採用試験は、個人戦ではなく団体戦である
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久しぶりの青空が顔を見せる朝であった。娘はゴミ捨てに付き合ってくれなかったが、まあ、いいだろう。
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甘えん坊の娘は、ぬいぐるみを持って、
「ローズちゃんは、甘えん坊なの」
と私に言ってきた。ローズちゃんは生源寺先生の奥様が作って下さった手作りのぬいぐるみである。
すると奥さんが
「えー、あなたが甘えん坊でしょ?」
というと。
「違うの。甘えん坊じゃないの」
という。
『じゃあ、なに?』
と私が聞くと、すかさず
「さくらんぼう!」
と答える。
紛うことなき、天才である。
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四回生ゼミ。
前週末に採用試験を受けて来た学生たちの話を聞いての振り返り。勘所については、私の方からコメント。
他のゼミは採用試験前ということもあり、休講のところがほとんど。(勿論その後補講はするのだが)私も学生たちにどうするかと聞いて見たのだが、彼等は一習慣に一度ゼミがある方が、良いというので、私のところは開講。
木曜日は、このゼミの授業だけなので、休講にしてまとめて補講をした方が、私にとっては楽でいいのだが、そっちを優先して授業を組み立てるような指導を私は受けて来ていないので、学生のリクエストに応える。
ま、毎年このスタイルでいくかどうかはわからないが、少なくとも今年はいんじゃないかなと思っている。
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採用試験は、個人戦ではなく団体戦であると私は、考えている。ゼミで、学科で同じ都道府県の採用試験を受けるメンバーは、ライバルではない。仲間である。
個人の経験を、仲間のために役立てる事を目指すのが、団体戦だと考えている。
昨日のゼミでも、試験会場が暑かった者と、寒かった者とがいて、互いに驚いていた。これらの情報を元に、今週末の採用試験への対策を立てるのである。
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私のときのことを思い出す。私は、早稲田大学法学部の同じ会場で受ける仲間たちのために、朝鮭のおにぎりを作って出かけて行った。
昼ご飯を食べに行くのが大変だと予想されたので、おにぎりを作って行くことにしていたのだが、そんなもん一人分作るのも五人分作るのもそんなに変わらない。だから、作って行ってやるといって作って行った。
昼休みに、男五人で車座になって早稲田大学のキャンパスでおにぎりを頬張る姿というのは、なかなか奇妙であったが、それ以上に妙に楽しく落ち着いたのを覚えている。
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この日は、卒業アルバムのゼミ写真の撮影もあった。
そんな時期になったのだなあと思う。