ポスター作成とポスターセッションで心がけたことは3つである
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月曜日火曜日と東京は秋葉原で「平成22年度 大学教育改革 合同フォーラム」のポスターセッションに参加して来た。いわゆる文科省のGPである。うちの大学は「オリターが養成する学習コミュニティの形成」ということで発表。上にあるポスターを二枚横にパネルに並べて発表。
このポスターセッションというのは、聞きにくる人がいないと暇そうに見えて疲れる。また、聞きにくる人が多いとそれはそれで疲れるというなかなかの代物。10:00から17:30まで行ったのだが、結構疲れた。
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このポスターセッションでのポスター作成は私が行った。どうせやるならいいものを作ろうと思うのが私。ま、うまく行ったかどうかは当日に分かるので、少し緊張しながらではあったが、基本的に人が途切れることがなかったので、うまく行ったであろう。
ポスター作成とポスターセッションで心がけたことは3つである。
1)ポスターに(おや?)と思わせるものを入れておく。
会場にはたくさんの人が来る。その際、見たいものが決まっていない人は、ぐるっと会場を見て歩く。その際、(あれ、これなんだろう?)というもの があると、足を止める。
私の場合は、「オリターが育てる学習コミュニティの形成」という発表テーマであった。オリターという言葉は聞き慣れない言葉なので、その言葉 で足を止める人が殆どであった。そして、その言葉を質問してきた。
さらに、ポスターの上に活動の様子を示す大きな写真を入れておき、歩いている人の足を止めさせた。
2)30秒で全体を説明できるように準備しておく。
足を止めさせることに成功したら、説明を始める。ただし、だらだらと説明をしてはダメだと考えている。
私は『良かったら30秒だけご説明いたしましょうか?』と話を始めた。見に来ている人は、たくさんを見てみたい。良い発表なのかどうか分からないのに、一つの所に長く捕まりたくはない。本当に聞きたいものだったら、 自分から長く質問するはずである。だから、30秒で全体を説明できるようにしておく。また、興味があれば、さらに質問してくるはずである。
3)質問に答える。
質問を聞いて、興味があれば質問をされるはずである。ここに端的に答える。また、質問がないようであれば、「質問を頂ければ」と振れば良い。
だいたい30秒で全てを説明できるわけがない。不十分になる。それでいいのだ。不十分だから、相手が質問を思いつく。その質問に答えれば良い。も し、ここで質問がなければ、発表に興味がないわけであって、30秒だけ聞いてくれたことに感謝して、次に移動するのを見送るのである。
興味を持って聞いてくれた人には、
「○○さんが、似たテーマでやっていますので、次はそこに行くと良いと思いますよ」
のように知らせる。聞いてくれた人に感謝のプレゼントをするのだ。
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とまあ、そういうことで説明を続けたのでありました。
話を聞いてくださった方からは次のような感想を頂きました。
1)他の大学の発表を見ると、教員と職員が頑張る発表ばかりだが、学生達が頑張るシステムを作っているのが良い。
2)直接学生同士の交流を組織して切るのがすばらしい。ITなどに頼るのではなく。
3)学生を大人に育てるシステムがあるのはすばらしい。
ああ、伝わったんだなと嬉しく思った。
そう、話す機会がなければ伝えられない。
話すにつなげるためのあれこれ、結構大事だと思う。
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コメント
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ポスターの写真を見て、「うわ~。ええ写真やな~。」と思ったら見覚えのある場所でした。
また4月に新たな感動に出会えることが楽しみです。よろしくお願いします。
投稿: オーパル中岡 | 2011/01/29 09:44
先日はありがとうございました。そうですね、見覚えのある場所ですね。私に撮っても見慣れた場所ですf(^^;。
お陰さまで、四年前にお世話になり始めた彼ら彼女らは卒業です。新しい場所で働き始めます。今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿: 池田修 | 2011/02/01 22:14