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9/27
三回生ゼミと国教法2の授業。今日は、三回生ゼミを二回行う。いや、三回か。
◆
国教法2は、国語の授業の作り方に付いて講じる。エピソードを入れすぎてしまい、予定のところまで終わらず。来週に残りを回す。この授業、後期が楽しい。学生たちがどんどん追い込まれて行き、ぐんぐん伸びて行くのを実感することができる。ここが楽しい。その最初を行う。
◆
三回生ゼミは、一人持ち時間30分の模擬授業。15分行い、5分ゼミでの検討、10分が私からのコメントということで全員が行う。全員が行うために、今日は特別に2限と5限の二回行うことに。
学生たちはいよいよ教育実習に向かう。
その前に、レッスンということである。
学生たちの模擬授業は、私が指導したことを活かそうとする姿は見て取れた。ただ、当たり前だがまだまだである。行おうとする授業の方向はいいと思うのだが、教材研究の不足、指導力量の不足が如実に出ているものとなった。
実習までの残りの時間で、少しでも向上していけ。
◆
で、一回家に帰って車を置く。それで大雨の中をもう一度山科に戻る。三回生ゼミの諸君と「教育実習頑張れの会」を行ったのである。
実習中に気をつけなければならないことを、話す。
授業で話すこととは違う、もっとあれこれディープなことを話す。倒れないように、子どもたちに力をつけつつ、自分を磨いてこい。
9/25
明日の教室で、今年も9月は琵琶湖のカヌーを楽しんだ。今年は、風が強くて例年行っている「浮御堂」までの片道4キロのツーリングは出来なかったが、その風のお陰で空は青く、大きな青空を堪能することができた。
◆
滋賀に移ってからカヌーを楽しむようになったのが、さすがにご年も経つとあれこれ出来るようになる。
頭で理解していても体が反応しないものだったが、今年はかなり思った通りに動かすことができた。
パドルの握り、返し、ボックスに構える、体をねじって漕ぐ、艇の前の水を掴む、表面の水を掴む。一定したリズムで漕ぎ続ける。これらは最初から言われているのだが、なかなか出来ないでいた。それができるようになって随分楽に安定して漕ぐことができた。
気持ちの良い風をたくさん受けたのであった。
◆
カヌーの後は、ジャグジーに入るのだが、
なぜか今回は、私は入らなかった。
水棲生物のような私は、水の中が心地よい。
だから、大概は入るのだが、今回はなんか入る気にならなかった。そんな自分が面白く感じたので、入らないでいた。
そういうのも面白いものだ。
◆
終わってからは、京都駅近辺で打ち上げ。
今回は、いつも参加することの出来ない先生も参加され、それはそれでまた良い感じの打ち上げだった。
さあ、今年度も残り半分だ。
9/24
うちの家は琵琶湖に面していることもあり、虫が多い。季節ごとにいろいろな虫がベランダにやってくる。夏はなんといってもトンボだ。特にイトトンボが多くやってくる。
細長い体。
なんでこんな体が浮かんでいるのだ。何がトンボをここまで繊細にしたのだと思う姿を、ハンモックに揺られながら見るのは何とも言えない。
しかし、一方で毛嫌いされる虫もいる。蜘蛛だ。一応蜘蛛が寄り付かないように対策はしているのだが、効果のない時もある。ま、夜の蜘蛛は追い払わないというような言い方もあるぐらいで、一概に害虫とは言えないのだが、どうも嫌われ者の代表の蜘蛛である。
◆
この蜘蛛の巣に、イトトンボが引っかかったのが昨日である。
娘は、イトトンボを友だちのように思っていて、その姿を見かけると
「トンボさん、こんにちは」
と呼びかけている。そのトンボさんが、蜘蛛の巣に引っかかっているのである。
「あのね、トンボさんね。蜘蛛の巣にかかって死んでしまったの。かわいそうね」
と私に報告に来る。そう、かわいそうなんだが、仕方のないことでもある。
『そうだね。トンボさんは蜘蛛さんの巣に掛かってしまったね。あのね、生きて行くには食べ物を食べなければならないでしょ。蜘蛛さんにとっては、トンボさんは大事な食べ物の一つなんだよ
。だから、それは仕方のないことなんだね』
「ふーん。そうなの?」
『そうなんだよ』
「トンボさん、またやってくるの?」
『そうだね。同じトンボさんはやってこないけど、違うトンボさんはまた会いに来てくれるんじゃないかな?』
「また、こんにちはって言うね」
『ああ、そうだね。良い子だね』
と言って娘の頭を撫でた今朝であった。
◆
命の軽重ではなく、命というものそのものを少しずつ伝えて行きたいなと思うのである。
9/22
今日は中秋の名月。そして、二限から後期の授業が始まる。
恩師の一人、吹野安先生は
「授業の始まる一時間前に大学にいなければ、良い授業なんて出来ないだろう」
と仰っていた。
なかなか恩師の言葉は守れないが、せめて授業開始の初日ぐらいは守りたい。
◆
大学のキャンパスを歩く。
いつもと少し違う景色だ。
四回生は授業を少なく、卒論のために図書館に篭っている。
三回生は、教育実習に行き始めていて、いない。
だから、見かける顔は二回生と一回生のみ。
こうして季節は移ろう。
◆
今年の後期の授業は「学級担任論」からだ。
学級担任論の仕事を教えるこの授業。とっても不思議なことに全国の教員養成大学で、この授業をしているとろろはほとんど、ない。校長にならない先生はたくさんいる。しかし、担任にならない先生はいない。だが、学校経営論という授業を大学院に設定するところはあっても、学部に学級担任論を設定する大学はほとんど、ない。
私が担当するのこの授業は、今年で三回目。だが、全国で開講されたという話はほとんど聞かない。やはり、おかしいと思う。
♦
もちろん、たかだか15回で学級担任の何たるかを伝え切ることは出来ない。しかし、学生たちが抱いている先生という仕事のイメージ、それも良いところばかりを集めたイメージを壊し、現実に即した教師の仕事、就中担任の仕事について、理解の入り口に立たせることは意味があることだと考えている。
ちなみに、今日の項目は、
であった。ま、全部終えていないので、来週に引き続くところもあるのだが。
学生たちが唸ったのが、教師の仕事量の多さである。
という問いを与えて考えさせてみた。多く出した学生で10個程度であった。その後、答えのプリントを配布するのだが、そこで唸るのである。
◆
だいたいこの授業の15回のうち、最初の5回ぐらいはどーんと暗くなる。
(なんで、教師なんて仕事を選ぼうとしているのだろう、私?)
となる。
だが例年、後半の5回ぐらいで開き直ってもっと学ぼう、さらにこの授業があって良かったと思うようになるようである。
がんばれ(^^)。
◆
その後、予約してやって来た教育実習を終えた学生の報告を受け、会議の三連発。
自宅に戻ったのは10時近く。
娘は、お父さんと一緒に十五夜お月さまをお祝いしたいということで起きていた。ごめんね、遅くなって。お仕事が始まったんだよ。
でも、なんとか早く帰るのを心掛けようと思う父でありました。
今日は仲秋名月。
となれば、この詩でしょう。
引用開始 ーーーーーーーーーー
逸題 井伏鱒二
けふは仲秋名月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあはせ
よしの屋で独り酒をのむ
春さん 蛸のぶつ切れをくれえ
それも塩でくれえ
酒はあついのがよい
それから枝豆を一皿
ああ 蛸のぶつ切れは臍みたいだ
われら先ず腰かけに座りなおし
静かに酒をつぐ
枝豆から湯気が立つ
けふは仲秋名月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあはせ
よしの屋で独り酒をのむ
引用終了 ーーーーーーーーーー
いやあ、やっぱりいい詩だ。
そろそろぬる燗の日本酒がいいかもしれない。
1/3の午後に聖蹟桜ヶ丘か立川辺りで新年会をします。懐かしい方、興味のある方メールを下さい。国立学院の塾の時の卒業生や、瑞雲中学校の時の卒業生が来ます。勿論、吹上や楢原の、皆さんもよかったらどうぞ。お待ちしております。
先日の四回生ゼミの合宿で、一つ違和感を持ったことを記しておく。
予め断っておくが、私の四回生ゼミの特に女子諸君は極めて良い学生達である。常識もきちんと兼ね備えていて、指導教官のダメなところを支えてくれる諸君である。
であるからして、安心して任せられるのであるが、逆にそれだからこそ違和感があったことがあったのである。
それは、歯磨きである。
♦
私は、歯が弱い。
我が人生において、実に長い時間を歯医者の椅子の上で過ごしていると言える。現在も口の中はほとんどサイボーグと化している。
それなりに歯は磨いて来ているし、我が母は自分が歯が弱いので私がお腹にいる時には、懸命に煮干を食べてカルシュウムを摂取してくれていたと話していた。だが、歯が弱いのであった。
で、食後、合宿で使った一軒家のリビングの場所で女子学生たちが輪になって歯を磨いているのである。私は、ここにとても違和感を感じたのである。
私の感覚からすると、人前で歯を磨く姿を見せるというのは、非常にこっぱずかしい。おそらく、人前で入れ歯を外してその入れ歯を洗っているのと同じ程度にこっぱずかしいはずだ。こっぱずかしいというよりは、人様に見せてはならぬ姿であると思っている。
ところが、何事もないかのように娘たちは歯を磨いているのである。私の目の前で磨いているのである。こっちがこっぱずかしくなってしまうのであった。
♦
しかし、むべなるかななのである。
彼女らは、小学生の時から学校で給食後には歯を磨くということをしてきているのであった。
だから、人前で歯を磨くということに関してなんの抵抗もないのである。教育の賜物である。
『あの〜ねえ〜・・・』
と念のために確認をしたのだが、何事か?のような顔をされてしまったのである。
歯の弱い私からすれば、そりゃあ丁寧にはを磨くのはいいことであると分かる。しかし、やはり私は
(それは、見えないところでやってくれよ。
ここは自分がの家ではないんだし)
という思いは譲れない。
ああ、おっさんなんだろうなあと思いながら、
でも譲れないのである。
10/16
娘の七五三であった。
お宮参りをした府中の大國魂神社で行った。あれからもう三年も経ち、娘はお宮参りに来ている赤ちゃんに興味を示し、話しかけていた。成長しているのだ。
想像していたイメージにある三才の七五三は、着慣れない着物と履き慣れない草履の娘が、お父さんの手を掴んで、ヨロヨロ歩くのを親族が微笑ましく見るというものであった。
ところが豈図らんや、である。
着物も草履もセットアップした髪も関係なしに、動き回るのである。走り回るのである。
お祓いを待つ間、ウロウロと歩き回りあちこちに笑顔を振りまいている娘であった。
神社の境内では、前から写真を撮ろうとしてダッシュして距離をとろうとする父親に、さらにダッシュして追いかけて来て飛び込んでくる娘であった。
お宮参りにしても、七五三にしても同じ年齢の子供達が集まる。つい、自分の子どもと他の子どもを比べたくなる自分に気づく。ま、実際のところ多少は比べていたりする。
だが、そんなことはまあどうでもいい。健やかに、ひょうきんに、愛らしく、ワガママに育ち、弱いものに優しく、お転婆で、おしゃまで、賢く、お間抜けな娘。
これ以上、いま何を望むというのだ。
想像していた七五三とは、全く違うものになったが、それはそれで良い。
娘よ、七五三、おめでとう。
9/14
Googleの戦略
今日のGoogleの画面がバカボンということで、なぜなんだ?というtweetが飛び交っている。
あまりにも飛び交っているので、興味本位で画面を見てみた。実際はバカボンだけではなくて、うなぎ犬やケムンパスやシェーやニャロメにべしもいた。これをみたら、(なんだなんだ?)と思うのは当然だろう。そしたら、tweetするなあと思う。
そこで、ふと思った。というか、この構造が見えた気がした。なんでGoogleが赤塚不二夫のキャラクターを並べたのかである。Googleと赤塚不二夫は一見何も関係がない。関係がないのになんで赤塚不二夫なのだ? そう、そう思わせることがGoogleの戦略なのだ。
疑問を持った人たちは、当然その疑問を解決したいと思う。その結果、tweetするという行動をする人もいるだろう。しかし、その一方でGoogleで「バカボン」と打ち込むだろう。
その結果、「バカボン」 では何だかわからないことになる 。で、よく見てみるとべしやケムンパスまでいることに気がつくのである。そこで検索ワードはバカボンではなくて「赤塚不二夫」ということに気がつく。で、これで検索する。すると本日は赤塚不二夫さんの誕生日だと分かる。
Googleは、検索の窓のレイアウトで、検索を促すという戦略を取っているのではないだろうか? Googleにとっては、検索してもらうことがすべての始まりになるのであるから。
以上、今朝のTLにあるtweetから気がついたGoogleの戦略に関する連続ツイートでした。これでいいのだ(笑)。
9/8
5時に起きて旅行の最終準備。ま、ほとんど奥さんがやってくれているので、私の持ち物の確認とベランダの植木の移動ぐらいが私の仕事。
2月に行った沖縄がとても良かったので、今年2回目の沖縄旅行である。それも同じホテルに向かう。
同じホテルなのだが、今回は旅行の2日前にちょっとしたトラブルが伝えられた。台風の被害で予定していたホテルが使えなくなり、近くのホテルに一日だけ移動してほしいとのことなのである。
そして、その移動するホテルはとっても良いホテルなのである。「ザ ブセナテラス」である。被害に遭われた方には申し訳ないが、いやあ、台風さんありがとう(^^)。
◆
ありがとうなのではあるが、やはり台風は大変であった。伊丹空港に向かう名神高速道路。実に前が見えず。横風、道路の水たまり、さらにはトラックの跳ね上げた水しぶきという三重苦の中を進むことになる。ハンドルを持つ手に力が入り、肩から背中も固まっているのを感じる。時々、力を抜いて突き進む。
家を出る時間が予定よりも少し遅れた。ま、でも高速の流れに乗って行けば通常の予定している時間よりも早く着くので大丈夫と安心していたが、逆に時速80キロ以下で流れていて、時間を稼げないのであった。
◆
吹田インターチェンジで降りて下道を走る。ところどころで渋滞。伊丹空港に行く前に、近くの駐車場に停めなければならないのだが、ここがなかなか見つからない。
下りたはずの高速に乗りそうになり、曲がるべき交差点を通り過ごしてしまったりして、本当に時間内にたどり着くのかと心配になる。
予約していた駐車場に電話で連絡。すると
「大丈夫ですよ〜。は〜い」
と緩い返事。こういう時は、こういう緩い返事がいいなあと思う。「急いで下さい!」
なんて言われたら事故を引き起こしやすくなるものだ。
◆
駐車場から飛行場に送ってもらい、搭乗手続をして機内持ち込みの手続をしたのが、締め切りの一分前であった。ひやあ。
「沖縄行き、締め切り一分前です」
と係の女性が言っていたのが今でも耳に残っている。
身体検査をして、トイレに行って、ふう。ぎりぎり間にあった。
◆
離陸から高知上空までは、結構揺れた。ここにも台風の影響だ。ま、だがここを通過したらあとは奇麗な青空だ。ベルト着用のサインが消えた。
慌ててMacを取り出す。「授業づくりネットワーク」の連載原稿を書いていないことに、昨日、寝る前に気づいたのだ。バカンス先のホテルで原稿を書くほど虚しいものはない。
必死になって書き進めた。沖縄に到着する前に書き終えることができた。みなさん、11月号は高度1万メートル上空で書き終えましたf(^^;。
◆
レンタカーの手続をして昼食に繰り出す。ソーキそばとタコライスのセット。600円也。子どもを遊ばせるスペースもあって地元の人も結構来ていた。
その後、高速道路を一路北に向かう。1時間弱で到着。沖縄の高速道路は無料になっていた。社会実験のあれだ。快適である。
◆
そして、「ザ・ブセナテラス」である。
到着して先ず感じたのは、マレーシアのGHMグループの「ザ・ダタイ」ホテルである。オープンエアを主体にした作り。良い風が吹いている。
受付をしようと思ったら、荷物ごと奥の方に運ばれる。驚いた。クラブフロアに案内された。いきなりVIP対応である。
チェックインを済ませて、クラブラウンジでお茶とケーキを楽しむ。うーむ、寛ぐ。
そして、部屋に通される。
部屋からはこの景色である。
息をのむとはこのことである。
息を飲み過ぎて過呼吸になりそうであった。
その後、プールでゆらゆらする。ま、連泊するのであればそんなに慌てる必要もないのだが、なにせ突然振って湧いたザ・ブセナテラスの一日である。のんびりしつつもあれこれ味わいたい。
◆
プール、お風呂と楽しんだ後は、クラブラウンジでアペリティフを楽しむ。最初は満席だったので困ったが、ちょこっとコーナーを作ってもらい楽しむ。
まあ、夕日が奇麗だった。
音楽が静かに聞こえてくるようであった。
さらに、見とれ続けていると沈んだ太陽の向こう側から、青い線が二本。バトラーの方に伺ったが、見たことがないとのことだった。娘もこの景色を見て不思議そうにしていた。
◆
その後、ルームサービスで夕ご飯を食べる。子どもがいるとやはりルームサービスがいいなあと思う。安心して食べられる。
◆
で、さらに出かける。
泡盛のバーに出かける。
ほんの1時間ほどのゆらゆら時間。
オープンエアのバーで、星空をときどき見ながら読書。
ああ、旅はかなり贅沢に始まった。
9/13
野中先生のブログが、やはり面白い。
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野中先生が定年でご退職される年に、私は先生の最後のクラスを見せて頂いた。本当に貴重な時間であった。
先生の実践のあれこれが詰まっている教室を、見せて頂けたわけである。
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その野中先生がご退職された。私はてっきりどこかの大学の先生になるのだとばかり思っていた。ところが、先生は横浜に残り新採の先生の指導をする仕事に就かれた。
その時思ったことは、勿体ない、贅沢だといことである。
日本中が必要とされる先生が、一つの自治体の新採指導教員で過ごされることの勿体なさと、それを受けられる新採の先生が贅沢だと思ったということである。
◆
先生は、新採の先生の指導をされながら、授業をする立場であったら見えなかったものがあれこれ見えるようになって行くことの面白さを、ブログで発信され続けている。
そして、見えて来たものは何なのかを整理されて、理論化されている。現場に拘りながらまとめて行く真摯な姿に、ただ頭を下げたくなる。
◆
新採教員を指導されながら、野中先生は自分の実践を対象化し、一般化されているのだと思う。自分の実践が何を意味しているのか、意味して来たのか。これを自分の言葉で語れる実践家は、実は少ない。
これが可能になるには、
1)豊かな実践がある
2)記録がある
3)自分を客観視できる条件がある
4)文章化できる力がある
5)批判を受け入れることができる力がある
という実践家であることが条件ではないだろうか。
実にハードルの高い条件だ。しかし、野中先生はこれを軽々とクリアされている。すごいことだ。
そして、新採教員を指導される道を進まれて、良かったなあと私は勝手に思うのである。
◆
その野中信行先生が、新しい本を出すことになると言う。
とても楽しみである。
9/13
バカンスから戻り、振り返りながら片付けをしている。バカンスについては後ほど載せようと思うが、今回のバカンスはちょっと凄すぎた。
ラッキーに恵まれた。いや、恵まれすぎた。
同じバカンスを希望しても、まあ、無理だろうと言うようなものとなった。
この夏の前半、懸命にやったのでこういう贅沢も許されていいだろうと思えるような旅だった。
◆
「この夏の前半、懸命にやったのでこういう贅沢も許されていいだろうと思えるような」と書いていることが、しみじみ日本人だなあと思う。
別に誰に許可を得ることもないのである。法的に問題のあることは、なんらしていないのである。だが、遊ぶことに、ゆったりすることにある種の罪悪感を感じてしまい、その罪悪感を消すための言い訳を考えるのが、日本人にはあるような気がする。少なくとも私の世代にはあるのではないかと思う。
◆
大学に移って5年目である。
1年目は、中学校教員の生活のリズムが体から抜けずに、4時頃に目が覚めて、また寝てといういことを繰り返していた。大学の授業は9時から始まり、8:30に家を出れば授業開始には十分に間に合うのだから、ゆったりすればいいのだがこれが出来ない体のリズムになっていた。
また、土日に講演や講座、研究会が入っていて休むことができないという一年目の生活のとき、平日に授業がなくて体を休めることができる日があるにも関わらず、なんとなく東の方向を見ると
(みんな、いまごろやっているんだよなあ)
と言う思いになり、休むことができなかった。
そんなことから、体のリズムがおかしくなりつつ、休むにも休みにくいということの中での大学教員一年目を過ごした。
◆
今年で大学に異動して五年目になる。
ここにきてやっと、自分に言い訳をするのができるようになった。というか、職種が違うのだから勤務形態や休日形態が違うのは当然なのだということを受け入れるのにやぶさかではないという私になれた。
九月にオフを取っていいのである。
やっとこれを言えるようになったということだ。
ま、実際に沖縄に行ってみれば、オフを取ってのんびりしている人の多いこと、多いこと。学生たちだけではなくカップルや家族連れも多いのである。
◆
人生の時間について、違う角度からも考えて行こうかなあと思うのであった。
四回生ゼミ合宿で湖西の白浜荘に来た。新入生キャンプ、立志式と御世話になっている宿舎だ。
目の前は綺麗な砂浜。松林も見事だ。
今回の合宿は、卒業論文の目次案指導である。12人のゼミ生のうち、参加できた11人の 卒業論文について全体の論旨の確認、もっと言えば本当にこの論文は成立するのかの確認を行ったということである。
目次が決まれば、卒論や修論は半分ぐらい書けたことになるのではないかと思う。私は修士論文のときには10回以上、目次案を修正した。目次だけで論旨が通っているかどうかをチェックすることができる。ここで論旨が通っていなければ、いくら執筆を進めてもダメである。
だから、目次案指導なのである。
結果として、一回目にしてはまあまあのものになったのではないかと思う。卒論提出は、12月の半ば。ここに向けて学生達が書き続ける。それを指導し続ける日々が本格的に始まったということであろうか。
♦
ゼミ合宿は、半分勉強、半分遊びなのである。遊びでは宿舎にある体育館で運動会などをやった。結構スポーツの能力の高い学生達が集まっていると改めて感じた。バスケットも様になっている。
夜は、BBQをしながら宴会。
今回は、恵比寿ビールをフルセット揃えて見た。
もちろん、飛鳥Ⅱ船内限定の青い缶のものもある。
BBQというと、肉と野菜。さらには焼きそばということなのだが、私は魚も捨てがたいと思っている。
学生達が準備をしている間に、近くのスーパーに車を走らせ、秋刀魚、ハタハタ、ブラックタイガー、酢橘などを購入してプレゼントする。
これがうまいんだな。
♦
四回生昼過ぎに宿を後にした。
私は、引き続き児童教育学科の三回生の自主合宿、
立志式に参加する為に同じ宿に残る。
たまたま同じ宿にになったわけだ。
ゼミの学生達を見送る。
(そうだな。あと半年後には、本当に大学から彼らの巣立ちを見送るのだな)
と思いながら、見送る。
この夏は、前半は倒れないように倒れないようにと、一つ一つの仕事を終えて行きました。
(来年は、絶対にこんなに仕事を入れないぞ)と誓ったはずなのに、去年よりも多くの仕事をしていました。
であるので、倒れないようにとと心がけてやっていました。それが終わったのが8・24日。一ヶ月間、倒れないようにやって来ました。この間、ざっと数えても1000人以上の人たちの前で講座をしたりなんやらをしていました。
♦
で、九月に入ってなんとか必死に夏を取り戻そうとして遊んでいました。その頂点がこの四泊五日の沖縄バカンスでした。
詳しく書くことができるかどうかわかりませんが、とにかくものすごく贅沢な非日常を楽しむバカンスでした。
あまりにも極楽過ぎたので、帰りの運転は本当に慎重に慎重にやって伊丹空港から帰ってきました。いやあ、すごかった。
写真は、那覇空港から伊丹空港に戻ると気に見たバカンス最後の夕景です。
9/7
昨日置いて来たハンモックを受け取りに、本日もオーパルに出かける。今日は、うちの学生たちが小学生を相手にボランティア活動をしている。橘大学とオーパルで、タチパルというグループである。小学生を相手にあれこれしていた。
私は娘と一緒に、そんな学生たちを見ながらプールでリラックス。さらには併設のジャグジーにも体を沈める。体を休めることが今の私には肝要。もちろん、娘が溺れないように見守りながら、あっち行こう、これしてというわがままに付き合いながらであるから、完全にボーッとは出来ないが、それでもかなり贅沢な時間だ。
◆
昼過ぎに後にして、家に帰って昼ご飯。
実は私お酒は好きだが、昼から飲むことは年に数回もない。ま、17:00を過ぎないと飲む気にはならないのだが、今日はとにかくビールが飲みたかった。
昼ご飯と一緒にプレミアムモルツをごくりとやってしまった。ああ、うまひ。冷やし中華も美味しく頂く。
◆
その後、午睡。
ハンモックにごろりとしたら、そのままであった。
目覚めたのは、驟雨。
恐らく台風の影響だろう。
瞬間的に琵琶湖の対岸が見えなくなるぐらいの雨。
うーん、驟雨というよりはスコールかもしれない。
私はこういうのは好きだ。
気持ちよい目覚めだ。
◆
夕方、涼しくなった町を自転車で病院に向かう。
このぐらいならいいねえ。
◆
さ、明日から本当のオフ。
今日は早く寝よう。
9/6
実に久しぶりに研究室に行ったのが昨日。
本務があってあれこれしていた。
今日も昼過ぎまで、研究室であれこれ。学生の指導に、事務処理をあれこれ。なんとか終える。先ずは一安心。次の山に向かおう。
◆
昼休みに食事のために生協へ。
冷やしおろしスダチうどんを食べる。うまし。
私は昼ご飯は、たいてい一人で食べる。
一人で食べていると友だちが居ないのではないかと思われたりもするのだが、そうではない。
中学校の給食指導がどうも根っこに残っているのである。
昼ご飯が指導になっていて、食事の時間になっていなかったのが残っているのである。
(食事ぐらいゆっくりと食べさせてくれよ)
という思いがあるので、指導のなくなったいまは、たいていは一人で食べる。
本等を捲りながら、食べる。
それが普通なのである。
◆
食器を下げるときに何気なく見渡すと、四回生ゼミの学生たちが楽しそうに話をしながら食事をしていた。ゼミ合宿の準備と4限の授業の準備をしていたのであろう。
何か声をかけようかと思ったが、ま、楽しそうにしているので見守るだけにした。
ところが、同じゼミ生で一人違うテーブルで食べている学生が居た。一旦食器を片付けたのだがちょっと気になったので戻る。そして少し話す。
ま、私のように一人で食べたいとか、周りにメンバーが居るのに気がついていないというのであれば問題はないのだが、やはり少し気になる。なんか久しぶりに
(俺って教師だなあ)
と思ってしまった。
◆
午後から出かける。
9月25日の「明日の教室」会場のオーパルへの下見である。まあ、ほとんど分かっている場所なので、実際はご挨拶という感じ。さらには、プールで娘を遊ばせるという目的もある。
プールは生温く、ジャグジーは心地よく、風はさわやかであった。プールは貸し切り状態であったし言うことない。
また、私の持っている2種類のハンモックを持参し、スタッフに体験してもらった。私はあのロケーションには絶対にハンモックが似合うと思っている。スタッフもだいぶ気に入ってくれたようだ。
そのうち、ハンモックが並んでいるのを楽しみにしたい(^^)。
ちなみに、
プールからはこんな風に見えて、(左にジャグジー、中央にハンモックもあります)
ジャグジーからはこんな風に見えます。
◆
夏がまた、一日終わった。
今回の「明日の教室」は、毎年好評の琵琶湖のオーパルを会場にして、カヤック(カヌー)体験教室です。
毎年参加者はとても満足なのですが、参加者のなぜか少ない企画になっています。今年こそは是非ご参加ください。
午前中に1時間レッスン。そして、午後に2~3時間の琵琶湖ツーリングを行う予定です。
琵琶湖の広い空を独り占めにすることができます。ものすごい開放感です。教室の子どもたちに自慢が出来ます(^^)v。
さらに、費用は弁当と飲み物込みで2000円です。
終わってからジャグジーで体をマッサージも出来ます。
是非お待ちしております。
10:30 オーパル集合 開会挨拶 諸注意 着替え
11:00 カヌー体験
12:00 昼休憩
13:00 カヌーツーリング
15:30 カヌー終了 着替え
16:00 オーパルの学校活用事例紹介
16:20 閉会挨拶 解散
持ち物
・濡れても良い服(Tシャツ+短パンなど)
・濡れても良い靴(ビーチサンダルなど)
・日焼け対策(帽子・日焼け止めクリームなど)
・メガネの方はメガネバンド
・乗り物酔いする人は酔い止め薬
参加申し込みは、
http://kokucheese.com/event/index/4411/
お待ちしております。