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2011/02/28

小学校一年生に授業をすることが出来た。人生で初めてである

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(なんの漢字でしょうか? 考えて下さい(^^))

夢のような二日間であった。
こんな書き出しだと、嘘っぽくて夢ではないようだが本当にそうだった。

小学校一年生に漢字の授業をすることが出来た。人生で初めてである。当たり前である。中学校にいた私が小学生に授業をするなんてことは、ありえない。いま大学に来たのでその経験をさせてもらえるのだ。頭の中では、分かっていてもするとしないでは全く違う。

イギリスの宰相チャーチルの名言を思い出す。

「この絵画展には、絵も描いたことのないのに名士というだけで審査委員になっている人がいますがどう思います」
と言われた絵を描いたことのないチャーチルは、
「出来ますよ」
と答える。続けて
「私は卵を産んだことはないが、卵が腐っているかは分かります」
と答える。

その通りだと思う。私も良い授業とそうではない授業の違いは分かる。ではあるが、やれる経験があるのであればやってみたいと思ってはいた。

今回は、校内研修会で依頼されて行うことになったのだ。明日の教室大阪分校を主催されている川本先生の依頼だ。そういう依頼の返事は、ハイとイエスしかない。そして、何でも依頼されたことは引き受ける。そういうものなのでそう答えた。そしたら、小学校一年生に漢字の授業をすることになったのだ。さあ、困った。分からない事だらけだ。一回も一年生の授業はしたことがないのだ。

改めてあちこちの本を読み、学習指導要領を確認し、いろいろと聞いて歩いた。例えば、

・小学校1年生のクラス30人の場合、一枚のプリントを配るのに何分ぐらい時間が掛かるのだろうか?

体が90分の授業に慣れてしまっている私にとって、45分の小学校の授業はあっという間。その中で3枚のプリントを配ろうとすると、一回につき3分かかるとこれだけで10分。となると、実質35分で授業を展開しなければならない。この条件で授業を組み立てる。

また、その教室内のデジタル機器の使い勝手も分からない。これはもう準備をするしかない。1)デジタル機器がちゃんと使える場合、2)一部使える場合、3)使えなかった場合。この三つの条件に応じて教材を使えるようにしておいた。

それから当然だが、小学生の持っている語彙のレベルが分からない。

『漢字は、約3200年前に中国で発明され、約1500年前に日本に伝えられました』

という説明をどうする。3200年はずっとずっと昔。中国は日本の隣にある海の向こうの国。1500年は、ずっと昔。そんな風にひとつひとつ日本語を翻訳しなければならない。

一つ一つ確認しながら授業案を作って行った。

さらに、今回はその、人生初の小学校一年生への授業を野口芳宏先生がご覧になる。この校内研修会では、私が1年生を5時間目にして、野口芳宏先生が6年生を6時間目にされる。

んなもの、光栄であるのを通り越して、恐縮である。

ただ、
(間違えたらどうしよう)
という思いはあまりなかった。
(間違えたら、野口先生が検討会かどこかで指摘してくださるだろう)
と寧ろそこは安心感を持っていた。なんと能天気な私であることよ。

私の授業は、なんとか無事に終えることが出来た。一年生を二月まできちんと育ててくださった担任の先生のご指導があってこのことである。とても楽しく子どもたちと漢字の授業をすることが出来た。

この授業で挑戦したことが実は、三つあった。

1)導入を仕込みに仕込む。

野中信行先生の一年生とのやりとりに、自分の名前を使って遊ぶというものがある。ここにヒントを得て私も作り込んでみた。これが、大受け。

実は、ここだけで授業を終えてもいいと思ったくらいだったf(^^;。
子どもたちを最初に掴めれば、あとは教材の力で行けると考えていたので、一安心。もし、ここで滑ったらということも考えて、もう一つ考えていたが、これは使わなくて済んだ。

授業のどこかにねじ込もうかとも思ったが、そうすると授業が濁るのでやめた。準備して使わない。これも授業ではとても大事なこと。

2)実物投影機を使う

ICTを授業で使うのは、私はあまりしてこなかった。準備の大変さや壊されたときの面倒臭さ、壊れたときの授業の進度への影響などあれこれ考えると使わないでいた。

だが、新しいことに挑戦である。漢字の成り立ちの説明で小篆の漢字を使う時、実物投影機の下で実際に書いてみた。これは子どもたちに結構興味を持たせることが出来たようだ。ICT活用の重要な観点は、実際のものをその場で大きく見せることが出来ることにあると、私は考えている。

特に今回の小篆の字体は、蔵鋒の筆の動かし方をして書くので、ここを見せるのも大事かと思って、行った。勿論、蔵鋒のことは子どもたちには説明しなかったけど。

3)薔薇

今までに小学校二年生まではやったことがある。一年生は初めてなのだ。薔薇を書かせるのである。それも漢字練習をさせないで。つまり、例の津川式でやってみようというのである。これは時間があったらするということで考えていたが、5分あったのでやることにした。

結果、びっくりする。
多くの子どもたちが書けたのである。さすがに、津川式の方式でそのまま一回も練習しないで書けたという子どもはクラスの中に5人ぐらい(30人で)だった。が、子どもたちはだいたい書けていたので、悔しがって勝手に練習を始めて、帰りの学活のときには全員が書けていた。SSの子どもも書けていた。

その後、野口先生の六年生への授業を堪能する。
至福の時間。

さらに、検討会では糸井先生が司会をされ、ワールドカフェを展開されていたので、私は野口先生と前の席で1時間ほどお話しさせていただく。

学級事務職の話や学級担任論の話など。
先生からは先ほどの授業で私が使った教材の出典などを聞かれ、必死に説明していたのであった。

そして、夜は大懇親会。
をい、いいのかというぐらいの懇親会。

大阪は、粉もんで大阪の食の凄さを前面に出しているが、これは間違いだ。いや、粉は粉で良いのかもしれないが、魚でしょ。魚。美味しかった。中央市場から直送の魚。大阪湾は良い漁場。

私はあの魚を食べに行くのに大阪に行っても良いなと思いました。

二次会まで野口先生はおつき合いくださった。75歳ですよね、先生。
まだまだあらゆる面で修行が足りないと思う私であった。

(翌日に続くか?)

2011/02/24

ありがとう。お父さんは、それで癒されるよ

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(今朝の琵琶湖)


うーん、今ひとつ戻らない。体調。体と気持ちと両方ともがすかっとしない。あれこれあってイライラが続く。早くすっきりしたい。

やるべきことが溜まっている、溜まって行くのも体に良くないのだろうな。一個ずつ小さくちぎって片付けなければならないのだが、それがうまく行っていない。

気分を楽にしようと、ハンモックに体を預ける。
これは、いつでも心地よさを運んでくれる。

あまりの元気のなさに、娘も心配してくれている。ハンモックの所に、みかん、水、自分が大好きなぶどうパンも持ってきて食べさせてくれる。ありがとう。お父さんは、それで癒されるよ。

でも、ぶどうパンはやっぱり好きなのね。
殆ど自分で食べていたね。
それでも嬉しいよ(^^)。

昼過ぎに大学になんとかたどり着き、研究室では、濱田金吾さんをずーっっっっと聞きながら仕事。
80年代のAORの黄金期のシャワーをたっぷりと浴びながら、自分を鼓舞する。

今日やるべき仕事4つのうち、3つは完了。
ま、この体調ならよしとしよう。

さ、明日は小学校一年生との授業だ。
確か、人生で初めてじゃないかな。

それもこの授業は、野口芳宏先生の前座となる。
いやあ、凄い光栄だ。

準備は終えた。二晩寝かすことも出来た。
そこからどんな授業が浮かび上がってくるのだろうか。
私の中の授業をメタに見ている部分は、楽しみにしている。

2011/02/22

神のまにく

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(合宿場所の学生会館から見た夕景)


四回生達との最後のゼミ合宿が終わった。
今回は、まあ、そんなに気合いを入れたものではなく、学生会館で泊まれるものは泊まり、帰るものは帰る。私も今回は体調が優れないのやらなんやらで泊まらずに帰った。だから、宴会にも関わらずお酒も飲まない。私にしてはとても珍しい。

何をしたかと言えば、百人一首。源平合戦である。
教科教育法(国語)の授業で本当は扱いたいところである。しかし、15回の授業では本当に厳しい。だから、行事かなにかでやるのがいいのだが、そのゆとりもなかった。

せめてということで、ゼミ生だけで申し訳ないが源平の百人一首をしてやりたかったのだ。

たとえば、逢坂山、逢坂の関。
これは大学から5キロぐらいのところにある。百人一首には三首も出てくる名所、歌枕である。しかし、実際に行ったことのある学生はほとんどいない。さらに、通っていてもそこだと理解している学生も。

確かに、地元というのはそういうものであろう。
しかし、「蝉丸」があれだけ有名なら、逢坂の関の蝉丸神社に四年間の間に一回ぐらいは足を運ぶべきだろう。大江山まで行けとは言わないから。

で、源平合戦をしながらあれこれ講じる。例えば、菅家。言わずと知れた学問の神様、菅原道真である。「このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」が収録されている。

私はこの歌を詠む前には、『この次の札を取れると、勉強ができるようになるぞ』と前書きならぬ前読みなどをしてガイドしていた。

この短歌は、奈良公園に石碑が建っている。私が修学旅行で生徒を引率した時、奈良公園内を探索した生徒が納得しないような顔をして私に言って来たことがあった。

「先生、【このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに】の歌のようなのがありました」
『ようなのは?というのは?』
「神のまにまに、ではなくて、まにく、って書いてあるんです」
『まにく? ああ、まにくね(^^)』

ご案内の通りである。畳語の繰り返し記号で二音を繰り返す記号が、く、に見えたのである。

このエピソードを話して、ピンと来て笑える大学生を育てなければいけない。このエピソードで笑えるには、百人一首、菅家、奈良公園、神のまにまに、畳語などの知識がないと笑えない。

ぽかーんとしている彼らを見て、私の指導力の足りなさを感じる。
とともに、ほんの少しではあったが、源平合戦をやらせることができて、良かったと思うのだ。

彼ら彼女らは、1000年も続いて来た文化を継承する。
遊ぶ側から、遊ばせる側に回る。
その遊ばせ方のシステムを理解していないまま教員になる。
1000年の歴史はここで途絶える。
そんなことは、許されない。

なんとかせねば、である。

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家に帰って来たら、寝待ちの月が昇っていた。
春を感じる夜の月であった。

2011/02/21

【講座案内】 明日の教室 3/5(土)野中信行先生 10:00~17:00

【講座案内】 明日の教室 3/5(土)野中信行先生 10:00~17:00

講座定員を20名増やしました。お急ぎください。 

http://kokucheese.com/event/index/8063/

2011/02/19

福井県の中学校の校内研修会

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一泊二日で、福井県の中学校の校内研修会に行って来た。この中学校にはご縁があって今回で五回目である。今回お願いされたときも
『いやあ、もう話すことはありませんよ(^^)』
と一回お断りしたのだが、まあ、あれこれあって伺った。

90キロのドライブをして伺う。
学校に到着したら、全校生徒が昇降口付近にいた。
(え、まさかのお迎え)
と思ってしまうかのような光景であった。

何かと言えば、スクールバスでの下校とのこと。校内研修会なのでまさに一斉下校なのであった。この時期は熊が出るとのことで、スクールバスなのだそうだ。今シーズンは10月ぐらいから出ているとのこと。こんなことは今までにないとのこと。

校内研修会は、事前に頂いた質問に関して、学級経営、生徒指導、ディベート指導について答える。実際は、ディベートに関しては時間切れで出来なかったがf(^^;。

2時間15分、休憩無しで一気に行う。いや実際は延長してもっとやったがf(^^;。
折角なので出来るだけ具体的にあれこれと思い、話していたら休憩時間もなくなってしまった。校内研修会なのではあるが、とても懸命に聞いてくださる先生方なので、ついついである。

こういう研修会もいいなあと思う。
質問項目を先に頂いておいて、あれこれ答えを考え、資料を用意して行う。どなたからの質問か分からないので、本当に狭いストライクゾーンに対応した答えは出来ないが、質問が事前に共有されているので、届きやすいという感覚があった。

国立大学の教員養成は小学校教員養成がメインで、中高はまあその次という感じになっているように思う。私が所属している児童教育コースも小学校教員免許の取得が主である。

元中学校教員なので感じるのかもしれないが、この国の教員養成は中高には力を注いでいないように感じる。中学校で抱えている多くの生徒指導上の問題や中学校の授業づくり、学級づくりについてきちんと教える科目を持っている大学って、どのぐらいあるのかと思う。

小学校の学級づくりと、中学校の学級づくりの違いを踏まえた中学校の学級経営論を講じている教員養成大学ってどのぐらいあるのかなあと思う。殆どないんじゃないかなあと思う。

それじゃダメでしょ。
出来るだけ、中学校に特化したお話を研修会ではする。

福井県まで行って、お魚を食べないで帰ってくるというのはありえない。
自腹で宿に泊まり、その日の朝、市場に並んだ日本海の魚を、夜はタップリと頂く。研修会の打ち上げということで先生方と一緒に頂く。いやあ、うまひ。

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幸せ。

翌朝、市場に出かける。さかなくんじゃないが、取れたての魚介類を見ているととても嬉しくなる。そんなに大きな魚市場ではないので、ぐるっと見て回ることができる。

ぐじ(甘鯛)を買おうと思ったが、昨日の店のご主人に、地物のぐじは、四月にならないと取れないということを聞いていたので、ここはやめる。ハタハタが沢山出ていたが、トロ箱売りをしているので、これもパス。

一件だけ、ノドグロ(あかむつ)が出ていたので、聞いてみたらこれは今朝上がった地物というので、購入。ノドグロは白身のマグロと言われるぐらいの魚で、相当美味しい。なかなか関東にはやってこない魚だ。いや、やって来たときには庶民にはちょっと手が出しにくい値段になっているのだ。

ま、市場で買っても結構な値段なのだが、それを二尾購入して夜の楽しみとする。

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で、これがそれ。
皮を残して皮を炙って香りと味わい、皮の下にある脂肪分を融かして旨味に変えて楽しむ。本当に鮮度が良いので、肝も頂くことが出来た。

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研修会の良い時間を過ごせただけでなく、現地での魚、土産のノドグロ、さらに外には満月。
ありがたいありがたい。

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さ、週末あれこれの仕事に向かおう。


2011/02/16

盥から盥へうつるちんぷんかん

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盥から盥へうつるちんぷんかん
小林一茶

あまりにも有名な一茶の辞世の句である。
あれこれ悩んだ時、
(なーんだ、人生はちんぷんかんで良いんだ)
と笑い飛ばすエネルギーをくれた句である。

水曜日は、忙しい会議の日。
今日は全部で三つ。
ふう。

でも、私は朝陽から夕陽まで楽しめた一日でもあった。
だから、

朝陽から夕陽へうつる会議の日

なのであった。

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2011/02/15

実は足下を深く掘り進んだところにも

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( 突然、雲間から朝陽は顔を出す)

夢は、山を登ったその先にあるようなイメージがある。が、実は足下を深く掘り進んだところにも似たようなものはあるものだ。理想を追い求めるだけでなく、現実を突き進むところにもあるってことだ。教師の仕事ってのは後者に近いんじゃないかなと、このごろ感じる。

そんなことをふと、思った。

教師になりたての頃、私にはなんとなくのビジョンはあったが、明確なビジョンというものを持って仕事に望むという言うことは殆どなかった。
(島の先生か、日本人学校の先生になってみたいかなあ)
ぐらいであった。

上を目指すという感覚がよく分からなかったとも言える。いわゆる上昇志向というやつだ。教師になるのは、子どもを大人に育てることを学校教育を通して行う。直接子どもたちと向き合うのが教師の仕事だと思っていたので、子どもの傍から離れるということはどうもイメージできないのであった。

勿論、管理職は大事な仕事。校長が変われば、学校は三日で簡単に変わってしまう。良い方向にも悪い方向にも。そのぐらい大事な仕事だ。だが、私には合わない。大人の相手を仕事にするというのが、私には合わない。学校が混乱する。それよりも目の前の子どもたちとあれこれする方がいい。向いている。

だから私には夢がないのかなあとも思った。
だけど、目の前のことをあれこれ深く掘り下げるのは面白かった。

子どもは深く掘り下げて行くと、面白い。いや、面白がってしまっては子どもに失礼なのかもしれないが、面白いのだ。勿論、掘り下げていいものばかりに出会うこともなく、大変なものにも出会うのだが、これが面白い。

私がそうだったからそうだと断定するつもりはないが、教育実践をするものは、山の上にある夢を追い求めるというイメージだけでなく、自分の足下を掘り進めるというイメージも結構必要だと思う。

掘り進めて行くと、そこに温泉が湧いたり、金脈を発見したりすることもあるのだ。ま、ここいらあたりに温泉があるだろうというようなものではなく、セレンディピティであるとは思うのだが、なかなかいい。

そんなことをふと思った。


2011/02/14

あと800人で、400000人アクセス。

今週中にはなりますかねえ。嬉しいですねえ。
キリ番、キリ番前後の方、コメントをお願いします。

3/5 明日の教室 野中信行先生 10:00~17:00 学生無料

申し込みはこちら ↓
http://kokucheese.com/event/index/8063/

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3月の「明日の教室」のお知らせです。
3月5日(土)は、横浜から、野中信行先生をお招きします。

会場 :  京都橘大学 クリスタルカフェ2階

テーマ:「1年間をがんばりぬく学級づくり・授業づくり」
     ~来年度初任者教師になる人のための講座~
 
  10:00~12:00 講座(午前の部)
  13:00~16:00 講座(午後の部)
  16:00~17:00 振り返り

参加費:一般 2000円
    学生 無料!!!!

懇親会:2500円

※間に休憩を設けながら進めていきます。
※各自でお弁当等、昼食を準備してください。なお、当日は、大学の生協食堂が開いております。ご活用下さい。

講師プロフィール

野中信行先生

学級経営に力を注ぎ、数多くのクラスを鍛えてきたベテラン教師、いや、スーパーベテラン教師です。定年最後の運動会でも小学校6年生に50m走で 負けませんでした。著書には、「困難な現場を生き抜く教師の仕事術」「学級経営力を高める3・7・30の法則」「新卒教師時代を生き抜く心得術60・やん ちゃを味方にする日々の戦略」「野中信行のブログ教師塾 〜「現場」を生き抜くということ〜」とがあります。新任教師のバイブル的な四冊です。最新刊は 「野中信行が答える若手教師のよくある悩み24」(黎明書房)です。

今回の講座は特別なものです。
以下、野中先生のブログからの転記です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・転記開始

京都「明日の教室」でお世話になった学生の方へ、何か私ができることはないかと考えたことが、東京の明日の教室でも、このように実現する運びになった。

今回の5時間の講座は、私の今までの実績をすべてぶつけて行うものである。
大学でも、教育委員会でも、絶対に教えてもらえない講座になる。
講座の内容は、今年度初任者になる先生対象のものである。
このブログを見られている初任者の方、とりわけ関東地区の初任者の方、集まってきてほしい。絶対に来て良かったという講座にしていきたい。

私の願いは、今年度1年を、とにかく生き抜いていってほしいというものである。
だから、周りにいる初任者に呼びかけて集まってきてほしい。
また、今年1年を不発に終わった先生、学級経営がうまくいかない先生たち。
その先生たちにも門戸を開いていく。
初任者の気持ちになって講座を受けてほしい。
今の自分がやっている実践を問い直してほしい。
講座の呼びかけは、以下のようになっている。

当日、2月24日刊行予定の「新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則」(明治図書)を真っ先にこの会場に並べる予定である。ぜひとも買ってほしい一冊である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・転記終了

今回、野中先生から、学生達が現場で生き抜けるように、手弁当で実施したいという依頼を受けたのだ。

しかも、【学生は無料】にしてやってほしい、と。

更に、内容についても、ブログで公開されている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・転記開始

2月26日の東京「明日の教室」から立て続けに今年度初任者講座を開いていく。
私も全力を尽くして、この講座に当たっていく。
この講座で、設定していくテーマは、次のようなものになる。

 1 なぜ、教師を志望したのか?
教師としての喜び、楽しさ、おもしろさとは何か?
 
 2 教師としての一番大切な条件とは何か?

 3 初任の学級七、八割が荒れていくのはなぜか?
 
 4 学期の最初、子供たちはどのように動くのか?

 5 初任者が最初に陥っていく行動は、どんなものか?

 6 「落ち着いた学級」を作り上げる一番大切な条件とは何か?

 7 学級を作るときに一番注意することは何か?

 8 初任者が、子供たちと関係づくりをするときよく失敗することは何か?

 9 どこのクラスにも、学級の雰囲気を乱していくやんちゃが2,3人いる。
彼等にはどんな対応をしていったらいいか?

10 学級の仕組みを作るために、もっとも大切にすることは何か?

11 学級を「群れ」から「集団」へ変えていく手立てとは何か?

12 授業をしていくのに、まずどんなことから始めていったらいいのか?

13 どうしても身に付けるべき基本の授業スキルにはどんなものがあるのだろうか?  

どうしても初任者に伝えておかなくてはならないテーマである。
初任者は、これらのテーマをきちんと身に付けておいてほしいのである。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・転記終了

京都に先駆けて、「明日の教室・東京分校」では、2月26日(土)に実施される。 京都も、東京と同じ内容で、3月5日(土)に実施する。

是非、全国から、東京・京都の会場に集結してほしい。

申し込みはこちら ↓
http://kokucheese.com/event/index/8063/

バレンタインデー禁止「法案」可決

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これは大変なことになりましたねえ。
実に大変なことになりました。

ですが不要物を持って来ては行けないと指導している学校の先生には強い味方ですね。なんていったって「法案」が可決されたわけですから。学校にチョコを持って来たら不要物ではなく、法律違反になってしまうのですから。

うーむ。
凄い時代だ。
ビックブラザーが支配するようになったのか。

という話を朝の学活でしたかったなあf(^^;。
メディアリテラシーの教材としては抜群だ。

噂によると、こういう新聞風のレイアウトを作れるソフトが販売されるとか。
これを使って「虚構新聞」を参考書にして、句会形式でだまし合う。
あああ、面白いメディアリテラシーの授業が出来るなあ。

来年度の国語科教育法でもやってみるかな。


彼の仕事

一昨日、東京から帰る新幹線に乗る直前のことの話だ。新幹線の中で食べるおつまみを捜して地下街をうろうろしていた。結構食べた後だったので、一品何かあれば良いと思い、小松菜の炒め物とビールを手にしてホームに上がろうとした。

何気なく飛び込んで来たのは、チーズの試食であった。若い女性達が三人並んで試食しようとしていた。(ん、チーズも悪くないな)と思い、ちょっとだけ並ぶことにした。私の前の三人の女性に、彼は丁寧に語りかけていた。それは、なんというか朴訥を絵に描いたような語り方だった。

私は発車の時刻が迫って来ているのに、聞き入ってしまった。お客さんにチーズの魅力を伝える語りというよりは、寧ろチーズに語りかけているような、愛しいチーズを自慢しているかのようなその語りにである。彼は生ハムにそのチーズをこれでもかというほど乗せて試食させていた。ゴルフボールぐらいの大きさで。

下世話な予測だが、あれが三つあればちょっとしたバーであれば1500円は取るだろうというぐらいの量である。私の前にいた三人は一つずつ食べて、何も買わずに帰って行った。私は見ていただけだったのだが、彼が手を動かして私のを作り始めていた。

『私にもくれるの?』「もちろんです!」と嬉しそうにチーズを丸め、生ハムを乗せてくれていた。そして、このチーズがいかにいいチーズかを嬉しそうに語ってくれた。またこのチーズの相棒としていかにこの生ハムがいいのかも。まるでが育てた野菜を自慢するかのような感じで。

私はそっと手に取って口に入れた。(うわあああ、うまい)。『美味しいですねえ』と即答。彼はとっても嬉しそうに「ありがとうございます」。そして、それだけで満足してしまったかのようであった。(おいおい、売らなくていいの?)とこちらが心配してしまうほどであった。

彼の仕事は、そういうスタイルなのだろうなあと思った。朴訥に、いやそれすらも意識していないかもしれないが、朴訥に。そして、そのチーズの持っている一番いいところを紹介する。それだけで、満足するかのような「売り方」だ。

私? もちろん買いました。チーズの美味しさもそうだけど、そんな仕事ぶりを見せてくれた彼から買いたいと思ったのだ。とても幸せな気持ちになれるチーズ、彼の仕事のチーズの話でした。おしまい。

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(写真はイメージです)


明日の教室 仲里靖雄先生 

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(2/14の琵琶湖の朝)

日曜日の昼間の明日の教室が終わった。日曜日の大学の施設を使うのはちょっと大変なこともあって土曜日に開催するのが通常なのだが、今回は事情があって、日曜日の開催であった。

会場は、参加者の急激な増加に伴い、変更。仲里靖雄先生の講座である。今回は、いつもの常連の方が半分。残りの半分が新しい参加ということであった。

仲里先生の講座は

1)授業観、学級経営観の説明
2)模擬授業
3)模擬授業で使っていた授業の原則の説明
4)その原則を使った若手の模擬授業
5)若手の模擬授業の解説

というの流れであった。
これは、なかなか凄いものであった。

指導者になるとよく分かることだが、学習者が出来なかった場合、学習者が悪いのではなく、指導者が悪いということを実感する。出来るようにするのが指導者なのだから、出来なかったら指導者が悪いのである。

私は、このスタンスを取らない優れた指導者に出会ったことはない。簡単に言えば、子どもの所為にしないということだ。子どもは出来ない、分からないから子どもなのだ。やれと言ってできない。いや、やれと言われて頑張ってやって失敗するのが子どもなのだ。だから、そこを分かった上で種も仕掛けもある授業を作り出して行く。

昨日の仲里先生の授業ではこの大変な所を4)で実際にさせているのだ。そして、5)で「大盤解説」のようにその授業を振り返るのである。

仲里先生の授業を受けていていつも思うのは、算数の授業なのに国語の授業のように感じるということだ。それは、言葉を実に大切にされて算数の授業をしているということにあるのだろう。

数の概念をもとに授業を作る算数ではなく、言葉の概念を大切に作る算数の授業である。さらにつけ加えれば、言葉と子どもの生活を大切にする算数の授業と言えるだろう。この授業なら、こんな私でも算数が得意になったと思う。

仲里先生の授業はDVDにもなる。
語りの絶妙さ、授業の組織のすごさ、あたたかい空気感。
是非、体験していただきたい。

http://www.sogogakushu.gr.jp/asunokyoshitsu/dvd_1.htm

その後、お好み焼き屋さんで懇親会。本当はいつも使っていた店を使おうと思ったのだが、半年間行っていなかったら閉店していた。結構良かったのだが。

私は若手の中で食べる。一年前に違う所で会って学級経営がどん底にあった若手の先生が来ていて、話を聞く。大丈夫だよ、大丈夫。抱えすぎてるから楽になるといい。ただ、ここでもがくことが大事はあるからね。

もう大学に移って5年目が終わろうとしている。
明日の教室も40回を越えた。
ありがたいことだ。

2011/02/13

一日娘と過ごす。

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一日娘と過ごす。幸せである。
幸せなので
『生まれて来てありがとう』
というと
「どういたしまして」
と答えるようになった娘。

何か違うようでもあるが、嬉しいf(^^;。

都メッセで本学の学生達が卒業作品展を行っている。書道だ。ここには私の国語科教育法を受講した学生達が結構いるので、最後の作品展ということで毎年顔を出している。ここに娘も連れて行った。

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作品は彼女らが口々に言うように、「まだまだ書きたい」という思いが溢れている作品ばかりであった。勿論どれもそれなりの作品である。本学の書道コースは、全日本高校・大学生書道展で7年連続日本一を収めているというそれなりの実力のある学生達ではあるが、その彼女らでもそういうのである。

彼女らとは一年間授業で接し、板書の指導などもして来た。日本一であっても板書はまた別。はじめはまったく書けない。あれこれ指導してやっと書けるように育てて来た彼女らである。卒業というのは、このように残酷であり、華々しい。

で、私の娘も一緒に連れて行った。途中でぐずったので公園で遊ばせて、機嫌を良くしてから会場に入る。

文字を覚え始めた娘は、ひらがながいっぱいあると聞いて喜んで見て行く。ま、ではあるが変体仮名と行書ばかりの作品ではよく分からない。ところが、ある作品を見て

「す!」

と叫んでいる。
そんなはずはないと思いながら見てみると、たしかに「す」であった。可の行書が。すに見えるのである。爆笑であった。

変体仮名の中にも自分の名前のひらながを捜してご満悦の娘であった。

この日の娘は中々笑えた。

お昼ご飯、うどん屋で『じゃ、山菜うどんね』と私が頼むと「え、サンサイウドン?」とニコニコするうどん好きの娘⑶であった(^^)。三歳うどんと聞き間違えていたようだ。さらに、そのうどん屋で「〜ワン」とお店のお姉さんがオーダーを通したら、娘(3)は、「ワンワン」と吠えていました(^^)。

学生達に遊んでもらいながら、私も一つ一つの作品を鑑賞。うむうむ。
会場を出ようとしたら、ある学生のご両親と会えた。
教育実習のときに少し丁寧に指導したのを感謝された。いえいえたいしたことはしていません。ご両親は、娘の晴れ晴れしい姿に誇らしげで、私はあと19年かあと思うのでした。

その後、京都市内で買い物をし食事をして帰ることにした。
今日は娘が電車がいいというので、久し振りに電車で市内に出て来たので私も少しだけ食事のときにお酒を飲むことが出来た。

階段を下りる時、両手を親に持ってもらって「よいしょ!」と声をかけてジャンプして降りるのを楽しむ娘。ちょっと前までは手首が抜けるんじゃないかと思って不安だったが、今は全然。寧ろ私の肩や腰は大丈夫かと不安になるf(^^;。

研究室に飾る花などがなくなったので、帰り道、花を買って帰ることにした。会計を済ます間、キョロキョロしていたらメッセージを書くものを発見。

娘に『何か書く?』と聞いた。すると、ペンを持ってスラスラ書く。『何を書いたの?』と聞いたら「お父さん、ちゃんと病気(風邪)治ってね。またお風呂とプール一緒に行こうねって書いた」と。
父は泣いた。

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帰宅して寛いでいると、メール。
びっくり。奥さんの学生時代の友人の娘からのメールである(^^)。
twitterで発見したとのことであった。

その娘さんは、来年ちょうど奥さんと奥さんの友人が出会った年齢になる。うーん、あっという間の時間の流れだ。

をい、娘よ。
生まれて来てくれてありがとう。

2011/02/09

この母親が凄かった

2/9

3
(今朝はミルキーな琵琶湖でした)

半井さんのこともあって、今日のネット上は、お天気お姉さん関連の会話が多いように感じる。私もそうだがf(^^;。

お天気お姉さんの話として思い出すのが、田丸美寿々さんのエピソードだ。女子アナウンサーになったばかりの彼女は、天気予報のお姉さん、つまりお天気お姉さんである。

彼女は来る日も来る日もお天気を伝える仕事を続けた。そして、家で母親に愚痴を言ったのだ。

「私はこんな、お天気を伝える仕事をするために、アナウンサーになったんじゃない。政治とか経済を伝える仕事をしたい。一生こんな仕事だったらうんざりだ」

のようなことをである。
ま、確かに女性の職業としては、かなりなりにくい仕事であり、それなりの仕事ができることを期待して仕事に就いたのであれば、がっかりであったろう。

ところが、この母親が凄かった。

「あんた、何言っているの。天気予報を一生の仕事にしている人たちもいるんでしょ! 」

と一喝したと言うのだ。

この一言で田丸さんは目覚めたという。
(確かにそうだ。気象庁の人たちなどは、そこに一生を捧げている)
と。たかが天気予報と馬鹿にしながら仕事をしていた彼女は、そこから態度を変えた。天気の勉強をし始めた。書籍で、それから気象庁の専門家などに質問を重ねた。

すると、スタッフの対応も良くなり、天気についても面白くなり、天気のニュースも充実して来たというのだ。その後の彼女の活躍はご存知の通りである。

このエピソードから学べることは何だろうか。

簡単に言えば、「好きなことを仕事にするのではなく、就いた仕事を好きになる」ということであり、「仕事は自分でするのではなく、仲間とする」ということであり、「母親はありがたい」ということであろう(笑)。

さて、半井さんからは、何が学べるのであろうか(^^)。


2011/02/08

帰宅してから4時間以内にあった出来事とは思いたくない

2/8

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(今日の朝焼け。奇麗な春らしい桃色でした)

仕事を終えて急いで家に帰る。奥さんに急用。私が連れて行くことになる。娘は昼寝から起きたところで、元気。良かった。325iに乗っけて一緒に行く。

奥さんの用事は、割と長い時間がかかった。娘と一緒に本を読んで待つ。そこに突然娘の太ももを触る手が伸びて来た。なんだ?と思ったら娘の横に座っていたオバアさんが
「賢い子やねえ」
と言いながらさすってくれたのだ。
びっくり。

さらに時間がかかるとのことなので、奥さんから財布を受け取って娘と二人で夕ご飯に行くことにする。何が食べたいかと聞いたら
「王将、餃子(^^)。」
と答える娘。了解。

ただ、エプロンや子ども用の箸などの食事グッズは持って来ていない。
『エプロンなしでも食べられるかな?』
と聞くと
「お姉さんだから大丈夫」
と力強い返事。よし、ならばGoだ。

王将は座敷が空いていたので、そこにする。
靴を脱いで娘の座る子ども椅子のセットをしていたら、娘は自分で靴を脱いで、つま先を揃えて並べている。また、私の靴も一緒に並べている。それを見ていた他のお客さんたちが、感心している。私は嬉しさとみっともなさで、ちょっと照れる。

きちんと食事ができた娘はかなり機嫌がいい。
本当にこぼさずに食べられたのだ。王将の割り箸をちょっと折って短くして食べさせたのだが、これも幸いしたようだ。

で、会計をしようと思って財布を取り出したら、なんと受け取った財布には小銭しかない。ひえー。どうしようかとあれこれ考えていたら、
「先生!」
の声。
振り向いたら、お世話になっているオーパルのスタッフが食事をされていて、私がお金がなくて困っているのを見つけてお金を貸してくれたのだ。地獄で仏とはこのことである。あとで返しに行きますf(^^;。

で、奥さんの用事が終わったので連れて帰ってくる。ところが、iPhoneがない。えー、だって王将ではあったぞ。慌てて王将に電話する。ない。慌ててどこかに置き忘れてしまったのか? 考えても、思い浮かばない。うーん、イライラする。

気を落ち着かせて、iPod touchで「Find iPhone」APPを起動する。このアプリはiPhoneの現在位置を知らせてくれるのである。確認してみると、やはり王将近辺である。だが、しばらくして見るとどうも我が家のマンションのような気もする。全く私は記憶にないのだが。

本日手に入れたb-mobile WiFiでiPod touchの「Find iPhone」で捜しながら、恐る恐る駐車場に行く。すると、325iのコンソールボックスの中でしっかりと充電されていまいたf(^^;。ま、確かに充電したかもしれないがあれこれあって、記憶から飛んでいたのね。良かった見つかって。

部屋に戻ってホッとしたのもつかの間。電話である。
生命保険に加入したのだが、その時の私の健康情報に疑義があるということで、手紙が届いていたのが昨日のこと。その手紙を見たら、私は10年位前に糖尿病で入院しているとのことである。その事を加入のときに話さなかったので、確認の手紙というのだ。

???
俺、入院したっけ? しかも糖尿病で?
なんだかさっぱり分からない。
ああ、そうかもしれない。
実は、私と同姓同名で同じ生年月日の人がいることを私はヒョンなことから知っているのである。その人の個人情報と私の個人情報を間違えているのではないだろうかと思ったのだ。

電話があったので、確認したのだが、向こうは平謝りであった。
頼むよ、個人情報の管理。
しかし、チェックはしているのだなあとは思った。

帰宅してから4時間以内にあった出来事とは思いたくない。
ふう、取り敢えず一息。
今日はそんなことから断酒日になったな。

お茶でも淹れますか。


2/13 明日の教室 仲里先生 定員を増やしました。


仲里先生の講座、当初は40人定員と考えて、教室を押さえておりましたがあっという間にうまり、キャンセル待ちの状態になってしまいました。

嬉しい誤算です。
そこで慌てて教室を大きくしました。80人まで大丈夫です。

明日の教室は、「教室」なので40人を目安に行っています。
講師との距離が遠くなりすぎずに行いたいと考えているからです。

ですが、学びたいという人を断る理由もありません。
教室を変更しました。

今回は日曜日です。
土曜日だと都合が付きにくい方もいらっしゃると思います。
是非、お越し下さい。

お申し込みは、↓です。

http://kokucheese.com/event/index/7688/

2011/02/07

2/13 明日の教室 仲里先生

残りが後少しになりました。
今週末の明日の教室です。
仲里先生のご案内です。

引用開始 ーーーーーーーーーー


今回のメインは、「一斉指導で個を生かす」指導のあり方です。
今、子ども中心の授業、対話型の授業の大切さも叫ばれていますが、それは応用編として考えます。まずは、授業の王道である「一斉指導で個を生かす」指導が理解でき、確実に実践できることだと考えます。

また、その私の主張、提案がどこまでの効果があるのかその場で検証します。
通常、講師による模擬授業が一般的ですが、それをひっくり返して。
まずは、私が模擬授業を行います。次にその授業の「種明かし」をします。そして、主張(ここでは、授業の定石と呼びますが)を理解していただいたところで、次は会場の先生に定石を用いていただき、その場で与えられた問題(算数)を授業していただく、そういう流れを取りたいと思います。

授業に定石という考えが用いられ、それが適切であるなら、その場で与えられた問題を短時間で授業化できると考えます。
もちろん、すべての単元、授業にその定石が適用できるわけではありません。だから「定石」なのです。定石を学び、身につけ、そこからそれぞれの型へと発展させていただければと考えています。

もう1つ。学級経営については、「子どもを見る視点、角度」についてお話させていただきます。

引用終了 ーーーーーーーーーー

明日の授業を考える。
新年度の授業を考える。

そんな一日になります。
お待ちしております。

お申し込みは、こちら。

2011/02/06

2011年 「明日の教室」研究会の予定

2011年 「明日の教室」研究会の予定

教育研究会「明日の教室」関連のご案内をブログのトップに置くことにします。

                   ◆

05/14(土) 有田和正先生 地図を使った社会科の授業です。http://kokucheese.com/event/index/10559/

                   ◆

明日の教室の書籍1〜5と、DVD1~13が発売されました。(16まで製作中)

書籍は、http://www.gyosei.co.jp/home/books/book_detail.html?gc=3100501-01-000/
DVDは、http://www.sogogakushu.gr.jp/asunokyoshitsu/dvd_1.htm

からお求めください。

非日常に触れることが、日常生活を活性化する 直島

2/6

非日常に触れることが、日常生活を活性化する。

全ての仕事が終わったわけではないが、一仕事を終えたので二泊三日だが、旅行に出かけた。子どもと一緒だと予定通りにはならないが、それは旅行に旅の要素を入れるいいスパイスだと思いながら、過ごした。

今回の旅行は、300キロ離れた直島。
ベネッセハウスである。

旧正月を迎えたからであろうか、この旅の間は非常にあたたかでなんとも過ごしやすかった。また、旧正月のためかアジア圏からの客人も多かった。

びっくりしたのは、デンマークからの団体旅行の若者達だった。少し話をしたのだが、美しいということだったので、あなたの国もね、と伝えた。

直島には一度行ったことがある。だが、泊まりではなかったので今回はベネッセハウスに泊まってみた。娘が三歳なのでオーバルには泊まれなかったが、それでもパークとオーシャンには泊まれた。ホテルの対応はとてもあたたかくいいものであった。

安藤忠雄の建築であるこの建物は、コンクリートと光が見事。
さらに、このコンクリートの建物には檜の香りが空調でコントロールされていた。作品等も飾られていて、非日常を演出してる。
うーん、見事。

Img_4153

食事前に、宿泊者にはご招待があった。
夕陽を眺めることの出来るカフェでシャンパンを飲みながらその美しい時間を過ごすことが出来るというのである。もちろん、二日続けて行った。

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Img_3945

初日は、最後までクリアに夕陽を見ることが出来た。

Img_3961

二日目は、春霞の中に消えて行く夕陽であった。

Img_4532

一日に二回。それぞれ一時間ずつ。朝と夕に地球はこんなにも美しい姿を見せてくれる。これを40億年もやっているんだからたいしたものだ。私は始まりから終わりまで、じっと見ていた。写真に収めながら、じっと見ていた。最後の一人になってじっと見ていた。

レストランも二日続けて行った。単純な名前にしたお陰でか、レストランでは給仕の男性スタッフ、女性スタッフに名前を覚えてもらい、とっても良くしてもらった。

二日目レストランに入ったときには、「あ、○○ちゃん。お帰りなさい」と言われるのであった。食事後、部屋に帰るときは両側にならんでお見送り。まるで、モーセの十戒であったf(^^;。

娘の名前は、単純で覚えてもらいやすいものがいい。

もちろん、地中美術館にも行った。
ここは、一度行っておくべき場所だろう。いや、行くべき所である。

絵画や工芸作品は、作品を移動させることが出来る。だから、地元の美術館で鑑賞することも可能である。しかし、地中美術館の作品は移動させることが出来ない。作品も、空間も、空気感も、景色も。すべて移動させることが出来ない。あの瀬戸内海をそのまま持ってこないと無理なのである。だから、行くしかないのだ。

一つだけお願いがある。この美術館に行くときには、固いヒールの靴では行かないでほしい。響くんだなあ。たぶん、それもあってモネの睡蓮の展示ルームはスリッパに履き替えさせられるもんなあ。

モネもいいのだが、私はやっぱりジェームズタレルの作品だ。ネタバレになるので(っていうか、美術作品でネタバレってのもすごいが)詳しく書かないが、これは本当に驚く。この作品を体験するためだけに、直島に行ってもいい。是非一度、である。

Img_4859

写真は地中美術館のカフェからの瀬戸内海。空と海と水平線が一つになっている。

本を読んで、風呂に入って、節分をして、うどんも食べて、アート銭湯にも入って、フェリーにも乗って、カボチャのランドマークにも入って、あっという間の二泊三日であった。

Img_4923

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さ、日常に戻ろう。
もどって仕事をしよう。
だが、娘がまとわりついて仕事をさせてくれないf(^^;。

(写真は全てiPhone4にて撮影)

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2011/02/01

だけど、明日の教室はなかなかいいぜ(^^)

2/1

明日の教室、一泊二日の会が終わった。石川、門島、堀の三講師をお招きしての会だ。世間では池田は無謀なことをやっていると思われている。ま、確かにそうなので否定はしないがf(^^;、今回の企画は流石に(え、大丈夫?)と私も思った。明日の教室は、毎回ぎりぎりで回しているので、蓄えがないf(^^;。

北海道から二人、富山から一人、合計三人の講師をお迎えして一泊二日の企画。となると、15000円はかかるぞと思ったのだが、糸井さんがやろうよという。よし、やろう。いざとなったら自腹を切れば良い。

で、やって良かった。
学びを求める仲間達がいる。そして、私たちは大人だ。なんとかなるのである。なんとかするのである。

明日の教室は、通常一人の講師の人にべったりと寄り添って、学ぶ。だが、今回は三人。ま、私もちょこっと加わったから三人半か。分かる人には分かるこの価値なのだ。

講座の内容もさることながら、夜を徹しての懇親会。こちらが用意した日本酒ビール。さらにみなさんが持って来てくださったお酒、お菓子、手作りのお菓子。いやあ、凄かった。そして実際、ある一人の講師は、28時ぐらいまで参加者の話につき合って話を聞いてくださっていた。夜を徹してだ。

さらに、今回はおまけ。アジアンカップの決勝の中継を見ることが出来た。参加したみなさんは本当に教育に熱心で、サッカーの中継があっても教育談義。それはそうなのだが、私はサッカーf(^^;。

疲れが溜まっていた私は食事の後2時間ほど寝ていて、気がついたら前半終了近くにテレビの前に、ではあった。ではあるが、お陰でその後はすっきりしたまま観戦。延長に入ったころからみなさんも、サッカーにやってきて、あの劇的な勝利の瞬間を40人で瞼の裏に収めることが出来たのであった。

嘗て、中学生と一緒にワールドカップを体育館で見る企画をした。とっても楽しかった。スポーツ観戦は、一人よりも二人。二人よりも、もっと沢山がいい。それも仲間と見るのがいい。

今回は、まさにそうであった。

エジプトでは民衆が蜂起している。
時代は、こんな風にも動いている。http://www.youtube.com/watch?v=qZgL4Ybjt3w

その中で、小さな動きかもしれない。
だけど、明日の教室はなかなかいいぜ(^^)。
今回も、新しい提案満載であった。

日本の教育を揺さぶろう。
今よりも少し若手を守り育て、現場にはわくわくする実践のきっかけを、今年も届けようと思う。

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