家から火急の用件のメールあり。慌てて家に電話をする。

娘が自分で自分の髪の毛をバッサリと切ってしまったというのである。奥さんが相当うろたえているので、いったん帰宅する。確かに、バッサリ切った髪の毛の量を見ると、相当切ったんだろうなあと思うのだが、実際の娘の頭を見てみると、
(ん、どこだ?)
という感じである。

かなり髪の毛の量が多いので、ちょっと失敗したシャギーという感じぐらいで私はまあいいかなと思うのであった。

奥さんが、東京に行ったときに髪の毛を切ってきたので、
「自分も切ってもっときれいになりたいと思ったの」
と、後日幼稚園の先生に話したそうな。

まったくf(^^;。

その後、四回生ゼミのお誕生日会。
一人の学生のために、物語を作って撮影して、動画編集をして映画を完成させた。

それを本人にドッキリ企画で上映である。
大成功。
なかなか楽しい。
作品としても良いものができた。

こういうのをどんどんやれるような学生たちに育ってほしいなあと思う。

大学に戻って、インタビューに答える。
大阪教育大学の学生が、インタビューをしたいというので受ける。あれこれ話す。その中で

「どうやったら学級担任の仕事、学級経営などを勉強することができるのでしょうか?」

という大きな質問を受け付ける。

『非常に簡単なのは、京都橘大学の児童教育学科を受け直すことですね』

と答える。実にその通りなので(^^)。ただ、そこまでは勇気がないということなので、家本芳郎先生の一連の著作を紹介する。

3時間弱おつき合いする。

家に戻ると、笑顔の娘。でも、お母さんを悲しませることをしてしまったという感じはあり。

ま、何はともあれ良かった。

ふう、疲れた。
ワールドカップに向けて、寝よう。

合同教授会

6/23

昨日東京から帰ってきた娘は、疲れているのか朝はちょっとぐずり気味のわがままであったが、幼稚園に行く頃には調子が戻ってきて、嬉しそうに
「いってきま〜す」
とマンション中に響く声で玄関を出て行く。
良かった良かった。

娘をプレ幼稚園に送り届けて、そのまま大学に向かう。プレ幼稚園に着くとあれこれ荷物を所定の場所に置くのだが、今ひとつよくわからない。そこで、娘に聞くことになる。きちんと教えてくれる。たいしたものだ。

研究室に着いて、日本茶を入れる。東京の教え子からもらった日本茶だ。お茶を入れるお湯の温度、時間、さらには自分の体調や天候によって味が変わる。今日は少し苦めに入れてみた。体がしゃきっとする。

研究入門ゼミでは、教師の嘘について講じる。教師は嘘をついていいのか? 私の答えは、良いである。嘘はついていいのである。いや、付かざるを得ない場合があるのである。

ただし、ついてはいけない嘘もあるし、本人が自覚しないままについている嘘もある。ここは注意してやめなければならない。

この辺りのことは、「教師のうそが許されるとき」『児童心理』(金子書房 2009/7所収)に論じたことである。興味がある方はご覧いただきたい。


その後、文学部と人間発達学部の合同教授会。文部科学省のGP関連に関わっての合同教授会である。

なんというか、とても嬉しかった。
私が大学に着任して5年になるが、その5年前に描いていた学生たちの学びの交流のための青写真が、こうして具現化していく姿をこんなに早く見ることができるなんて、とても嬉しかった。

私が一人でやるのではない。京都橘大学の文学部と人間発達学部のすべての学科でいろいろな先生方と共同で、共通して行っているのである。

大学でこんな風に仲間たちと、先輩たちと一緒にできるというのは、なかなかないんじゃないかと思う。学生たちを育てるためにあれこれやってきたこと、これが評価されGPに採用され、さらに、それを発展させることができる。幸せである。

その後、さらに学科会議。
来年度以降のあれこれについて。

知的体力を使い続ける水曜日であった。

ジャパニーズポートフォリオ学習

6/22

教科教育法(国語)では、ジャパニーズポートフォリオ学習について。なんのことはない、和綴じ本の作り方を教える。

最近では、インターネットにも和綴じ本の作り方はあれこれと紹介されている。だから、それを見ながら作れると言えば作れるのだが、普通の人は作らないだろう。

私が最初に和綴じ本を習ったのは、大学生のときの書写教育法だったと思う。自分の書いた作品を「粘葉本」と「和綴じ本」の二種類に装丁して提出するのである。

習っていたときは、
(こんなもん習ってもなあ)
という思いもあったが、いまは本当に良かったと思っている。学生たちには、このうち和綴じ本の作り方を教えている。

私が大学に籍を移してから、ずっと国語関係の授業と入門ゼミでは教えている。折角京都の大学に来ているのだから、こういうのを習っておくのも大切なことだと思っている。だから、大学での私の教え子は、みんな和綴じ本が作れるはずである。

ちなみに、中学のときの教え子も作れるはずである。彼らには粘葉本の作り方も教えた。ということは、中学校の方がたくさん教えていたことになるなあ。うむ。

学校は、プリントが多い。
印刷紙、配って、あとは自分で管理しておくようにということが殆どである。私など、この管理ができなくて、いつもプリントをなくしていた口である。

簡単にそして、なくならない管理の方法はないかというのをいまでもあれこれ考えている。

で、この和綴じ本は、学んだときに活用したプリント、作品などそれら一切合切をあとからまとめることになる。この、あとからというのがいい。

綴じながら、自分の学びを振り返ることになる。そして、綴じたものは、大概捨てない。というより、捨てられない。自分の本棚に、一年間学んだ結果がまとめられた和綴じ本があるってのは、結構いいものだと思う。

配るのであれば、その最後までを見通した指導を考えたい。

授業後、卒業生のTくんが来研。マックの専門店に就職した彼は、時々やってきてくれて私のマックの相談に乗ってくれる。

ありがたいことに、今回はiOS4のアップデートの日。iPod touchから送られるメールがG-mail経由になってしまう問題や、研究室の無線LANの不具合の調整などをしてくれる。

マック談義をしながら、教育への活用についてあれこれアイディアを交換する。
これからもよろしくね。

2010/06/22

昨日は父の日であった

6/21-2

昨日は父の日であった。
私も父である。
だが、娘はいま家にいない。

夜、ディベートの大会が終わって帰宅したところに、電話が鳴った。

「お父さん、いつもありがとう」

娘である。
娘は年齢の割にはとても良く話す子だ。

だが、この言い方は何回も何回も、練習したんだろうなあと分かる言い方であった。

ちょっと、ほろりと来た。
ありがとうは、私が言う台詞だ。
生まれてきてくれて、ありがとうだ。

2010/06/21

京都橘大学の学びの新たな発信基地が常設されることになる

6/21

少しは朝が楽になってきた。
ふう。

学生の前に出てしまえば、それはまあ、教員なのでシャキッとした姿を見せるのだが、まだ、長引きそうな感じがするなあ。いかん。

大学の授業は、小学校の授業と同じで、一回きりである。修正をしながら行うということはない。一つの項目について、基本的に一回きりである。やり直しはきかない。

体調がいいときは、このやり直しがきかないことが、良い緊張になるのだが、そうではないときはこれがズーンと体の根っこから私を下へと引っ張ったり、突き上げたりする。これがちょっと大変かな。

夏休みまで後少しだ。
ま、夏休みの方が忙しいとも言えるのだがf(^^;、乗り切っていこう。

三回生ゼミ、国語科教育法1を終えて、あれこれ。週末の明日の教室東京分校の準備。

さらに、大学で行っている文科省のGPの打ち合わせ。私の関わっている大学での仕事の一つ、文部科学省のGPの仕事が一つ形になった。あさっての昼休みに、児優館と研究室棟に設置した50インチモニターに、学生たちの作ったムービーが流れる。

いよいよ、ここに京都橘大学の学びの新たな発信基地が常設されることになる。良かった良かった。

大学に移籍したら、授業と研究に没入できるかと思いきや、やっぱり学校作りをしている私f(^^;。

ま、求められているうちが花だとは思うが、だいたい私がやりたかったことはそれなりに形になってきたことだし、そろそろリリースしても良いんじゃないかなあと思い始めている。

だけど、そうすると次の仕事が降ってくるんだよなあ。ああ、○○の世界に浸って、私の野生を解放し、心の底からリラックスしたいねえ。

全国教室ディベート連盟近畿支部の地区大会

本日、全国教室ディベート連盟近畿支部の地区大会である。熱い戦いの日なのである。

ディベートは、試合が始まると監督は何もできない。ただ、頷くことしかできない。正しい議論であろうか、間違っていようが、頷くことしかできない。

(間違っている、違う)
と思ったところで、試合中に伝えることはできない。それどころか、不安げな表情を選手に見せてしまえば、それが伝わってしまう。

だから、常に笑顔で頷くしかできないのである。顧問の中には、この辛さに耐えられず、試合中は、会場の外で待つという顧問もいるぐらいである。

私も、その感覚はよく分かる。

ジャッジは、目の前で展開される議論の事実のみを資料として、判定を下す。

生徒諸君が重ねて来た努力。ご指導頂いた先生方の時間。家族の応援。そう言うものはすべてリアルに分かる。

分かるが、全てを白紙にしてジャッジとして臨むのである。

今日は、全ての試合で五人のジャッジを揃えて大会を運営することができた。スタッフが育って来てくれている。

近畿支部は、学生、院生、卒業生が中心になってアットホームに運営してくれている。これが良い。私と言えば彼等が作った段取りの上に乗って、指示されたまま動くだけである。

今日は、開会の挨拶、二試合の主審、賞状書きを頼まれた。ハイハイと引き受ける。

才能があって、如何にも、俺はあたしはできるんだぞ、という感じの人間がここには居ないんだなあ。阪大、京大、関関同立ばかりなのだか、居ないのである。

力のある若い人間は、静かにしていて、力を蓄えるのだなあと思う。

ちなみに地区大会の結果は、以下の通り。

■中学(2校)
1 京都教育大学附属桃山中学校(京都市・国立)
2 神戸大学附属明石中学校(兵庫県・国立)

 奨励賞
  明星中学校 (大阪市・私立)

■高校(3校)
1  明星高等学校 (大阪市・私立) 
2  私立洛南高等学校(京都市・私立)
3  滋賀県立膳所高等学校(滋賀県・公立)

 奨励賞
  京都市立堀川高等学校 (京都市・公立)

大会終了後、懇親会に向かう。少し体調が良くなったので私も参加する。

予てから疑問であった、算数の問題と、法律の問題を、理科系の学生院生と法学部の学生院生に質問して楽しむ。

いや、からかっているのではなく、そもそも論と、その学問の立場からの見え方について質問するのであった。

この時間は実に楽しい。
私は40歳を迎えるときに、
(これからは、自分よりも年下の人間の意見をきちんと聞こう。彼らから学ぼう)
と決めた。

自分よりも年上の人や同世代から学ぼうとしてきたが、意識して年下から学ぼうと思い始めた。すると、これがまあ実に楽しい。
(こんなことも分からないの?)
という労りの眼差しで丁寧に教えてもらえる。実にありがたく、面白い。

実に幸せな一日であった。

2010/06/20

ノルマ

6/19

いくらでも寝られる。8時過ぎに起きてきて朝ご飯を食べる。部屋の片付けをして、食器を洗って、お茶を飲む。

さ、読書でもするかとベランダのハンモックに体を横たえる。ここで、アウト。寝てしまった。途中何回か意識が戻るが、気がついたら琵琶湖のお昼の噴水が上がっていた。

無為に過ごす午前中。
しかし、これも体が欲しているからであろう。
体が欲しているのか、ハンモックが促しているのか、そして両方なのか、いくらでも寝られる感じだ。

抱えていた大きな原稿や仕事が一段落したので、それまで辛い状況でありつつも頑張ってくれた私の体が、
(もういいでしょ。少し休ませてね)
と言っているのであろう。

ありがとうと思いながら、無為に午前中を過ごす。

昼ご飯を食べて、体の声を聞くとまだ無為に過ごしたいというf(^^;。

それならばと、さらに部屋の片付け等をしながら過ごす。頭の片隅には、来週東京で行われる「明日の教室東京分校」の開校式で行う講座のシラバス案を練っている。

http://kokucheese.com/event/index/2058/

「若手教師のための学級担任論」
である。今回は、いままで講座などでは話したことのないものもくわえる予定である。3時間30分をどのように構成しようかと、あれこれ頭の片隅では考えている。

基本的には無為なのだが。

三時の噴水が上がり、いくらなんでもこのまま無為に過ごすのもなんだよなあという声が、体から聞こえてきたので買い物に出かける。

タマネギ、ズッキーニ、パプリカ、トマト、ニンニク、唐辛子、茄子。他にも諸々買い込む。ちょうどいろいろなものが無くなってきたところだったので、ドカンと買い込む。

そして、調理を始める。カポナータを作るのである。私にとっては、聖蹟桜ヶ丘のお店で食べていた「ノルマ」という呼び方の方が身近ではある。

夏野菜をドカンと使ったこの料理は、野菜の水分だけで炒め煮をするのだが、その水分を飛ばして味付けをすると、本当に濃厚な野菜のうまみが味わえる。

ま、料理は手間だというが、ノルマを作っていると本当にそう思う。「切って、炒めて、煮て、オーブンで水分を飛ばして、調味料で味を整える」だけの料理である。単純だが確実に一つ一つをやらなければ美味しくならない。手間を惜しむのは、ダメだなあ。写真は、制作途中。

Photo

それにしても、こういうものを作っていると、少し元気が出てくる。夜のサッカー観戦に備えている感じもいい。

サッカー観戦をして、明日のディベート甲子園近畿大会に備えて寝る。

試合を通して成長するチーム

6/20

惜しい試合であった。
オランダ戦。
次のデンマーク戦を楽しみにしたい。

リーグ戦は、初戦が大事。
そして、その後、そのリーグでの戦いの中で強くなって行くチームは、期待できる。

昨日のオランダ戦は、遥かに格上のオランダに対して、良い試合をしていた。後半に大量得点を許してしまうパターン化と思いきや、そんなこともなく一点のみであった。

リーグ戦の中で強くなっている。育っている。
オランダ戦に期待したい。

今日のディベート甲子園、近畿大会も同じだ。
初戦を大事に。そして、試合を通して成長するチームが、人間的な成長と、全国大会への切符を手にして行くことになるのではないかと思っている。

今年も、良い試合を期待する。

2010/06/18

一段落したところに、学生からメール

6/18

午前中は、とにかくグダーッとしていようと思った。朝ご飯を食べて、グダーッである。ハンモックに体を預けて、揺られていた。

しかし、ハンモックと言うのは面白い寝具である。そう、あれは寝具なのである。ま、私は寝具にもソファにもチェアにも使っているが、寝具なのである。

体全体を包み込む感覚は、他の寝具、家具にはなかなかあり得ない。似ているものを強いて挙げて言えば、無印良品の「体にフィットするソファ」ぐらいかなあと思う。

関東地方は、午前中は暑い暑いとあちこちで呟かれていたが、こちらは雨。ほとんど対岸も見えない。ジャスミン茶を飲んで、グダーッである。

Ame

「食べて体を治す」のが私の流儀。
パスタを作る。
200gあった。

中学生じゃいないんだから、それは食べ過ぎと自分でも分かるが、まあ、食べて治すのが私のやり方。食べた。

午後から大学に行って仕事をしようと思っていた。昨日中に終わらせようと思っていた大学のGP関連の仕事が終わらなかったので、やりに出かけようと思っていた。27インチのモニターで最速のCPUで仕事をした方が捗る。この仕事は動画編集なのである。

ではあるが、体もそんなに戻っているわけでもない。
大学に出かけて行ってしまえば、私のスケジュールを理解しているに違いない学生たちがやってくるf(^^;。ふむ。

大学でのやりかけの仕事は基本的に全て「Dropbox」に投げ込むことにしている。この「Dropbox」は、簡単に言うと無料のクラウディングHDなのである。極めて使い勝手が良い。

確認してみると、しっかりそのやりかけの仕事も保存されていた。
よし。これならよし。
家のMacで仕事ができる。

気がついたら、19:00を回っていた。
さすがに200gのパスタは、お腹をすかせない。
だから、時間が過ぎるのも気がつかなかったのであろう。ま、動画の編集と言うのは凝りだすと本当に時間がかかるからなあ。

でもまあ、それなりのものが仕上がった。iMovieは昔のバージョンの方が使いやすいのでそれを使っていたが、今回は新しいものを使った。ま、チュートリアルを見て慣れればそんなに違和感もなく使えたのであった。iPhone4用にもiMovieは開発されている。しばらく触ってみるかなあ。

データが大きいので、宅ファイル便で担当者に送る。これも便利なサービスだ。

一段落したところに、学生からメール。
一回生のときにクラスの担任をしていた学生からのメールである。内々定を得たという報告のメールだ。

素直に嬉しい。
「面接でプレゼンテーションがあるので、指導して頂けませんか」
ということで、研究室で特訓した学生だった。その甲斐もあったようだ。

一回生の時は、私の授業が厳しいと文句ばかり言っていた学生たちが、四回生になって感謝するようになってきた。

『仕事と言うのは、先きを見据えて行うものだ。一回生の時の君達を見て、
(うーん、これを四年後にあのレベルに育てるには、どうするのがいいかなあ)
と考えて、半年間指導してきたつもりだ。

1年後、3年後、5年後、10年後、どのような自分に育っていたいのか、どんな仕事をしていたいのかを考えて、その一歩目を踏み出しなさい』

と返信。

嬉しいが、こうして彼ら彼女らとも別れて行くんだなあと思う。

大学の教員になって五年目で初めて

6/17

ではあったが、体は正直であった。
大学の教員になって五年目で初めて、チャイムが鳴った瞬間に授業を始められなかった。

朝起きた時はそうでもなかったのだが、家を出る頃になって体が言うことを利かなくなり、もう一度体を横たえてしまった。
『すまん、20分遅れる』
とゼミ生に連絡する。

なんとか大学に到着する。
授業に入る。三回生ゼミだ。
授業が始まってしまえば、気持ちを張りつめて過ごせる。まさに、教師の鏡であるf(^^;。

先週に引き続いて、自己紹介30秒バージョンのレッスンである。あれこれ、具体的に指導する。じっくり考えてほしい。ちなみに、来週は、「あなたは、なぜ教師になりたいのですか?」という質問について答えるというレッスンである。

多くの若者が間違っている部分を予め指摘しておいた。そして、それを踏まえて来週は行う。楽しみである。

昼ご飯を食べる。
そこにゼミ生がいた。最近iPhone3GSを買った学生である。
「先生、これいいですね。エバーノートって知っていますか?」

カチーン、であるf(^^;。

『あのな、私はな、さんざんiPod touchを使っているのだよ。というかむしろそれが使いたくてiPod touchやiPhoneを買っているんだぞ。だいたいからしてコンピュータのことでお前に習ったことがあったか? いつもMacは良いぞ、iPod touchは良いぞと私は言っているではないか』
『それに、言葉遣いが違う。「先生、ご存知ですか?」である』

体調が優れないのもあるが、厳しく指導。後半年で社会に出ていくのである。今しか指導できない。ま、この程度でめげるこの学生ではないのは分かっているが。

その後、GP関連の作品を作り、ひと呼吸したところに電話。嬉しい電話なのだが、やはり忙しさと疲れがあってきちんと対応できない。まずい。

その後、卒業生がやってくる。今年の採用試験を受けるという。そのエントリーシートの指導をしてほしいというので、引き受けた。

ここでもガンガンダメ出し。もちろん、何を書くのか同格のかの最終決定は、提出者である自分が考えれば良い。私の言ったように書け等と言うつもりはない。だから、私は

『ここはどういうことなの? なら、足りないんじゃないの』
『本当に言いたいのは、その先にあるここじゃないの?』
『順番は、このままでいいの?』

など確認する。ライティングワークショップのカンファランスのようなことをした。しっかりと合格するんだぞ。

で、小学校の修学旅行、夜の学習会に向かう。
去年から引き受けたのだが、岐阜県の小学校の修学旅行の夜の京都学習会を、うちの三回生ゼミが担当して行うというもの。

三回生ゼミ生にとっては、良い勉強になる。去年も良い評価を頂き今年も依頼されたと言うものである。

取り組みの前半は、大丈夫かというものであった。だが、ほっておいた。やるのは彼らだ。しかし、確認はせねばならぬ。一週間前に確認をしたら、ま、ダメだコリャの世界であった。子どもたちを舐めているとまでは言わないが、こんなもんでいいだろうというような感じになっていた。

活を入れる。

その結果、昨日の学習会は、日頃ご指導されている先生方のお陰もあって、ま、それなりにはうまくいったかなと言えるものになった。良い経験をさせていただいた。ありがとうございます。

Mks

本当は、その後食事でもとは思ったのだが、時間が遅いのと私の体調が優れないのもあって、その場でお開き。帰宅は23:00であった。

いくつかのメールをチェックして、そのまま爆睡。

橘ちびっ子ランド

6/16

午前中は研究入門ゼミ。
大学祭で行う「橘ちびっ子ランド」の打ち合わせの時間。90分の授業のうち、30分は事務的なあれこれや課題のチェック等をするが、残りの60分間は学生たちに任せ切り。

ま、私はつい口を出したくなるので。教室から去る。ま、去ると言っても廊下を隔てたところが、私の研究室なのでドアを開けてなんとなくの議論は聞きながら、入門ゼミの他の仕事をしながら過ごす。

橘ちびっ子ランドは、児童教育学科の一回生、二回生が中心になって地域の子どもたちが遊べる場、つまり学生たちは勉強する場を用意しようと言うものである。一年目は200人ぐらいの入場者であったが、最近は800人ぐらい来るようになった。

目的を示し、あとは学生たちに任せる。作り上げる過程、当日、片付け。すべてである。そうして、高校までとは違う体験を彼らにさせる。そういうプログラムである。

学生たちも、私が消えたので
(え、本当に助けてくれないの?)
という感じであったが、本当なのである(^^)v 。

午後は、教授会と勉強会。
今後の保育士養成関連、教員養成関連の動向についての勉強会。
びっくりするような情報がどんどんと伝えられる。

(へー。そうなの)

と思う。

(なんで、この人はこんなことを知っているのだろう?)

と中学校の教員のときに、教育委員会の人の話を聞いたり、文部科学省の人の話を聞いたりして思ったが、実に簡単。そこにはそういう情報が齎されているからなのである。

情報にはいくつかの伝わって行く階層がある。
逆に言えば、留まっている階層がある。
インターネットはこの階層を軽やかに乗り越えて行くものではあるが、そうではあるが、一方で逆にこの階層を強めているとも言えるなあと感じている。

つまり、「美味しい情報」「貴重な情報」「危ない情報」などは外に出てこないのである。それは感じる。

あ、今回の勉強会の情報は、きちんと学会などで公開されている情報と、公の研究会で報告された情報が元になっているので、怪しいわけでもないのですが、通常はそこにたどり着かないだろうなあという情報だったわけです。

教員養成系の方は、なるほどねという感じの部分が大きかったが、保育士養成系の方は、本当にそうなったらこれは凄いなあというものであった。

実に勉強になった。

その後、体調が優れなかったので学部の教員の懇親会は、キャンセルして帰ろうとしたのだが、私のそのスケジュールを知っているかのように学生が二人、別の案件で来研。あれこれ話す。

常々思うのだが、生徒や学生は先生のスケジュールを知っていると思うのである。折角空いた時間を、本当に狙ったかのようにしてやってくる。

ま、そういうするどいセンサーを持っていないと、社会で生き抜いて行きにくいんだけどね。

結局、仕事をして帰る。
ま、これも私の大切な一日だ。

写真は、学内の額紫陽花。

Ajisai2

2010/06/15

無事iPhone4の32GBの予約を完了

6/15-2

今日は、教科教育法(国語)。
気になって、授業の最初に聞いてみた。
『昨日ワールドカップサッカーを見ていた人?』
と。そうすると、半数をやや下回る数字。

視聴率は50%弱か?と思っていたら、瞬間では49%だったとのこと。うーん、凄いなあ。やっぱりテレビは、ニュースとスポーツ、あと頑張ってドキュメンタリーと教養・教育。この四分野だけ残っていくのかなあと思う。

私にとってワールドカップは、日韓共同開催の時の思い出がとても強い。
『君達、2002年は何年生だった?』
と聞いた。
すると、私の思い出の学年の一つと同じだと言うことが分かった。
(そうか、彼ら彼女らも大学3年生なんだなあ)
と改めて思う。時の流れは早く、同じ学年にこうしてまた出会うのだなあと思う。

その後、その2002年に何があったのかを話す。
ま、そのことはいずれブログか何かの原稿に書こうと思っている。

授業は、読書指導。
去年は読書へのアニマシオンをしていたが、今年はブックトークをやる。
さらに、そのスピーチを聴いている側が採点するという課題を出してみる。

スピーチの評価は難しい。一発勝負だからだ。だからやらない先生もいる。
しかし、私はおかしいと考えている。そんなことしたら、音楽の先生は歌のテストは出来なくなる。一発勝負でもきちんと評価できなければならない。

ただ、今回は規準も基準も教えないで、とにかく採点しろという指示。
案の定学生たちは、出来ない。なぜ出来ないのかをその後に簡単に解説。
これがこのあとのスピーチの授業の伏線になるのであった。

授業後、学生たちは持ってきた本を交換し合っていた。
これがいいんだよな。

その後、研究室に籠って原稿を書き続ける。体調が悪いと文章を書くことってこんなに辛いものかということを、今回は改めて思い知った。私は原稿の締め切りを過ぎると言うことは、基本的にはない。締め切りを思い込み違いしてしまって、間違えて過ぎると言うことはあっても、書けなくて過ぎてしまったということは、ない。

だが、今回はそれだった。申し訳なさと体調の崩れ具合が負のスパイラルに入ってしまって書けなかった。ブログやつぶやきはまあ書けるのだが、書けなかった。だから、ブログなどを書きながら文章を書くリズムを整えていたのだが、これがうまくいかなかった。参った参った。そして、すみませんでした。

で、なんとか書き上げた。
「ゴールの向こうには、新しい自分がいる」というのは、為末選手を育てた高野コーチの言だが、まさにそんな感じ。新しい自分に出会える。

この後さらに、明日あさって中に仕上げなければならない原稿があるのだが、ま、それはねえ、それで懸命にやりましょう。今日はここまでっ!と切り上げて7時過ぎに研究室を出る。

向かう先きはSBである。ネットを見ていると、銀座で数十人、原宿で300人近くが予約のために並んでいる。さらには、ネットの予約はサーバーがパンクして予約できないとかのニュースが流れている。
(あれえ、これはダメかな)
と思いながら、近くのSBに行く。すると、
「30分ぐらい待って頂ければ」
とのこと。あれ、いけるかも。

325iの中で待っているからねということを伝えて、戻る。カーナビのDVDを見ながら待つ。そしたら、15分で順番となる。そして、無事iPhone4の32GBの予約を完了することができた。ふふふ。いよいよである。

一歩踏み出した一日であった。

2010/06/14

本日、私が仕事をしながら描いた絵

本日、私が仕事をしながら描いた絵はこれでした。何のことか分からない方は、IOGraph http://iographica.com/を 見てみてください。さ、帰るぞ。

Photo
 

一つ終わった。めでたい

6/14

三回生ゼミは、今週の木曜日に行う取り組みについての打ち合わせ。昨年に引き続き小学生の修学旅行の夜の学習を依頼されているのだが、その準備。日程、時程、目標などの最終確認。学生たちに任せる。

研究室に電話あり。某有名タレントの出演している番組に出演依頼があった。会ってみたいなあとは思ったし、私を指名してくださることは嬉しいが、今はお引き受けできる状態ではないので丁重にお断りする。

そして、この方はどうですか?と何人かをお薦めする。電話があったら許してくださいf(^^;。

国教法1は、学習ゲームについて。
相変わらず学習ゲームは楽しい。

梅雨に入ったというのに、空は青い。
風が少し強いか。

湿気が増してくると髪の毛は丸まってくるが、チョークは心地よくなる。しっとりと水分を含んで多少折れやすくなるが、黒板に乗る。しかし、黒板を消してくださる業者の方は消しにくくなるので大変。物事は両面から見ないとダメなのである。

授業後、遅れてしまっている原稿を書き進める。

気がつけば二時間書き続けていた。一服して時間をおいて、プリントアウトして校正。もう一度声に出して読み直して、送信。一本完了。あと急ぎが二本。その先に一本。そして、講座の資料作りが残っている。が、一つ終わった。めでたい。

ふう。
さ、これで帰れる。
まず帰って風呂に入って、食事をして、そしてキックオフまで次の原稿書きである。

写真は、我が家で咲いたクジャクサボテン。
見とれてしまう美しさである。

Kujaku

ハヤブサのおかげで

6/13

無為な一日を過ごす。
寝て、食べて、風呂に入って、寝て。寝て。寝て。

イライラと、ぼーっと、グダーっの一日だ。
原因はまあ分かっていると言えば分かっているのだが、いかんともしがたいものであるので、解決できないまま。しばらく続くだろうなあ。

ふう。

夜、ハヤブサの帰還のニュースを追いかける。アポロ13のように満身創痍で戻ってきたことを知る。すごい。

特に感動したのは、静止画像では
http://www.nasa.gov/topics/solarsystem/features/hayabusa20100609.html

さらに動画では
http://www.ustream.tv/recorded/7634995

http://archive.nserc.und.edu/~kml/HayabusaRentryVideo.avi

私には、宇宙戦艦ヤマトの
「地球か、何もかもが美しい」
という沖田艦長の声が聞こえてきた。

さらに、この様子を伝えているのが、テレビではなくネットであることも凄い。しかもリアルタイムで追いかけることができるのである。

つぶやきでは、phreaky氏が

「はやぶさ帰還という国家の偉業を生で伝えたのは、TVではなくニコ生・Ust・Twitter。結局、マスメディアという旧来のビジネスモデルが崩壊している。1000万人が見る1つのコンテンツより、10万人が見る100コンテンツの時代。」

と表現している。その通りだと思う。

ハヤブサのおかげで、少しだけ有為な一日になった。

2010/06/13

算数の問題を解く作業が、俳句の読解のように思えてきた

6/12

明日の教室。今日は、稲田塾の前田陽孝先生にご登壇願った。

私が国語で、糸井先生が社会科ということだからではないが、明日の教室は文科系、芸術系の講師をお招きすることが多い。数理系の講師はあまりお招きしたことがない。

今回は、算数指導と言うことで、私は普段使わない部分の脳みそを使うことになる。

具体的な問題を素材にして、考えて解いて、解説を受けて、質問をしてということを繰り返す。

算数の問題を解く作業が、俳句の読解のように思えてきたのには、私自身が驚いた。一見関係のないものの中に、一本通る論理の道筋を見つけ、それを手がかりにして問題を解決してくのである。これが俳句の読解に似ているのだ。

そんなふうに算数の授業を説明してくれたら、文科系の私であっても、算数が好きになったかもしれない。

今回は、参加者がいつもより少なかった。それは、算数ということがあったからなのかもしれないし、塾の先生ということがあったかもしれないし、良く存じ上げない先生ということもあったかもしれない。

だが、ここだと思う。
同じ目的を持ち、違った環境、違う方法、違った考え方を持った方からの学びというのが、とても大事なのである。同じものから学ぼうというのは、小さくまとまってしまうことがある。場合によっては、単なるコピーになってしまうことすらある。

国語の教師が、算数の授業のあり方、やり方から何を学ぶと言うのだ?ということを思う人は、教育や授業のダイナミズムをあまり理解していないのであろう。

さらに、人と同じことをしてどうするのだという問題もある。
もちろん、最低限人と同じことができなければならない。しかし、人と同じことだけを続けていて、何の人生である。

やらなければならない同じことをする。
その上で、人とは違うことをする。
あなたでなければ出来ないことをする。
それが、生きている醍醐味ではないか。

前田先生のお話は、算数指導に留まることなく、その先の、人を育てると言うことはどういうことなのかについての深い示唆を与えて下さった。

小学校、中学校、高校、大学、塾。教育に関わる環境や条件は違うが、その違いを活用し、同じ部分は共有し、今の教育のその先を考える。そんな貴重な機会を頂いた。

前田先生、ありがとうございました。

2010/06/11

今日は娘のサラダ記念日

6/11

金曜日はオフの日ということを、体が覚えてきているようだ。良いことだ。一週間に一日ぐらいは、外に出ることも無く家でグダーッとしている日が欲しい。ま、実際はあれこれあるのだが、とにかくグダーッとして、脱力したい。

娘を起こしに行く。いつもはなかなか起きないのだが、
『おーい、今日は何があるんだっけ?!』
と言うと
「プール!!!」
と言いながら跳ね起きる。現金な娘である。

ベランダに設置したプールを嬉しそうに見る。
「入ろう!」
とさんざん強請るが、まだ水温が低すぎる。
我慢させる。

外が騒々しい。我が家の環境は、とても静かなのでなんだろうと外を見ると、どうやら高校総体のヨットレースのよう。その出陣の応援であった。

Y_2

朝食後、気になったままそのままにしていた洗車をする。マンションの駐車場には専用の洗車スペースがあって、100円で使用できる。私は管理費を払っているのだから無料で良いと思うのだが。ま、決まりだから払う。

初めて娘と一緒に洗車する。
助手席に座らせて、車外からフロントガラスに向けて水を掛ける。娘喜ぶ。

また、外に出てきて私が手洗いしたボディに、水を掛ける。ま、娘にとっては水遊びである。

この洗車の前に、娘は駐車場で転けた。膝を擦りむいたのだが、なんと泣くのを我慢していた。ここで泣くと、プールに入れないと思ったようである。

さらに、抱っこしてほしいところも、我慢して歩く。なんと強い意志というか、遊び好きというか。見上げたものである。

そして、洗車後、念願のプールである。我が家のプール開きである。今年は大きなビニールプールを買った。水着に着替えさせて準備運動をして、入る。

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まだ水温が低いと思うのだが、娘は寒くないと言いながら、入る。とても嬉しかったのだろう。私は寒いのだが、入れと言われて入る。2メートルあるプールなので、ごろんと寝転がって足を伸ばしても、向こう側に届かない。言ってみれば私のとっては露天風呂である。

30分弱娘と遊んで、そのまま風呂に直行。なんと贅沢なことよのう。

昼は、パスタを作る。
またバジルをちりばめる。
うまし。

娘が昼寝に入ったところで、仕事を始めようと思ったのだが、私も昼寝に入ってしまった。ハンモックに包まれて、お休みであった。

夕ご飯は、蛸の唐揚げを作る。
「お父さん、お料理上手!」
と娘が褒めるものだから、調子に乗って作る。褒め上手の娘である。

そこに、花火。奇麗だなあ。

Fwsn

いつもは緑の生野菜を食べない娘だが、今日は食べた。いやあ、これは嬉しい。本家本元は七月六日だが、今日は娘のサラダ記念日になったのであった。花火も祝ってくれたのであろう。

採用試験に向けて自己紹介のレッスン

6/10

四回生ゼミ。先週に引き続いて、採用試験に向けて自己紹介のレッスン。先週は、15秒で行った。今週は30秒である。

当たり前であるが、短い時間で行う方が難しい。だから、難しい方から始めている。

私は「伝える極意」http://www.nhk.or.jp/gokui/ja/frame.html
でも自己紹介の仕方を指導しているが、それは新学期のクラスでの自己紹介のやりかたである。今回は、それとは違う。

この手の自己紹介は、

1)自分がしてきたこと
2)自分ができること
3)自分がしたいこと

の三つを、関わろうとしている相手や組織に即して話をすることがポイントである。15秒ではその柱を述べるだけしか出来ない。だが、それで十分。上級者は、次に相手が聞いてみたくなるような話題の「フック」を仕込む。

30秒であれば、15秒の部分に具体的なエピソードを入れることができる。ここが勝負になる。他の人ではない、あなた自身にしか語れない具体的なエピソードが語れるかどうかである。もちろん、「フック」も仕込みたい。

一人一人実際にさせてみて、それをゼミで相互評価し、私の方からもコメントをくわえる。学生の行う自己紹介は、一回15秒のものをやっているので、良くなってきている。ただ、やりたいこととできたことは別で、おかしいものもある。

ただ、それに対する学生たちの評価は随分と適切になってきていて、理解は随分と進んでいるのだと思えた。あとは、分かっていることを出来ることに高めることである。

ゼミ後、おにぎりを購入して車に向かいながら頬張る。12:10に講義を終えて、13:30から高校で模擬授業なのである。こうでもしないと間に合わない。

ぎりぎりなんとか到着して、模擬授業を行う。ふう。

この高校は私のゼミ生の母校である。去年も来たなあと思いながら、無事終える。

終わってから、近くのラーメンやに向かう。このラーメン店は、浜大津にもあるガチンコラーメン道に出ていたラーメン店で、一度入ってみたかった店である。

ここしか食べたことが無ければ、そうとう驚いたであろうが、浜大津の店があるので、ま、そうだよねと言う感じで食す。いや、美味しいですよ。でも、浜大津で十分ということです。

帰りも高速で。
ただ、緊張が解けたせいか睡魔が襲ってきた。いかん。大事を取って大津SAで仮眠をとる。

頭をスッキリさせて、自宅に戻る。

ここからは娘との時間。
明日は、気温が30度を超えそうだという予報。
そこで、いよいよプールを出すかなあと思う。

何気なく娘に

『晩ご飯食べて、歯を磨いて、今日一人で寝られたら、明日は・・・?』

と話したら

「プール!」

と言うではないか。
他にも、学生の一人の調子がゼミのときに悪かったことを家で話していたら、

「○っちゃん、大丈夫かな? 薬飲んだかな?」

と話に乗ってくる。
文脈をきちんと押さえて話題に乗れるってのは、凄いぞ。

さて、明日はプールになるか!

学問とは、要は

6/9

一限に所用発生。いつもよりも早く大学に行く。

一回生ゼミ。今日は、教職保育職に関する素朴な疑問について考えるというレッスン。個人で書き出し、小グループで討議し、問いの質を高めるという作業をする。

学問とは、要はどれだけクリアな問いを立てられるかに掛かっているとも言える。その問いは、誰もが答えたことの無い問いであり、なおかつその人が答えられる問いである。その問いと答えの関係を論じた文章のことを、論文という。

一回生から、卒業論文のその問いに向けて、少しずつレッスンを始める。

学生たちは、各自が出した問いを手分けして自分で調べて、来週までに答えてくる。楽しみである。

その後、GP委員会の会議、さらに学科のコース会議と会議は続いた。ま、いつもの水曜日よりは会議は少なかったかな?

2010/06/10

とびきり美味いウーロン茶

先日、大阪のとある店で飲んだ。ま、いわゆるカウンターがあって軽い食事が出来る店である。

カウンターの中には、細くて神経質そうで、眉毛も剃っていて、体中にタトゥーをしている若い男がドリンクを作っていた。街中で会ったら、ちょっと会話はしたいとは思わないかもしれないタイプである。

だが、彼の作るカクテルはなかなか良かった。切れがあった。ふーん、いいなあと思いながら飲んでいた。

ある程度飲んだので、一休みと言うことでウーロン茶を頼んだ。
彼は、グラスにアイスを入れ、ペットボトルからウーロン茶を注いだ。

私はそれを受け取ろうと手を出した。
すると、彼は、マドラーをグラスに挿して、軽くステアした。私が受け取るタイミングが一瞬ずれた。だけど、心地よいズレであった。

(ああ、そうなんだよな)

プロの仕事というのは、そう言うことなのだと思う。ほんのひと手間だが、その手間を惜しまずに掛けることができるかどうかである。時間にして3秒であろう。その手間である。

『ありがとう。ウーロン茶にもきちんとステアしてくれるなんて、嬉しいなあ』
と私はプロの仕事にお礼を言った。

するとその彼は嬉しそうに、軽く微笑んで
「どうぞ」
と渡してくれた。

とびきり美味いウーロン茶であった。

2010/06/08

よし、新型iPhoneにしよう

6/7

三回生ゼミ、国語科教育法1の授業を終えて、さ、ここから集中であった。

締め切りをすぎてしまっている原稿が二つある。その内の一つをなんとか終わらせてしまおうと、集中する。

研究室の前には
「文章と格闘しています。命に関わるような急用以外の用事は、18:00以降にしてください」
と張り紙を出して、文章に突入する。

甲斐あって、なんとか18:00前には仕上がる。ふう。

夕ご飯は、久しぶりのタイ料理。おいしいんだよなあ、この店。久しぶりだったので、ちょっと食べ過ぎた。が、満足。

ところが、辛さがおなかに来たのか、夜中にトイレに行くはめに。うむうむ。

しかし、この日は、待ちに待ったあの日でもある。そう、新型iPhoneの発表が予定されている日である。こうして起きてしまったのも縁と思ってネットの中継を見ることにした。

http://japanese.engadget.com/2010/06/07/wwdc-2010/

よし、新型iPhoneにしようと、決めて寝直したのであった。

Applewwdc2010147rmeng

2010/06/07

もう、ボンベイサファイアが似合う季節なんだなあ

6/6

オープンキャンパス担当日。午前中のガイダンス、午後の模擬授業二発と行う。午前中のガイダンスはB202教室が満席。ということは150人ぐらい来たことになるか。

真剣なまなざしで説明を聞く生徒が多い。この中から、来年度、つまり五期生の児童教育学科の学生たちが生まれる訳だ。楽しみだ。

帰宅してからは、ゆったりと娘とお風呂に入る。
しなければならないことは、しなければならない。
それを少しして、ゆったり。

Y君がボンベイサファイアを飲んでいるというつぶやきが、あった。はははは。私もつき合おうと思い、冷凍庫から取り出す。

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もう、ボンベイサファイアが似合う季節なんだなあ。

いろいろとあって、今日が何曜日だか分からなくなってしまったが、明日からまた一週間が始まるのは確実だ。コツコツやっていこう。

2010/06/06

また、いらっしゃい

6/5

本日も客人。14人。
入るのか?と思ったが、入った。

私が最初にクラスアドヴァイザーをした1−Cクラスの女子学生たちが四回生になり、採用試験と就職活動の合間に、遊びにきたのだ。17人のうちの14人である。まあ、よく集まったものだf(^^;。

彼女らは口々に
「一回生の頃に、まさか先生のところに伺って、こんな風に楽しくするなんて、まったく想像できなかった」
という。

ま、そうだろうなあ(^^)。
今でも甘くはないが、彼女らが一回生のときは彼女らは相当厳しく感じていたであろう。

「なんでこんなに課題が多いの。しかも、うちのクラスだけ」
とぶつぶつ言いながら、火曜日の夕方からメディアセンターに集まって課題に取り組んでいた訳である。水曜日が提出日なので。

私は、彼らに大学でのホームを作ってあげたかったし、チームを作ってあげたかった。1−Cをそうしてあげたかった。それが、大学のクラスアドヴァイザーの重要な仕事の一つだと考えていた。

でも、ま、四回生もなればその課題の意図がはっきりと分かったようで、私の真意も伝わっている。学生の成長を少しかいま見ることができる訳である。

大学では当たり前だが、先生。しかし、家に戻れば、当たり前だが、お父さんである。お父さんである私の顔などは、ほとんど見たことがないので、びっくりしている。

家では、お父さんである。
当たり前である。

another plece,another face.

「Lonely Man by shogun」なのである。

学生たちが作って来た料理、私の作った料理、昼からのアルコール。ガーデンへの散歩。つきることもない、話。夜まであれこれあれこれ。

Tako

Ga

Tai

Ya

明日への活力になったかな、諸君(^^)。
また、いらっしゃい。

2010/06/04

こんなに美しいのに、誰もいない

6/4

金曜日はリフレッシュする日。
午前中はハンモックに包まれて、蚕になったかのような気分で過ごす。

娘の保育園のお迎えをして、食事をしてそのままドライブ。湖西道路を北に進める。お気に入りの場所で、寛ぐ。初夏の風と緑が心地良い。

そのまま、琵琶湖湖畔に乗り付ける。こんなに美しいのに、誰もいない。

Siga

波の音
松籟
鳥の囀り
遥か上空を過ぎるジェット旅客機の音

しか聞こえない。耳鳴りも協力してくれて、今日は少し静かだ。

体と心の両方ともが、痛んでいる。
それをこの青の水と空に包んでもらい、リフレッシュする。

そんな一日だった。

心地よい風は琵琶湖を吹き抜けるのであった

6/3

夕方客人たちと、ガーデンへ。
もう人のいないガーデンであった。
貸し切り。

いいなあ、人がいない湖西は。
本当に我が家の庭のようであった。

娘も客人と一緒に、楽しく過ごす。

Rose

その後、客人を送りながら琵琶湖の夜景を鑑賞してもらう。我が家の対岸から夜景を見てもらう。

噴水がライトアップされ、比叡山の空が赤く染まり、一日のうちでも美しい時間帯である。

Niono

私の風邪はなんとか抜けて、心地よい風は琵琶湖を吹き抜けるのであった。

よし、今日は「ハートランドビール」にしよう。

6/2

昨晩仕事を進めながら、You Tubeをうろついたのがまずかった。その後もあれこれと見つかって嬉しい時間を過ごしてしまった。

特にこれ。

http://www.youtube.com/watch?v=o3bKTm5l4hg

これは、80年代にギターを抱えて過ごした少年たちには、驚き桃の木山椒の木の映像であろう。まあ、よくぞこんなアレンジにしたものだ。今の学生が見たら、二つの曲が奏でられているなんて分からないだろうなあ。

何回も見ながら、仕事を進めた。

本日の一回生のゼミは、合同で行う。

本学の児童教育学科は、主に小学校教員を目指す児童教育コースと主に保育士を目指す幼児教育コースに分かれる。一般的な大学ではこのコース分けを、入学の時点で行うのだが本学は違うのである。一回生の後期に分けるのである。

大学に入って見て、自分が思っていたものと違うと感じることもあるだろう。だから、大学での学びと並行してコース分けのガイダンスをするのである。その一回目が、本日の一限である。

私は、児童教育コースの説明担当者として話をした。もう、この説明会も四回目だなあと思ったりもした。時間の流れるのは、早い。

時間がないのでお昼ご飯は生協で買ったおにぎり二つ。

午後はGPに関わる会議。一年目のまとめ、今年の活動方針などを確認する。良い感じで動き始めていると思う。

その後、事務仕事をしているところに学生がやってくる。ボランティア先の小学校の様子についてあれこれ愚痴を言う。理想と現実の違いに苛まれているのである。

ま、それはどんな仕事に就いてもありうることで、しなやかにしたたかに生き抜きながら、実りある実践を重ねなければならないのであって、そこでこそ仕事人としての力量が問われるのである。挑むしか無いのである。

本日中にやらねばならぬ仕事を終えて、帰宅。
ああ、夏の匂いがする。

聞くところによると、総理は退陣し、京都は28度だとか。
よし、今日は「ハートランドビール」にしよう。

(ああ、俺ってやっぱり貪欲の自己チューだ)

6/1

教科教育法(国語)では、漢字の指導法の続きを扱う。許愼の『説文解字』や、そこにある六書の分類等も説明する。白川静先生以前の漢字の指導法では、この六書が重要である。だから、円のため教える。

また、漢字が表意文字であることも。そして、表意文字を使っている言語は世界でも極めて珍しいということも話す。しかし、これを知らない学生は珍しくない。というか、日本で生活していると、それが当たり前だから珍しいということは分からないのである。

現在常用漢字は1945字で、もうすぐ2136字になる。ま、少ないとも言える。だが、ご案内の通り、漢字には三つの読み方がある。音読み、訓読み、熟字訓である。「生」という漢字は10種類以上の読み方があるぐらいである。これを覚えるのは、相当大変である。

だが、面白いなあと思うのが、熟字訓である。熟字訓は「明日」と書いて「あす」と読むようなものである。これは表意文字を持っている漢字の熟語だから可能なのではないかと思うのだ。そして、これからも生まれてくるのではないかと思うのだ。

たとえば、「彼女」と書いて「ヒト」と読ませたり、「彼氏」と書いて「クズ」と読ませるなんてのは、歌詞にはあったりありそうだったりする。これも熟字訓なんだろうなあと思う。

その後、漢字の学習に役立ちそうな、クイズやゲームをいくつか紹介する。定番の

・ 「東」という漢字の中には、いくつの漢字が隠れているでしょうか? 

というものも。ちなみに、30種類は確認されています。束とか山とかもありです。

このクイズ、ゲームから、私が主張している「国語科を実技教科にしたい」の流れに繋げる。その一つの重要な方法が学習ゲームである。

これについて、私がどうしてここにたどり着いたのかを、自分でライフヒストリー的に学生たちに語った。本当は、いっきにこの先にまで進みたかったのだが、今日はここまで。

来週は、キングオブ学習ゲームを行う予定だ。

今日は6/1ということで、久しぶりに映画館に向かう。実は、あまり映画を見ない。二時間も集中して、見させられることが、どうもダメなのだ。

が、今日は久しぶりに見た。映画の日であり、午後の時間に時間が取れたことと、作品が気になったというのが重なったのだ。

例の49才の男が、大企業を辞めて、子どもの頃からの夢であった電車の運転手になるという、あの映画である。

ストーリーは、ここには書かないでおこう。

私がこの映画を見ながら思ったのは、
(ああ、俺ってやっぱり貪欲の自己チューだ)
ということだ。

こんなに幸せな生活を送っておきながら、まだまだ自分の人生に満足できていないんだから。なんだかんだ言って、自分のことしか考えていないなあということだ。治そうと思いながら、結局治ってないなあと、改めて思った。

あちこちのみなさん、すんません。

本屋に数件よって、帰宅。
今宵は飲まないで仕事。
BGMは、
http://www.youtube.com/watch?v=Sn2Nf80NsPs&feature=related
とか
http://www.youtube.com/watch?v=Sn2Nf80NsPs&feature=related
とか
http://www.youtube.com/watch?v=idqGvrB4Zck&feature=related
とか。

一日の疲れをとりつつ、残りの仕事を進めるのであった。

2010/06/01

iPad Magic

とにかく見て下さい。
私はCMにしても良いレベルだと思っています。
すごい。

http://www.youtube.com/watch?v=ATpSPNIuj3M&feature=related

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