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2010/10/21

「引用なき所に印象はびこる」

10/21

相変わらず、食事の後と夜になると熱が出てくる。んなことで、昨晩は、久しぶりにお酒を抜いて食事。餃子にも関わらずビールを飲まないなんて相当、お利口さんである。

私は体調が悪くても、ぎりぎり食欲のあるタイプである。食べて直すタイプなのでありがたい。また、お酒は気分の悪い時、嫌なことが合ったときには口にしないタイプである。美味しく、気持ちよく聞こし召したいタイプである。だから、飲まなかった。

食事後、さっと汗を流してそのままダウン。夜中にはMacBookAirの新型が発表されるであろうということは分かっていたが、そこまでつき合えない。

しかしながら朝起きて、早速確認。

(をを、11インチが出たか。そして、8万円台か。うーん、いいなあ。ただ、11インチはSDスロットがないのか。うーん。うーん。

え、何? Face Time がマックでもできるようになったのか?よーし、じゃあ早速設定だ)

ということで、アップルのHPに行ってβ版をダウンロードして、家中のマックに設定。iPhoneだけはうまくいかないなのだが、そのうちなんとかなるだろう。家にある二台のマックはいとも簡単にFace Timeを認識して、使えるようになった。

これで世界の中にまた幸せが少し増えたなあと思う。

娘の風邪も長引いている。病院に行くと、次の風邪を引いたようですねということで、次から次へと風邪を引いているようだ。幸いにして、娘も食欲があるので良かったが、奥さんも風邪を引いてしまった。なかなか大変だ。

娘はいつも楽しみにしているプレ幼稚園を休んで、家にいたいと言い出す。初めてのこと。確かにいつも以上にボーットしていて、熱もある。初めてのお休みだ。

大学では、卒論ゼミと二回生ゼミの授業。

卒論ゼミでは、目次案とはじめにあたりの検討を、今日も三人。勉強不足を指摘。参考文献を指定した冊数を示していない。対外機関で行う予定にも関わらず連絡が取れていない。用語がぶれていることなどについて。

まだ勉強の域を脱していない者が多くいる。
「ということで、私の主張は、○○先生と同じです」
ということを言う。これはレポートである。その先生の意見を比較検討して、批判して、自分の考えを提出しなければ論文にならない。

また、中間発表会の日程の調整を指示する。

二回生ゼミでは、二つ目のグループの発表。ハンドアウトを元に実践記録を読み進める。

ここで気になったことは二つ。一つ目は、用語のぶれである。ハンドアウトには「障害」とあるのに、説明のときには「病気」と言う。こういうようなミスがあるのだ。これは用語にセンシティブになっていないということが原因の一つと考えられる。

論文を書く時、用語の統一は基礎的な問題ではあるが、ここを間違えると根本的におかしなことになってしまう。「子ども、子供、こども、コドモ、kodomo」といくつもの表記ができるのが日本語。これは日本語の豊かさを支えているが、論文では用語の表記が違う場合は、基本的に違う概念を表しているということが、まだしっかりと意識できていない。鍛えねばならぬ所である。

また、実践記録を読む際に
「なんとなく、こう思う」
という感想を述べる学生が目立つ。これは、ダメである。「ここに、こう書いてあるから、こうなのだ」というように、引用しながら語ることができなければ、実践記録を読んだことにはならないし、論文にならない。まさに、宇佐美先生のおっしゃる「引用なき所に印象はびこる」になってしまうのである。

『それは、どこに書いてあることから考えたの?』

と投げかけると、学生たちは考え込む。そして、読み続ける。それでいいのだと思うし、そうでなければならないのだ。

クールダウンをするために研究室で寛ぐ。
研究室のFace Timeは繋がった。
熱も少し下がった。
さ、帰りましょう。

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