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2011/04/25

明日の教室 隂山英男先生

4/25

縁がありつつも、なかなか会えそうで会えない人と言うものがいるものだ。私にとって隂山英男先生というのは、そのお一人であった。あったというのは、明日の教室でお招きすることができて、お会いできたからである。

隂山先生と名刺交換をして少し話したところ、先生も
「池田先生とは初めて会った気がしないんですよね」
と言われた。

NHK教育テレビ「伝える極意」の番組制作委員を先生がされて、私が出演すると言うことで一つの番組を通して関わって来たわけなのだ。で、この土曜日に初めてお会いしたと言うことである。


前半は模擬授業、後半は世界の学校の現状と、脳科学と、勉強の仕方、授業の作り方などに付いて。あれこれとても納得する話であった。

この講座の後半については、『若き教師のための授業学 学力を伸ばす学級づくり』(日本標準)に詳しく書かれている。お勧めである。

講座で話を伺いながら私が思ったことは、

(やっぱり早口で授業ってのは、大事だな)
(やっぱりノートを取らせることは、大事だな)
(やっぱり若いうちに大きな失敗をするってことは、大事だな)

ということである。

勿論、機能的に聞く力が弱い学習者などもいるので配慮無しにはやれないが、早口での授業は大事だ。ゆっくり丁寧に話すと言うことは、子どもの処理能力を高めることに繋がらない。また、集中して話を聞くことにならない。

隂山先生はかなり早口で授業をする。感覚としては、一分間に420字ぐらいのスピードで話をされていた。講座の後に確認したらご本人も意識しているとのこと。

話を聞きながらノートを取るのはなぜか。私は授業であれこれ話をしているが、隂山先生の実験によると、単に話を聞いているだけでは、脳が働かないというのである。

講演会に行ってノートを取る。でも、家に帰って見直すことはほとんどない。でも、ノートを取る。これは、なぜか? ノートを取りながら話を聞くことで頭に入るのである。

日本語は、表意文字の漢字を使うので漢字を使いながらメモを取ると、イメージを喚起しながら記憶に訴えかけるのではないかと私は思っている。

短期記憶は、側頭葉から海馬へと情報は伝わり、夢などで整理されつつ前頭前野の長期記憶へと変化して行くと考えられている。そしてその長期記憶に移る前に、イメージを司る脳の部分を通過するのだそうだ。

これらの情報伝達の流れの回路を、鍛える。これが学習である。
隂山先生によれば、易しい問題を何回もやってスピードを上げること。これが大事だと言うのだ。だから百ます計算ということなのだ。

で、百ます計算に辿り着く前に大きな失敗があったことも話されていた。その失敗があって、岸本先生のところに辿り着いたのだ。

「努力してもダメというのは、ダメ。努力してもダメなのは、努力の方法が違うのです。努力は実るものを言います」

そうだと思う。
ただ、これが分かる為には、若いうちに「努力」してダメだったと言う経験を持つことが大事。

明日の教室に来てくださる先生方の共通項は、この若いうちにあれこれやって失敗しているということがあるように思う。理想を目指してあれこれやっているのだ。あれこれやって失敗している。つまり、努力の方法が間違っていたのだ。しかし、理想は諦めず、うりゃやややややああああとあれこれやって、結果を出しているのだ。

失敗はしてもいいのである。いや、理想が高い人ほど失敗はすると思う。20代そこそこでやること全てうまく行く人は、その人に実力があるのではなくて、理想が低いのである。

理想は掲げたまま、自分を改善しているのである。実力を付けているのである。10年、20年という努力を重ねているのである。

そんな先生方の話を2000〜3000円で聞けるなんて、明日の教室は安いなあf(^^;。

『先生が最終的に目指しているものはなんですか?』
質疑の最後に、私は質問をした。
先生は、考え込まれた。
「うーん、わかんないなあ」
『では、そのことを次回、よろしくお願いいたします』

ということで再登壇の約束を公開でしていただきました(^^)。
これもお楽しみに。

次回は、5/14(土)有田和正先生です!

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コメント

池田先生、先日はお世話になり、ありがとうございました。
また、忘れ物の件、こちらもありがとうございました。
かなりみなさんには刺激的な話であったかもしれませんが、実は自分の中では普通のことなので、予想外の反応があるのではと思ったりもしますが、後はよろしくお願いします。

教育委員としての意見は、いささか現場には厳しいと思われたかもしれませんが、それが世間の見方ということで、うまく伝えていただければと思います。
また、よろしくお願いします。

陰山先生、先日は本当にありがとうございました。忘れ物も届いて本当に良かったです。治安のいい京都橘大学です(^^)。

先生のご著書をあれから一気に読みました。講座の復習にもなり非常に良かったです。やはり実践に裏打ちされたご主張はいいなあと思いながら拝読しました。

学生達、若い教師達が育つ助けの一つになればと、こんな研究会を40数回しております。また、ご指導いただければうれしく思います。よろしくお願いいたします。

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