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2011/05/11

新採研で語ったこと

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今日は出張であった。某市の新採研の講座へ、大学の授業を終えてから車を走らせた。途中は大雨で高速道路の移動も結構大変だったが、なんとか開始時間に間に合った。一年目の先生たちの前で、教師になって一ヶ月後の新採研。最初に聞いたのは、
『子どものことを嫌いになりましたか?』
だ。

小学校の低学年を担当していたら、嫌いになることはまあないかもしれない。しかし、結構頷いている先生が多かった。
『理想と現実はかなり違うと思います。でも、それは多くの先生が体験したことで、そこからしか始まりません。やっとスタートラインに立ったと言うことですね』
と話す。

子どもは命令で動かない。この先生に習いたいという思いを子どもが抱かなければ言うことを聞かない。それを私は学生達に「圧倒的な力の差」と言っている。(うわあ、敵わない)と思われなければ子どもは学びを始めない。知識でも人間的魅力でも洋服のセンスでも趣味でもいい。圧倒的な差だ。

『GWあけで学校に行ったら、仕事がだーっとあることに驚いたでしょう』。
GWは遊ぶ時間ではないのだ。勿論、リフレッシュも大事だ。だが、一年目は違うのだ。GW前までにやり残した仕事とGW後にやることの計画。これをやらなければならない。先輩達はやっている。

先輩達なのにやっている。ところが、一年目の先生は通常やらない。だから、差がつく。休んでいいのだ。リフレッシュしてもいいのだ。すべきなのだ。だが、仕事から完全に離れてはダメだ。私は今年教師になって25年目だ(そう、『ど根性ガエル』の町田先生と同じ!)が、今年初めてGWだった。

一つも研究会に行かず、一日もクラブ指導をせず、一日も学校に仕事をしに行かずであった。勿論体調が悪いからということもあったが、見事に仕事から離れていた。後から気がついたが、教員になって初めてだったなあと思う。

講義では、教師/担任の基本的なスタンス、授業の作り方、生活指導のポイントの三点にわたって90分で行った。本当はこの内容であれば、最低3時間は欲しい所だが、仕方がない。短縮版で行い、その分参考図書を40冊ほどあげておいた。ここからが本当の勉強なのだ。

教師は最初の三年がとても大事だ。実践し、記録し、振り返り、発表し、研究会に参加し、本を読みという循環。良循環に自分を導いてしまうことが大事なのだ。そういうもんだということに体を置いてしまえると良い。

しかし、そこで甘えてしまったり、遊びを覚えてしまうとあとは伸びない。子どもが付いてくるのはその先生の指導力や魅力ではなく、その先生の「若さ」にである。ここを間違えてしまうと、若さが無くなった時不幸なことになる。

現場にいた時、ディベートの講座やコンピュータを扱ったあれこれの研修をしたことがある。その時「大学で習っていないから出来ない」ということを平気で言う先生たちがいた。私はとても驚いた。この先生たちは大学でやった4年間で、その後の30年間を生きようと思っているのだ。

「習っていないから出来ません」なんて、プロとして絶対言ってはいけない言葉だと私は思っている。習っていなくたって、必要なら勉強して身につければいいのである。私もディベートもコンピュータも学生時代には何も習っていない。でも、必要だから学んだのだ。

一年目が、大変なのは分かる。学生時代に座って話を聞いていたのが、立って話をする。これだけでも相当大変だ。さらに見通しが立たない。『目隠しをされて、毎日100m走を全力疾走させられている感じでしょ』
というと頷きばかりであった。

『じゃあ、そこをどう乗り越えて行くのか。そのことについて今日の研修を始めましょう。一年目をサヴァイブするためのあれこれをです。授業づくりの勘所。学級経営における守りについてです』。

講座後の感想を読む限り為になったようだ(^^)。
一年目の皆さん、倒れないように。


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コメント

「子供を嫌いになりましたか?」って、なんて的確な投げかけでしょう。はははは。さすがです。
そうなんですよね。言うことを聞かない子どもを見て苛立つか、逆に「よっしゃ!やったるぜ!」と思うか。これは本人の考え方、子供観が反映されますね。それって、人生経験そのもだと思います。そうやってヒドゥンカリキュラムを見せないと子供はついてこない。でもなあ、初任にそれを求めるのは難しいかなあ。
習っていないからできないなんて、そういう人生だったんじゃん。誰かにお膳立てされないとできないっていう、それ。
池田アニキに深く賛同です。

JJさん、ありがとうございます。

>>習っていないからできないなんて、そういう人生だったんじゃん。誰かにお膳立てされないとできないっていう、それ。

線路を敷きながら生きて行くって、大変だけど楽しいんですけどね。

>>池田アニキに深く賛同です。

ありがとうございます(^^)。

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