教職総合演習の授業が面白い
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教職総合演習の授業が面白い。総合的な学習の時間と同じような展開で行っている。学生たちは、何となく教育に関するであろうと思った内容で自分たちで調べたいテーマを選ぶ。そのテーマについての問題、背景、解決への道筋を説明して行く。発表するのだ。
そして、必ず実習コーナーを取り入れることを指示している。例えば、食育をテーマにするのであれば、それに関する実習である。今までは、「どの清涼飲料水が一番多く砂糖が入っているか? 飲み比べ」「アレルゲンの大豆の無い醤油で作ったみたらし団子づくり」などである。
これは「ためしてガッテン」の番組の構成を参考に作らせている。私が番組づくりに関わるようになってさらに思うのだが、テレビ業界にはまだ天才が集まっている。特に、構成作家さんたちの仕事は凄いと思う。プロデューサーが方向を示し、ディレクターが現場の判断をするのだが、その土台となる脚本を作る。
私は内容に関わることが多いのだが、好き放題、思いついたアイディアをがんがん出して行くと、一つの構成された番組になって行くのを見ると本当に驚愕する。長寿番組は、この構成がしっかりしているものが多い。心地よい緊張と刺激が解決に修練されるように作られている。
だから、授業を作るときには『人気番組の構成を参考にせよ』と言っている。今回、学生たちが取り上げるテーマは、最近の子どもの名前、子どもの病気、食育など。どのテーマも面白そうだが、最近の子どもの名前というのは面白いなあと思う。私も興味がある。
学生たちは、最近の子どもの名前について参考図書を集めて勉強を始めている。その様子を聞いていてアドヴァウスをする。『そもそも、名前って何?』「え?」『あなたが持っている名前はいくつあるの?』「え?」『この現象は日本だけなの?』「え?」。
学生たちは資料を集めると、その資料中だけで議論を展開したくなる。だから、私の仕事はそもそも論と、外側の視点を与えること。勿論それを採択するかどうかは彼らの自由。だけど、広く視点をとり、深く見ることの両方を「考える」ために与えたい。発表が、楽しみ楽しみ。
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