原稿書きと大津ジャズフェスティバルの週末
10/17
週末は、来週締め切りの原稿書きを優先した。
7月に依頼されたICUでの講演の内容を元にしたまとめの原稿だ。資料の整理をしながらあれこれ書き進めた。引用する文献のページ数とかを確認するために、書斎に籠って書き進めた。
自分の実践を語るとき、その時の子どもの顔が思い浮かぶのは当然だが、私の場合はそのときに読んでいた本や出会った人も思い出すことが多い。人生には人それぞれその人を支えてくれた本や方向性を変えてしまった本というものもあるだろう。私にもある。今回原稿を書くためにその本を改めて読み直してみて、
(ああ、俺はこの本に出会ったんだよなあ。幸せだったなあ)
と思った。
その中の一冊は『学校』(松崎運之助 晩聲社)である。
大学生のときに読んだ一冊だ。
東京の夜間中学校のドキュメントだ。後に山田洋二郎監督によって「学校」という映画になるのだが、私は本が先であった。というか映画は見ていない。
この本から得られたものは、本当に大きい。自分の実践の根っこの部分を作ってくれていると行っても良いんじゃないかな。読んでない若い先生には是非読んでほしいなあ。
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私は90分を1コマとして原稿を書き進めることが多い。90分書いて、ちょっと休憩。そしてまた90分。修士論文のときはこれを一日に最低6回やっていた。午前、午後、夜と二回ずつ。これを二ヶ月半やり続けたのだから我ながら偉いと思う(^^)。
ま、このペースが私にはあっているのだろうと思う。今回、その90分が過ぎた辺りで、娘(4)がやってきた。
「お父さん、どうしたの?」
いつもはリビングで物書きをしている私なので、姿が見えなくて心配したのかもしれない。
『お父さんは、文章を書くお仕事をしているんだよ。でも、ちょうどいいタイミングで来たね。お父さん、休憩をしていたんだ。おいで』
というと娘は喜んで書斎中にはいり、私の座っているところに乗ってくる。
なんという贅沢なことだ(^^)。
疲れがすっと抜ける。
原稿もあと5時間以内には終わるぐらいまで書き進めることができた。よしよし。
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午後からは、大津ジャズフェスティバルに向かう。前日も出かけたのだが雨と風でちょっと残念。しかし、二日目の日曜日は見事な秋晴れ。私はじっくりと堪能した。
青空、トワイライト、ライトアップの三つの時間で、ジャズを楽しめた。しかも無料。勿論カンパはあるのだが、無料。この贅沢さはなんだと思いつつも、贅沢は好きなのでたっぷりと楽しむ。
世界一のジャズフェスティバルにするぞと実行委員達は言っていた。私はロケーション的にも参加メンバー的にも十分可能だと思っている。私は実行委員をやる時間はないのだが、こうして宣伝することぐらいはと思う。
来年は第四回になる。
お越し下さい。なんとも良い時間を過ごせますよ。
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そんな週末であった。
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