8/9から8/10までの記録です。 東京ツアー3
8/9
琵琶湖花火大会の翌日の今日は、9時に家を出て、再び東京に向かう。今日は大田区の初任者研修講座の講師だ。この日は午後から120人を相手に3時間講座。行きの新幹線は、寝て行こうと思っていたのだが、翌日の講演の準備が終わっていないので、新幹線の中で仕事をしながら移動となった。
大田区の初任者研修は、小中の先生が対象。
正直に言えば、私が初任者研修を受けた時は、面白くなかった。まだ試行期間ということで行う側も何をしていいのかがよく分かっていなかったのかもしれない。退職間際の校長先生の思い出話などを聞かされることが多かった。
私は初任者の代表をしていたので、こういう初任者研修はやめてほしいと教育委員会の指導主事に申し出ていた。
『私たちが知りたいのは、今自分たちに足りないと感じていることです。例えば遠足の作り方などは全く知りません。そういう研修をしてください』
と。
願いは叶うことはなかった。そう簡単に組織は動かない。
しかし、この願いは新卒にはあり続ける願いだと思う。ま、そんなことから大学で学級担任論を開講したり、特別活動論で遠足の実踏計画書を書かせる授業を行っているのである。私もしつこいのである。
「学校で習ったことなんて、全く意味がなかった」
「大学で習ったことなんて、社会で役に立たない」
「教育委員会の主催の研修なんて意味がない」
「民間教育団体なのに、面白くないなあ」
私が関わる以上、そんな思いはさせないぞと思いながら中学校、大学の授業、教育委員会の研修、研究会であれこれしているつもりだ。
研修終了後に、120人の先生方に拍手を貰う。
やはり、こういう拍手は嬉しい。
3時間の研修を終えて、おいしい食事をして、ホテルへ。宿泊者にはスーパー銭湯が楽しめるホテルで、ゆったりと汗を流す。
さ、明日は前半最後のお仕事だ。
◆
8/10
大井町のホテルを後にして、長野県は下諏訪に向かう。
(ま、大丈夫だろう)
と思って予約はしていなかったのだが、大井町のみどりの窓口で聞いてびっくり。長野に向かうあずさ号の指定席は満席だと言うのだ。流石に夏休みである。
ただ、講演の仕上げをこのあずさ号の中でしようと思っていた私には死活問題。新宿駅に向かう山手線を一本前に乗るようにして、慌てて新宿駅に向かう。
新宿駅ではもう既に自由席の席を待つ為の列が結構長くなっている。
(う、まずいかも)
並んだ所に、あずさ号が入線。
(さ、どうなるか?)
と思ったが、なんとか窓際の席を確保することができた。よし、準備ができる。
動き出してからMacBook Airを取り出すも、しばらく車窓を眺める。東京を離れて6年目。中央線の車窓から見える景色も随分と変わった。国立駅も高架の駅になったし、立川、八王子の駅周辺も随分と変わったなあと思いながら。6年と言えば、小学校に入学した子どもが6年生になる年月だからなあ。
八王子でまたまた乗車。自由席は通路まで人。明らかに湖西線のラッシュアワーよりも混んでいるf(^^;。この辺りから真剣に準備を始める。2時間の乗車だ。最後の最後までこんなことをしているのもなんだが、このスケジュールでは仕方がない。ここまで倒れないようにやってくるためにはこの時間を活用するしかなかったんだなあ。座れなかったことのことを考えると恐ろしいが。
甲府あたりから車窓の緑が濃くなる。中央高速道路から見ていた景色とはちょっと違うようにも思える。日本の暑い夏の緑が目に心地よい。
下諏訪駅まで迎えに来てもらい、本日の講演と講座の会場に向かう。長野県の民間教育研究大会である。長野県の民間教育研究会の年に一回の総会で今年は、53回目になると言う。53回も続いているのが凄い。そこに私が招かれていいのだろうかと思いながら、呼んでくださるならと思って伺った。本来ならば、この時期は授業づくりネットワークなのだが、先に声をかけてくださったのが長野の方なので、こちらに行くことにした。
会場は諏訪湖を臨むホテル。諏訪湖は東京にいた時にドライブで出かけたところだ。懐かしさを感じた。
今回の私の講演のタイトルは、「困難な今を乗り切る教師の仕事術」ということ。うーむ、なんでこんなタイトルの講演を引き受けてしまったのかと思うのだ。それは私が知りたいf(^^;。数日前に行った野中信行先生の「仕事術チェックリスト」http://nonobu.way-nifty.com/blog/2011/08/post-ab16.htmlでは、30点にいくかどうかの私であったのだからf(^^;。
それでも2時間、タップリと話す。参加者は100名近く。それもほとんどが私よりベテランの方ばかり。やや恐縮したが何が困難なのか、それはどう解決すべきなのかについて語った。担当の方からは「2時間でこんなにあれこれ教えてもらった講演は初めてです」と言われてしまった。
その後、ワークショップを一つ。ディベートのワークショップをと言われたのだが、2時間だとかなり大変なので、言葉遊び系のワークショップを行った。4時間立ちっぱなしというのは、長期ツアーの最後にはやや体にこたえた。阪神タイガースの気持ちがわかった。
講座修了後、一泊する予定だったのを変更してもらって帰宅することにした。乗り換えを調べてみると、22:00台に帰れることが判明。
翌日の仕事や娘(3)の顔を思うと、これは一泊するよりは帰宅した方が良いと判断したのだ。電車が出るまであと70分位あったので、ホテルの温泉に浸からせてもらう。
露天風呂で手足を延ばし、疲れをほぐす。
諏訪湖の上に昇って来た月を眺めて、琵琶湖の月を思い浮かべたりしながら。
車内での弁当購入は厳しいんじゃないかと思い、コンビニで弁当とビールを購入して列車に乗り込む。塩尻まで20分。名古屋まで2時間。名古屋から40分で京都。京都からさらに自宅まで電車という列車の旅だ。ビールを飲んで弁当を食べたら、あっという間に寝ていた。そりゃあ、そうだ。
家に帰った。娘の寝顔を見た。
長い長いツアーだったなあと思った。
今日だけで電車に乗っている時間だけで5時間と少し、講演と講座で4時間。
こういう仕事の仕方は、もうやめなければなあとも思ったf(^^;。
無事終えられて感謝。出会った皆さんに感謝であった。
« 新型MacBook Airにした アップルワークスの再生 | トップページ | を、これが世の中の規準なのね »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント