震災地 3/25の現状
現地の先生から、現状を知らせてほしいとメールがありました。
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◆教職員の疲労困憊・・・・
ガソリンが無いために毎日20キロ、30キロも自転車通勤している人もいる。
◆児童生徒との関係
14日以降、電話連絡のみで、子どもたちと会っていないのに、昨日一日で修了式、簡単な卒業式(親は「入れない」ので「来ないでください」と。体育館が避難所になっているので音楽室などで行う)を行った学校もある。
被災地では30日、31日に来れる子どもだけを集めて修了式、卒業式を行うところが多い。しかも校舎が壊れた学校は他の学校や公民館を借りて。
子どもたちと、きちんと締めの授業をし、お別れができない。区切りをつけられないまま今年度が終わる。
◆入試の問題
8日遅れで23日に発表された高校入試。落ちた子が受ける私立の二次試験は25日前後に行われますが、公立は4月4日までが出願で5日が二次入試。年度をまたぐので、3年生担任が異動すれば、二次入試の手続きや合格証配布等を他の教師によって行うことになる。子どもの旅立ちの時に担任がいないことも起こる。
◆人事異動の問題
被災地の校長は電話、ファクス等が復旧せず、混乱もあって、「兼務発令」のことが理解できていない。「4月1日は管理職だけの異動でしょ。一般は全員4がる20日に動くんじゃないの」などと思い込んでいる校長もいた。一昨日、私が訪問した被災地の校長。つまり、被災地は校長も教職員も「異動どころではない」のです。
家も車も流された上、ガソリンが無いのに、またJRも全面ストップしているのに、今日25日や28日に異動先に事務手続きに行くなど、容赦なく異動事務が進められる。
兼務発令が出ていても4月1日には異動先に行かなければならない。その後も赴任先のことを気にしながら、現在校でのあと始末を続けることになる。
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なお、河北新報にもこの人事異動はおかしい、凍結せよとう県議会の様子が載っています。
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「子どものケアどうなる」 県議会が猛抗議 教職員異動
宮城県教委が18日に内示した教職員の定期人事異動をめぐり、県議会の震災調査特別委員会は25日、被災した児童生徒への影響が大きいとして、小林伸一教育長に「凍結」を申し入れた。議員が被災地の学校の現状を涙声で訴える一幕もあったが、小林教育長は「被災地に配慮したからこそ、教職員を増やす異動が必要だ」と理解を求めた。
委員長の相沢光哉議員は「両親、兄弟、友達を亡くした児童生徒が大勢いる。新しく赴任した先生に心のケアなどできない。この時期の異動発令は極めて冷たい対応だ」と再考を促した。
石巻市選出の佐々木喜蔵議員も「人事は4月という従来ルールを超えた考えを持つべきだ。せめて1学期は異動を凍結するなど、決断してほしい」と気色ばんだ。
これに対し小林教育長は「沿岸と内陸で被害に差がある。県全体の人事を全部凍結するなどできない」と強調。「年度途中に先生が代わるのも子どもに良くない。被災地の異動は状況を見て個別に考える」と語った。
押し問答は約50分間続き、途中で後藤教至教職員課長が発言。被災地から転出する教職員に一定期間、新任校との兼務を発令し、児童生徒に接する教員の配置を手厚くすると説明した。
後藤課長は「被災地以外の学校は教職員が一時欠けるが、被災地の学校を再建したい。異動を凍結し、増員なく現有態勢で再建するなど絶対無理だ」と訴えた。
相沢議員は「凍結は議会の強い希望だ」と念押しし、小林教育長は「十分意をくむ」と答えた。
2011年03月26日土曜日
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◆
やはり、現状では仙台の教員人事異動は凍結することが望ましいと私は改めて考えています。
もし、同じ思いを持っている方がいらっしゃいましたら、
宮城県教育委員会教育長 小林伸一
FAX 022−211−3698
Eメール kyosyk@pref.miyagi.jp
仙台市教委 人事係 ℡022−214−8858
総務課 ファクス 022−261−0142
総務課 メール kyo019010@city.sendai.jp
に、「人事異動はちょっと待ってくれませんか?」と伝えていただけませんでしょうか。現地の先生からは、ファックスで届けるのが一番いいとのことでした。
よろしくお願いいたします。
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