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2011/01/11

論文の書き方小論 「ん? → 本当? → なぜ?」 

「論文を書くには、問いが最重要である」ということは言うまでもない。しかし、この問いが難しい。

この問いの問題については、「論文の胆である、問いとは 〜論文の書き方小論〜」

といういことで簡単に論じたことがある。

勉強は素直にすることが大事である。だいたいからして先生と言う仕事をしている人は、教えることが好きである。そして、基本的に子どもを育てようとしている。伸ばそうとしている。自分が良いと思ったことを子どもたちに伝えようとしている。

勿論、全ての先生ではないし、その先生が良いと思っていることが、本当に良いことかどうかと言うのは吟味されなければならないが、傾向としてはそうである。もっと言えば、わざわざ悪い方向に育てようとしている先生はいない。

だから、素直に勉強することが大事である。素直に勉強すれば、効率よく勉強することができる。

しかし、学問は違う素直に先達の業績を勉強することも必要だが、これでは学問にはならない。
(そうは言っても、違うんじゃないの?)
という姿勢が必要なのである。

これは非難ではない。
批判である。
いや、私はこれをもう一つの「素直」と言うのではないかと思っている。

分かったことは分かった。
分からないものは分からない。だから、「素直」なのだ。

ところが、素直に勉強することになれてしまっている若者は、問いを提出することが本当に難しい。先生の言うことは、素直に受け入れることが体に刷り込まれているので、出来ないのである。

これでは学問はしにくい。

おそらく、

違和感 → 疑問 → 問い

という流れで、問いは作られて行くのであろう。口語にすれば、

ん? → 本当? → なぜ?

ということである。

指導としては、この「ん?」をどう発見させるかが鍵になる。来年度今まで以上に力を注ぎたいのは、ここだ。

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コメント

とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

気に入っていただけて幸いです。

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