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2010/09/23

今年の後期の授業は「学級担任論」から

9/22

今日は中秋の名月。そして、二限から後期の授業が始まる。
恩師の一人、吹野安先生は

「授業の始まる一時間前に大学にいなければ、良い授業なんて出来ないだろう」

と仰っていた。
なかなか恩師の言葉は守れないが、せめて授業開始の初日ぐらいは守りたい。

大学のキャンパスを歩く。
いつもと少し違う景色だ。

四回生は授業を少なく、卒論のために図書館に篭っている。
三回生は、教育実習に行き始めていて、いない。
だから、見かける顔は二回生と一回生のみ。

こうして季節は移ろう。

今年の後期の授業は「学級担任論」からだ。

学級担任論の仕事を教えるこの授業。とっても不思議なことに全国の教員養成大学で、この授業をしているとろろはほとんど、ない。校長にならない先生はたくさんいる。しかし、担任にならない先生はいない。だが、学校経営論という授業を大学院に設定するところはあっても、学部に学級担任論を設定する大学はほとんど、ない。

私が担当するのこの授業は、今年で三回目。だが、全国で開講されたという話はほとんど聞かない。やはり、おかしいと思う。

もちろん、たかだか15回で学級担任の何たるかを伝え切ることは出来ない。しかし、学生たちが抱いている先生という仕事のイメージ、それも良いところばかりを集めたイメージを壊し、現実に即した教師の仕事、就中担任の仕事について、理解の入り口に立たせることは意味があることだと考えている。

ちなみに、今日の項目は、

  • 【学級とは何か・授業ガイダンス 】 学級開きを通して、学級を考えてみる。先生と児童との距離感、黄金の三日間、3・7・30の法則。

であった。ま、全部終えていないので、来週に引き続くところもあるのだが。

学生たちが唸ったのが、教師の仕事量の多さである。

  • Q  子どもたちと出会う前に、担任がしておく仕事にはどのようなものがあるでしょうか? 三月まで小学校の六年生を担任して、四月から三年生の担任になるとします。

という問いを与えて考えさせてみた。多く出した学生で10個程度であった。その後、答えのプリントを配布するのだが、そこで唸るのである。

だいたいこの授業の15回のうち、最初の5回ぐらいはどーんと暗くなる。
(なんで、教師なんて仕事を選ぼうとしているのだろう、私?)
となる。

だが例年、後半の5回ぐらいで開き直ってもっと学ぼう、さらにこの授業があって良かったと思うようになるようである。

がんばれ(^^)。

その後、予約してやって来た教育実習を終えた学生の報告を受け、会議の三連発。

自宅に戻ったのは10時近く。
娘は、お父さんと一緒に十五夜お月さまをお祝いしたいということで起きていた。ごめんね、遅くなって。お仕事が始まったんだよ。

でも、なんとか早く帰るのを心掛けようと思う父でありました。

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コメント

私も、教員になって「学級担任」ってどうすればいいのか悩みました。(そして今も悩み続けています。)
ほとんど習わずに、教壇に立った瞬間に問題に直面。教員の個性だけにまかされていて、教員としてもっとも苦労するところではないかと思っています。(そして、もっとも喜びも大きい分野です。)
本当に、今からでも池田先生の講義を聴講したいほどです。先生の大学の学生さんは恵まれていると思いますよ。

taekoさん、ありがとうございます。

私自身、学生時代に学級担任の仕事は教わっていませんでした。あちこちの教育委員会の研修でこのことを研修に来ている先生方に聞いてみても、受けたことがないという方ばかりです。やはり、現状はまだそうなっているわけです。

たとえば、「学級開きのとき、学級のルールは先ずは先生が決める」ということ一つとっても、「児童に任せた方が自主性が育っていいのではないか?」という考えを持っている学生もいるわけです。しかし、そんなことをしたら、「去年の先生はこうした」「これがいい」ということが声の大きな児童から出て来て、その児童が居心地の良いルールをクラス全体に押し付けてしまうということが分からないでいたりします。

児童、生徒として見ていたクラスと学級担任としてみるクラスでは見る観点が違う。そんな当たり前のことを具体的な担任の仕事を通してみて行く。そういう面がこの授業にはあります。

まだまだ私も、この「学級担任論」に挑戦している段階です。よろしくお願いいたします。

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