娘の七五三であった。
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娘の七五三であった。
お宮参りをした府中の大國魂神社で行った。あれからもう三年も経ち、娘はお宮参りに来ている赤ちゃんに興味を示し、話しかけていた。成長しているのだ。
想像していたイメージにある三才の七五三は、着慣れない着物と履き慣れない草履の娘が、お父さんの手を掴んで、ヨロヨロ歩くのを親族が微笑ましく見るというものであった。
ところが豈図らんや、である。
着物も草履もセットアップした髪も関係なしに、動き回るのである。走り回るのである。
お祓いを待つ間、ウロウロと歩き回りあちこちに笑顔を振りまいている娘であった。
神社の境内では、前から写真を撮ろうとしてダッシュして距離をとろうとする父親に、さらにダッシュして追いかけて来て飛び込んでくる娘であった。
お宮参りにしても、七五三にしても同じ年齢の子供達が集まる。つい、自分の子どもと他の子どもを比べたくなる自分に気づく。ま、実際のところ多少は比べていたりする。
だが、そんなことはまあどうでもいい。健やかに、ひょうきんに、愛らしく、ワガママに育ち、弱いものに優しく、お転婆で、おしゃまで、賢く、お間抜けな娘。
これ以上、いま何を望むというのだ。
想像していた七五三とは、全く違うものになったが、それはそれで良い。
娘よ、七五三、おめでとう。
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