この幸せってやつを説明するのは、なかなか難しい。
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ここに来て娘(3)がグンと成長している。語彙が増えたこともある。「お父さん、寅年だよね」なんて突然言い出す。が、なんといっても「嘘」を付けるようになって来ている。
嘘は、現実をきちんと認識していないと出来ない。現実は何か。そして、それはどのような文脈の上に成り立っているのかを理解できていないと、嘘はつけない。
勿論、まだその嘘はすぐにばれる嘘である。ひょっとしたら嘘をつくというよりは、単に失敗や恥ずかしいことを隠しているだけかもしれない。だが、それは凄いなあと思う。まだこの世に生まれて3年なのだから。
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昨日娘はジャスコの玩具売り場で、自分が遊ぼうとして準備をしていた遊具を、横から入り込んで来た子に取られそうになり、不愉快な思いをしたらしい。その事を聞いた私は、お風呂でどんなことがあったのか、聞こうとした。
すると、
「◎◎ちゃん、知らない」
と答えるではないか。勿論、知っている。
『本当? 教えてくれる?』
と聞いたところ。しばらく経って
「お父さんには言われたくない」
と言うではないか。
おい、君は本当に3歳だよな。
13歳ではないよなf(^^;。
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奥さんと「坂の上の雲」の話をしていた。
私は本で読んでいて、テレビはまだ見ていないのだが、ストーリーがだいたいいまどの辺りにあるのか分かる。それであれこれ話していた。
すると、
「まったく高級な話をしているねえ」
と娘。
いや、会話に加わりたいのは分かるが、そういう加わり方をするか?
◆
『ぴっけやまのおならくらべ』が大好きな娘。単語の後に「ぷっ」という言葉を付けて話すのが楽しい。
「おとうさんが、ぷっ」
「ビールが、ぷっ」
「机が、ぷっ」
てな感じである。
そこで私も一緒にあれこれ「ぷっ」と付けて話す。
するとあるものに「ぷっ」と付けて話したところ、
「今のは面白くない」
と冷静に反応されてしまった。
ああ、関西の血がもう既にしっかりと流れている。
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文字に興味を持っている娘。自分の知っている単語をカードに書いてほしいというお願いは続いている。
「狸」「鞠」辺りはまあ大丈夫。だけど「栗鼠」「蝙蝠」は辞書を見て。さらに「大猩猩」になると、まったくわからない。ちなみに、「大猩猩」は「だいしょうじょう」と読む。ゴリラのこと。
一枚一枚100円ショプで買って来たポストカードに、大きく書いてあげる。じっと見ている娘。すると、
「お父さん、字がうまいね」
との言葉。ま、確かに人様よりも多く字は練習しているけど、なんで上手いって分かるの?
ちなみに、娘は最初に覚えたひらがなは「し」。
「鹿のし!」と言って覚えている。
『そうだよ、でもね、幸せのしでもあるんだよ』
「幸せ?」
『そうだ、幸せ』
この幸せってのを説明するのは、なかなか難しい。
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極めつけ。
「お父さん、たくさん食べていますか。お父さんいつも体に気をつけて元気でいてくださいね」
と食事の際に、私を見ながら話す。それでもって、体を擦り寄せてくる。たくさん怒ることもあるお父さんなのに。ううう。
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この幸せってやつを説明するのは、なかなか難しい。
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