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2012/02/29

これが「仏の顔も三度まで」の指導ではないか

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「仏の顔も三度まで」

教育に関わると、この言葉はその実践の中で時々顔をもたげる。
(あ、いかんいかん。ここは怒ってはいかん。仏の顔も三度までだ。一回位で怒っては駄目だ)
のように思う。

しかし、これは違うのではないかと思うのである。

私たちは子どもが一回悪さをしたとき、この諺の教えに従って我慢し、二回目も我慢し、三回目も我慢し、四回目で叱るというように考える。

叱る側は
(三回も我慢したんだからいいだろ)
と思って、四回目を強く叱る。

が、叱られる側から見るとどう見えるだろうか?
悪さをした子どもは
(う、やばい、叱られる)
と思っている。ところが、叱る側が三度までと我慢しているので叱られない。すると、
(ん? オッケーなのこれ?)
と思い、二回目、三回目と同じ悪さをする。そして、運命の四回目に叱り飛ばされるのである。

で、
(え、なんで? いままで許されていたじゃん。なんで急に怒るの?)
となるのである。

私は、「仏の顔は、一回目から」を唱えている。
一回目に、駄目だと言えば良いのだ。それで子どもも分かる。
何も大きな声で怒鳴る必要も無い。駄目だと言えば良い。

いや、場合によっては
一回目は、これが駄目な事だと知っているか?と確認する。
二回目は、これが駄目な事だと教える。
三回目は、これが駄目な事だと教えたなと確認する。
そして、四回目に叱る。

これが「仏の顔も三度まで」の指導ではないかと思うのである。

2012年度 ディベート甲子園論題発表

2012年度ディベート甲子園の論題が発表されました。

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【第17回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)論題】



中学:「日本は救急車の利用を有料化すべきである。是か非か」

*有料化とは一回の利用につき定額の支払いを義務づけることとする。

*有料化の対象はすべての利用者とする。

*収入は、自治体の一般財源とし、使途を限定しないものとする。



高校:「日本は死刑制度を廃止すべきである。是か非か」

*他の刑罰については変更を加えないものとする。

死刑制度廃止と救急車の有料化となりました。
生徒諸君が命とは何かを考え続ける半年になりますね。

この論題を通して、生徒諸君が人間的な成長を遂げますように。
主催者側の一人として願っています。

オフと研究で、暫く家を離れていた

2/29

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オフと研究で、暫く家を離れていた。
車を走らせて瀬戸内海に出掛けた。

まあ、関西に引っ越してこなければ瀬戸内海を楽しむなんて事は私の人生には無かったと思う。30代に夏休みに研究会の全国大会巡りをして、日本全部を回ったが、そのときに瀬戸内海と四国に行ったきりで、再び訪れる事なんて無いだろうなあと思っていたのだが、去年は香川大学に二回お招きに預かり、さらに今回もでかけることに。

瀬戸内海と呼ばれるようになったのは、そんなに歴史があるわけではなく、明治になってIsland seaと外国の船乗りが言い始めた事から始まったそうだ。それまでは、播磨灘とかの灘という単位だったとか。それにしても瀬戸内海は美しい。

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光の移ろいが島の陰に彩りを加え、見ていて飽きない。
晴れても、雨でも良い。

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また、美味しい。
魚が美味しいのは分かっていた。
そこに、柑橘類の美味しさだ。
饂飩の美味しさだ。
温泉の心地よさだ。

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学生達を見ていると、いわゆる大都市で育っていない学生達のその穏やかさに驚く事がある。なんだろうと思うのだが、恐らくこの地方の生み出す穏やかさなのだろうと思う。

旅の醍醐味は何にあるか。
それは、昼寝だと思う。日常生活を離れたところでの昼寝。これが贅沢の極みだ。だが、車での旅ではこれがままならない。運転しながら昼寝と言うのは無理。

ではあるが、今回は出来た。フェリーである。
移動しながら昼寝。ゆったりと進むフェリーで流れて行く景色を目に収めながら、うとうとして眠りに落ちる。これだ。

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教師、研究という仕事はきりがない。際限なく続く。これで終わりというのは自分で決めるものではなく、締め切りが決めるもの。締め切りがきたらおしまいにならざるをえない。そこまでは走り続ける。

だから、自分で強制的にオフを設定しないと、バーンアウト(燃え尽き)してしまう。一年間だけ走り抜けると言うのであれば休み無くでもいいが、30数年を走り続けるのだ。それでは無理。

東京で中学校の教員をしていたときも、春休みは一日は都内のお気に入りのホテルに籠って一日中お気に入りの景色を見ていた。青空から夜景になるまでの夕方の時間を読書しながら見続けていた。そして、一年の時間を切り替えていた。

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今日は都立高校の発表の日。
明日から三月。
卒業式、年度の纏めと続いて、新年度の準備。
別れの切なさを包み込むような忙しさが襲ってくる。

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燃え尽きないように大事に過ごしたい。


2012/02/28

喜多方から帰って来た

2/18

喜多方から帰って来た。

講演は、80名位の聴衆。その内、5名が教育委員。残りが、校長と指導主事というような感じ。私の話なんぞ何か役に立つのかいなというような思いもあったが、私を読んでくれた指導主事さんの顔を潰さないことだけを考えて90分話す。

「笑わない土地、笑わない人たちなんですけど、爆笑でしたね」
と言われたのが最大の評価。
「講座かと思ったら、高座だった(^^)」
と言われたことも。
これは最近の評価にあることばで、嬉しい言葉。

学校教育現場が元気になるきっかけが、私の話から生まれれば私は嬉しい。

夜は、会津の郷土料理。
馬刺、馬肉のステーキ、馬肉の投入しゃぶしゃぶなど。
ああ、うまひ。
馬という名前は、うまひから来ているのではないかと思われる位。

可愛いけど、美味しいと言うのはなんとも、人間の業を感じさせることだ。

喜多方では、朝ラーメンを食べる企画があったので、私も乗った。朝ラーという言い方をしていた。

喜多方ラーメンは、実は私は良くわからない。何が喜多方ラーメンの定義なのかが今ひとつ分からない。スープの濃さもまちまち。ま、共通しているのは麺が平打ち麺であるということかな。

その中でこの日の朝に食べた坂内食堂のラーメンは、スープもすっきりしていて、朝から食べることが出来た。

ただ、人は少なかった。
去年であれば人で溢れかえっていたというこれらのラーメン屋さんは、地元の人たちが食べているだけという感じであった。地元の人によれば、喜多方は山があった御陰で被害はないとのことだが、なかなか観光客はやってこないとのことであった。

会津若松まで車で送ってもらった。
そこから磐越西線で郡山まで向かう。
これがなかなか奇麗な路線であった。
二両の列車。
座っては見るものの、景色が良すぎてシャッターを切りまくる。落ち着かないf(^^;。
雪景色。
線路まで雪で覆われている。
美しい。

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郡山で昼食。
結局またラーメン。
ここのラーメンは、チェーン店で簡単に創るものであったが、それなりに美味しく食べられた。

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福島空港から伊丹空港までは50分程度。
離陸後20分で、目の前に飛び込んで来たのは富士山。
いやあ、じっくりと堪能しました。
本当に見事。
この姿を拝むだけで、もう幸せ。

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天地の 分れし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 富士の高嶺を 天の原 振り放け見れば 渡る日の 影も隠らひ  照る月の 光も見えず 白雲も い行きはばかり 時じくぞ 雪は降りける 語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 富士の高嶺は

山部赤人はこう詠んだ。
しかし、流石の赤人も空からは拝む事ができなかった。
ありがたやありがたやである。

伊丹に着陸する前に、ふと窓の外を見たらこれも凄かった。
大阪湾に沈む夕陽。
このタイミングはなかなか無いだろうなあ。

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伊丹からリムジンバスに乗ろうと思ったら、ちょうど京都行きが行ったところ。
気分転換で新大阪行きに乗った。残念な事に新快速が遅れ。
ま、こういうのもありだ。

自宅に戻り、娘(4)を抱きしめる。
帰って来たなあと思うのであった。
お世話になりました、喜多方。

明日の教室 4/14(土) 星幸広先生 学校の危機管理

四月の明日の教室が確定しました。
4/14(土) 星幸広先生 「学校の危機管理~学校はどこまで責任をとるべきか?~」 です。

モンスターペアレンツはいるかいないかといえば、私はいるという立場を取ります。
そして、それは新人の先生ではとても対応できるものではないと考えています。
そのときに頼れるのが、ベテラン教師、管理職の先生です。

しかし、その頼れる先生方も、なかなか厳しいと言う思いを持っている場合があるのではないでしょうか。

星先生は、

1944 年福島県南会津町生まれ。1963年千葉県警察官となる。警察大学校卒業後、千葉県鉄道警察隊長、警察庁警備局(総理大臣警護責任者)、千葉県少年課長、 千葉県大原警察署長、千葉南警察署長、地域部参事官等を歴任し、2002年退官。

現在、千葉大学大学院教育学研究科講師。千葉市スクールガードアドバイ ザー、千葉市防犯アドバイザー、東京都墨田区「学校法律問題解決支援協議会」専門委員。「子育て、しつけ」や「学校危機管理」に関する講演を全国的に展開 している。

という履歴からも分かるように、この分野のエキスパートです。
四月からの学級、学校を安定させるために是非受けておいて欲しい講座だと考えています。御待ちしております。

http://kokucheese.com/event/index/29488/

2012/02/26

さらに20人増やしました。御待ちしております。3/3明日の教室

http://kokucheese.com/event/index/28124/

2012/02/17

なぜ、人生は旅行と言わないで旅と言うのだろうか

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人生は旅である。これ は良く言われる。でも、この意味を考えた事のある人はどのぐらいいるのだろうか。こういう時、私は反対語や類義語を考える。人生は旅とは言うが、人生は旅 行とは言わない。また、新婚旅行、修学旅行とは言うが新婚旅、修学旅とも言わない。では、なぜ、人生は旅行と言わないで旅と言うのだろうか。旅と旅行の違いは何だろか。

一言で言ってしまえば、旅行は移動があって、目的地での活動がメイン。旅はその道筋そのものを味わうものと言えるだろう。だから、新婚旅行は南の楽園で楽しむのがポイントで、その途中の移動は何事も無く予定通りに過ぎなければならない。修学旅行も同じである。

もし、新婚旅や修学旅であったら、成田や関空で離婚する人は劇的に増え、学校の教員は今以上に離職するであろう(^^)。して、人生は旅である。もし、人生が旅行であればその過程はスケジュール通りに短時間で進むのが望ましい。

では、人生のゴールは 何か? 死である。死に短時間で辿り着くことがもくてきであるとすれば、人生は旅行で良い。死に臨んで死を楽しむのであれば、旅行であろう。しかし、ここ も圧倒的に違うことがある。旅行は帰路がある。しかして、人生が旅行だとしてゴールに辿り着いたら、帰路は無い。

だから、人生は旅行で はなく、旅なのである。そしてもし、人生が旅だとしたら、その人生の多くを占めている仕事というものも旅ではないかと思うのだ。自分が行きたい方向、生き たい方向とは違うところから降ってくる仕事。上手く行ったり行かなかったり。だけど、それをなんとか乗り越えていく。

その乗り越えの連続が、いつの間にやらなんやらの形をなし、人に業績と呼ばれたり、キャリアと呼ばれたりするようになる。確かに、「この二年間はこうして行こう」と旅行のように計画を立て、その二年後の人生のために今を生きられる人もいる。それはそれで否定しない。

ただ、私はそうじゃなかったなあと思うし、これからもそうじゃないだろうなあと思うのだ。一日に8時間移動し、その中にちょっと旅の要素があったのを思いながら、考えたのでした。

移動の一日でした

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家を出たのは11時過ぎ。
そして、宿に到着したのが20時30分。
8時間以上移動に費やしていたことになるか。

予定通りに行けば6時間位だったのだけど、まずは伊丹で躓いた。
予定していた福島空港行きの飛行機が欠航。
決行だったら結構だったのだが、欠航。
飛行機の機材がおかしいとのこと。
急遽仙台空港に行くことになった。

ま、いいんだけど、空港内で指示された通りに動いていたら、飛行機に乗るところで持ち物検査が上手く行かない。しかも時間は来ている。機内に持ち込めないものがあると言う。しかし、私は指示通りに動いているだけでそれを言われても困る。そしたら、廃棄してくれとのこと。そんな馬鹿な。そしたら、着払いで送るからその手続きをしてくれと言う。それもおかしい。そっちの都合でそっちの指示でやったのに、なんで私がお金を払わなければならないのだ。結局、空港で帰りの便まで預かってもらうことになった。釈然としないがまあいいか。

飛行機に乗るためのバスは私が最後。
私が悪いんじゃないのに。ま、我慢我慢。

離陸後、電子機器の資料が可能になったのでMacBook Airで原稿を書こうと思って、窓の外をふと見る。ありゃ、琵琶湖だ。

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福島行きの飛行機は随分前から予約をして窓側をとっておいたのに、仙台行きになったら通路側。窓側の席が空いているにもかかわらず。まったく頭に来るなあと思いつつ、我慢して通路側に乗ったのだが、琵琶湖が見えたのはもう溜まらない。

窓側にいる人に一言いって写真を撮らせてもらった。
私の家も見える。
いやあ、眼福。

仙台空港。
広い空だ。
とても一年前にここに津波が押し寄せたとは思えない。
ただ、着陸に向かうその海岸線は、その傷跡がしっかりと残っていた。

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仙台空港から仙台駅までは連絡列車。
そして仙台駅から郡山まで新幹線。
さらに郡山から会津若松、そこから喜多方駅へと乗り継ぐ。
乗っているだけであれば、

京都駅へ15分
伊丹空港に55分
飛行機50分。
仙台駅へ25分

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郡山駅へ30分
会津若松駅へ55分

4

喜多方駅へ25分

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ということで4時間ちょっとなのだが、兎に角待ち合わせが長かった。
湖西線が都会の列車に思えてしまうほどf(^^;。

しかし、8時間以上の移動と言うことは、まあ、関空からタイまで移動できてしまう時間なわけです。日本の中でこんな風に移動できるってのもある意味凄いなあと思う。

宿について直ぐにお風呂と思ったら食事を先にしてくださいとのこと。
はあ。
私は飲んで食べてとしたら、風呂に入らないので、今日はもう諦めて寝る。
移動の一日でした。

明日は朝風呂でリセットです。

2012/02/15

バレンタインデーである

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バレンタインデーである。

男と言うのは、自分でできる事をやってもらうのが、嬉しいものである。
男と言うのは、要らないという顔をしていながら、欲しいのである。

朝、娘(4)からチョコを貰った。
もうこれでいい。
バレンタインデーは十分である。

ではあるが、   
男と言うのは、我がままで強欲であり、いくつ貰っても嬉しいのである。

写真は娘がチョコレートと一緒にくれた、ハート。

チョコを頬張りながら、週末に福島は喜多方で行う講演会の資料を作る。90分間の講演である。片道6時間ぐらい掛かる。それでも来て欲しいというのである。行きます。チョコを食べながら、喜多方ラーメンの味を思い浮かべながら資料を作る。

やったあああ。
完成。
送る。

原稿を書き進める。
終わらない。
終わらないけど、書き進めないとやっぱり終わらない。

子どもは、指導をして暫くほっておくと、ビックリする位に自分で成長することがある。本当にある。しかし、原稿は書き進めて暫く置いておいても、ビックリする位に完成しているということは全くない。何回ややっているのだが、一回も無い。一回書き終わって寝かせておいて、見なすと成長するということはあるが、書きかけで成長すると言う事は無い。

そこで書き進める。

午後からは京都の大学の教職課程の担当者の打ち合わせで、発表。昨日のブログに書いたGPの事に関わって。30分。なんとか終える。本学の実践が認められたようで嬉しかったなあ。ただ、良い評価だったようで、次の仕事が降ってきそうな予感f(^^;。

これで明日は倒れる事が出来る。
熱が出て来ている。インフルエンザではないと思うが、身体がだるい。
過労がたたって風邪が治らない。

明後日に備えて、明日は倒れていよう。

2012/02/14

明日の教室が終わった翌日は、研究室にこもる

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(水墨画のような琵琶湖)

明日の教室が終わった翌日は、研究室にこもる。

文部科学省のGP大学教育推進プログラム【テーマA】についてのまとめの原稿を書かねばならない。三年間「オリターが養成する学習コミュニティの形成」をテーマにして、文学部と人間発達学部で取り組んで来たのだが、その三年間のまとめを書くのが私の役割なのだ。

教師になるということは、いろいろな段階がある。

指導内容を理解する。
指導技術を身につける。
採用試験に合格する。
授業をする。
担任をする。
管理職になる。

様々な立場や、レヴェルがあると思う。
あると思うが、私が考えている事は何かと言えば、
子どもの成長に関われたとき、教師になれたということなのではないかと思っている。どんなに説明が上手く出来たと思えても、それが子どもの成長につながっていなければ、殆ど意味は無いと思うのである。

このGPでは、先輩が後輩をサポートする。ここに焦点を当てている。二回生が一回生の新入生キャンプで面倒見る。三回生が二回生の面倒を見る。四回生が三回生の面倒を見る。一年間経験して来た先輩達が、その生々しい体験を語る。そして支える。例えば、大学の一年間であり、教育実習であり、インターンシップであり、就職活動である。

本学には、教員を目指す学生を支援する部署として、教職保育職支援室があり、一般企業を目指す学生を支援する部署としてはキャリアセンターがある。ここでの指導は専門の教職員がその専門性の下に支援を行う。それはそれでかなり重要である。しかし、その一方で身近な先輩たちからの支援というのも大事なのではないかと考えているのである。

あなたの体験は、あなたの体験で終わらせるのではなく、誰かの役に立ったときに価値が生まれる。そして実は、誰かのために力を出そうとしているとき、その人自身が成長するという構造になっていることに学生達は気がつくのである。

教師になるということは、この構造に気がつく事である。
勿論、これは教師になるということだけではなく、大人になるということの一つの側面でもある。

そんなことを考えながら、教職員で三年間を続けて来た。
なんとかみなさんの御陰でまとめの原稿も書けたと思う。

学生達がこのGPを通して、少しでも人間的な成長を遂げていたら、嬉しい。

ディスレクシア(識字障害)とは

ディスレクシア(識字障害)とは、どんなものなのでしょうか。
私は学生が卒論で扱ったためある程度は知識がありましたが、このように動画でご自身の体験を語られる先生の姿を見る事はありませんでした。

勉強ができないのではなく、文字を読むことがむずかしい子どもがいるということです。

教育関係者は必見です。

http://www.youtube.com/watch?v=YISIvygN08I&feature=youtu.be

あるといいんだけどねえf(^^;。

あるといいんだけどねえf(^^;。

2012/02/13

3/3 明日の教室 野中信行先生 四月からの学級作り

お待ちどうさまでした。
3/3の野中信行先生の講座の受付を開始します。

多くの説明は要らないかと思います。
四月から担任をする先生。
久し振りに担任をする先生。
最近どうも学級作りがうまく行かない先生。
若手に学級作りを指導する立場にある先生。

どうぞ、お越し下さい。
四月からの一年間を素晴らしいものにする、その一歩目を一緒に考えてみませんか。

http://kokucheese.com/event/index/28124/

ご飯の最後になると「あーんして」と言って甘えてくる娘

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ご飯の最後になると「あーんして」と言って甘えてくる娘(4)。

今朝も
「お父さん、あーんして」
と。そこで
『あーん』
と口を開けてみた。

「ちゃうでしょ!」
と鋭い突っ込み。

ありがとうございます。

2012/02/12

明日の教室に杉渕先生にご登壇を御願いした

2/12

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明日の教室に杉渕先生にご登壇を御願いした。

私が大学に来て6年が過ぎるが、その最初の一年目に、「京都橘大学 文学部児童教育学科 開設記念特別シンポジューム」というものを私が企画し、四人の最先端の小学校の先生方に来ていていただき「15分の可能性」ということで、15分の授業を4本見せていただいた。

そのメンバは、赤坂真二、土作彰、佐藤正寿の三先生方、そして杉渕鉄良先生である。その当時も贅沢だとは思ったが、今見ても贅沢である。それぞれの先生方が、ご自分の得意な分野で授業をしてくださった。すばらしかった。

そのとき以来の杉渕先生である。
当たり前なのだが、凄いのだ。

15分でやるためには、あれこれ削り取ってエッセンスを出さなければならない。しかし、今回の明日の教室は3時間30分。自分の時間で講座をコントロールできる。講座の空気を完全にコントロールしながらでの、模擬授業をされていた。

端的に言えば、間。くだらない呟きの連続。緩急。
これらが、力強い語りではない中に見事に活かされて、教室の空気を支配していく。

明日の教室。
「教室」なのだ。

会の運営は、沢山の人に来てもらった方が楽になる。しかし、実はこの研究会は贅沢が基本なので、少人数で本当は回したいのだ。40人以下でやりたい。あの教室の空気感を身体にしみ込ませて欲しいと思うのだ。だから、今回は40人から増員をしなかった。あの場にいた方はあの空気を感じてくれた事と思う。

この会はDVDになる。
杉渕先生の語り、音読の指導など、まさにDVDでなければ伝えられないものが、納められるはずだ。是非、ご覧頂きたい。

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懇親会は美味しい魚とお酒で終電過ぎまで。
久しぶりに参加してくれた先生などと延々と語る。
教育の事をあれこれ延々と。
そして、ひょっとしたら凄い事になるかもしれない話題までが出る。
やっぱり、研究会は懇親会まで出てなんぼである。

ああ、幸せ。

2012/02/09

国の名前をその意味にしたら

これ、FBにありましたが、非常に面白い。
社会科の先生、授業ができますよ。

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インドって、川だったんですね。
カナダって、村だったんですね。
へー。

レールに乗りながら、自分のレールを作る。

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(満月 琵琶湖 by GR4)

レールに乗っている時は、誰が作って自分がどうやって乗せて貰ったかなんて意識しないから、簡単に降りるという。しかし、一度降りたレールに再び乗るのは実に大変なのだ。降りたくてもそれを我慢するぐらいの力が無いと、再びレールに乗ってくる力はないだろう。

まして、自分でレールを創る力はレールを降りた者には難しいのではないだろうか。レールに乗りながら、自分のレールを作る。そしてどちらの方向に敷いたら良いのかを判断する。この判断だって乗りながらの方がやりやすいはずだ。判断して新しい方向に敷く。今までのレールに繋いだまま敷く。

喧嘩別れがダメなのは、このレールを繋ぐことができないからだと思う。いろいろあるが、別れる時はレールを繋いで、何かの時にそのレールに交流できるようにしておくのが大事だと思う。レールから降りるのは簡単。でも、乗るのは大変。だから親や教師は乗せたままにしようとするのだ。

若者からすると、大きなお世話、おせっかいにしか見えないかもしれない。しかし、心配し、間違っていることがあれば指摘することは大人の仕事。簡単に受け入れられなくとも、それはダメ、それは違うと言い続けるしか無いなと思う。そしてそんな私を軽々と乗り越える力をつけてほしい。

本当に力があるのであれば、そんなことは簡単なはずだ。期待している。

2012/02/06

21世紀型スキル

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(雪雲が迫ってきた)

先日、イギリスの教育相のスピーチを紹介した。

http://tento.doorblog.jp/archives/5127925.html

結構衝撃であった。

そして、今日はインテルの教育担当者のインタビュー記事を載せる。
これもなかなかいい記事だ。

インテルでは以下のようなスキルを習得することが、21世紀では肝要だと考えている。

引用開始 ーーーーーーーーーー

21世紀型スキル

批判的思考力(批評精神を持って考える力)と問題解決能力
コミュニケーションとコラボレーションの能力
自立的に学習する力
ICT(情報通信テクノロジー)を確実に扱うことのできる能力・スキル
グローバルな認識と社会市民としての意識
金融・経済に対する教養
数学、科学、工学、言語や芸術といった分野への理解を深めること
創造性

引用終了 ーーーーーーーーーー

実に分かる。

私が中学校の進路指導主任をしている時に、生徒に少し考えさせたことがある。

Q1 あなたがいまなんとなく考えている将来の職業は何ですか?
Q2 その職業は、10年前にありましたか?
Q3 その職業は、50年後にもありそうですか?
Q4 その仕事はこれからも、日本にあり続けますか?
Q5 これから10年後に生まれそうな仕事はなんですか?

仕事の内容そのものは、どんどん変わる。第一次産業、第二次産業、第三次産業と変化してきた、日本の産業の推移。蒸気機関がもたらした産業革命、印刷技術が齎した出版革命、そしてインターネットが齎した高度情報革命。

教科書はここいらまでは、なんとか記述してくれているだろう。
しかし、未来は分からない。
振り返ってみれば、歴史は多くの事実を示している。
しかし、これからのことは分からない。
ただ、言えそうなことは今人間がやっている仕事の多くは、コンピュータに取って代わられるということだ。そうでなければ、安い人件費のところに、仕事は移っていく。

キャリア教育で、仕事の内容に触れさせることは、まあ、多少の意味はあるかもしれないが、その仕事が生徒が大人になった時にあるのかどうかは私には分からない。

そうではなく、仕事そのものを支える考え方やスキルや知識。こういうものを身につけて、それを豊かにさせておくことが大事なのだと思うのだ。

右目で不易を、左目で流行を見ながら、21世紀の教育のあり方を考えたい。

今年一年間で行った茨木市の教員研修が終わった

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(限りなく透明に近いブルー 琵琶湖)

今年一年間で行った茨木市の教員研修が終わった。
一回につき90分の講座。
学期に一回の三回連続講座であった。

一回目が、子ども対応。
二回目が、作文指導の方法。
三回目が、学習ゲーム。

だった。
感想を見ると好評だったようで嬉しい。
記録のために、載せておこう(^^)。

第1回目:

1)本日はありがとうございました。「明日の教室」に何度か参加させていただいています。池田先生が茨木にこられると知って申し込みました。とても楽しい講座でした。いろんな場面を練習することはとても楽しく勉強になりました。また、教師の必読書の紹介もありがたく思いました。読んだものもありますが、ぜひ参考にさせていただきたいと思います。先生はエンターテイナーだなと池田先生から学びました。

2)子どもの言葉に言い返せないことがあったので、今日の話を聞いてとてもためになりました。すぐに言い返すことが大事で、子どもと一定の距離を保ちながら関わっていくことが大切なのだと思いました。今後の参考にしたいと思います。今日はありがとうございました。

3)私も、学校の文化に子どもの文化を持ち込んではいけないと思っていました。池田先生のような方から、スラムダンクやドラゴンボールの話が出てくるとは思いませんでした。すごく楽しく考えながら聞くことができました。

4)本日はありがとうございました。距離感や信用・心配など、はっとすることがとても多かったです。子どもの表情を見ることの大切さやそれに気づくためには、自分がどれだけ見つめなければならないかということが勉強になりました。自分の幼い頃も“何者か分からないけれど、面白い先生”が好きでした。

5)子ども文化に入っていくことの大切さが良く分かりました。音楽も大切であることも。

6)今日はありがとうございました。“ほめる”と“叱る”の兼ね合いが難しいと感じる日々だったので、『きびしくて、おもしろい、指導力のある』というフレーズにとても強く惹かれました。距離感のお話がとても参考になりました。指導力のある教師になるには、まだまだ努力が必要だなと思いました。

7)具体的な事例が多くて、分かりやすかったです。年数も経験もありますが子どもへの対応は、毎年四苦八苦です。

8)とても参考になりました。事例もほんの一部しかお伺いできませんでしたが、ひらめきの乏しい自分には、とても為になり、また明日からがんばろうと気合が入りました。機会を見つけて、また池田先生のご講義に参加させていただきたいと思います。本当にありがとうございます。

9)NHKで先生の授業を見せていただき実践し、子どもに楽しい授業を届けることができました。今日実際にお会いすることができ、さらにすぐに使えそうなスキルを学ぶことができました。ありがとうございました。

10)ありがとうございました。家本先生の本は若いときに読んで今の私の基礎をなしています。池田先生の講話から、新任3年で一生が決まるといわれたことを私も経験したことを思い出しました。厳しくて面白い(心のゆとりある指導)先生になるよういっそう腕を磨いていきたいと思いました。

11)本日はありがとうございました。練習問題とても楽しかったです。担任として「ほめる、叱る」私も大切にしています。しかし、システムやルールの徹底が学級の中ではもっとも大切なものだと思っています。そんなお話もぜひお聞かせいただきたいと思いました。

12)とてもおもしろかったです。教師経験が未だ2ヶ月の私にとって、本当に勉強になりました。こんにゃくの粒粒は何のためにあるか?~滑り止め! という話は家族にもしてみようと思いました。子どもたちにより良い教育を受けてほしいので、私自身がんばっていきたいです。

13)楽しくユーモアのある講座で、とても参考になりました。自分のしている実践や教師としての考え方と似ているところがあり、自分に自信を持つことができた一方、気をつけなくてはならないと省みる部分もあり、良い刺激になったと思います。ありがとうございました。

14)今日はありがとうございました。子どもとの距離感のお話が勉強になりました。普段、授業中でもよく子どもに対して「名前呼び」をしているしまっていること、叱っていてもべったりともたれてきて、甘えてくる子がいること、1回の声かけではなかなか全体にいきわたらないことが思い返されました。ありがとうございました。

15)ありがとうございました。感覚で行っているようでしたが、説明を聞き「あ~そう  そう」と思いながら、今までのことを思い出し、頭の中を整理することができました。子どもにも今日学
んだことを返していきたいと思います。

16)普段、何気なく感じながら、意識していなかったことを分かりやすく整理してもらい、心地よい時間になりました。「何で、あの先生は子どもとうまく接することができているのだろう」という疑問も少し解消したように思います。ありがとうございました。

17)授業後すぐに来たのですが、間に合わず残念。とても、面白かったです。だんだんうまく、良い意味で適当に返せるようにもなってきていますが、言葉に詰まる場面が良くあるので…声の大きさが必要との話で、子どもの声にかき消される声質なので、やっぱり向いていないだなと思っていました。それと、授業にかける比率が8~9割なので(他にも重い分掌がありますが)、とにかく授業と思っているので、それは良くないのかなと疑問に思いました。次回も来たいと思います。ありがとうございました。

18)子どもの方に寄りすぎて、指導が「かかえこみ」になりがちだったので、今回の距  離感や「しかる」ことについて、とても勉強になりました。具体的で分かりやすかったです。ありがとうございました。これからもがんばります。

19)大変参考になりました。

20)遅れてきてすいません。良かったです。

第2回目:

1)とても引き込まれ、あっという間の90分間でした!! 実際に作文指導に困っていたので、本当に助かりました。(小、20歳代)

2)本校の研究テーマは『書く』です。作文を書くというのも研究内容に入るので、とても参考になりました。本当に面白い実践ばかりですぐにしてみようと思いました。特にクラスの友達の評価は、大人でもうれしいので、子どもたちも意欲を持って取り組  めると思います。本校でも広めていきたいです。 (小、20歳代)

3)作文指導、とても悩んでいたので、本当にこの研修はとっても役に立ちました。もっと、クラスで使っていきたいです!ありがとうございました。(小、20歳代)

4)大変勉強になりました。ありがとうございました。イメージの花火やってみようと思います。(小、20歳代)

5)作文の指導方法が分からなかったので、とても勉強になりました。(小、20歳代)

6)日頃、自分でどうしたらよいか悩んでいた内容なので、とても参考になりました。(小、30歳代)

7)運動会目前でバタバタしたなかで出張させていただきましたが、テーマが今の時期で、ぴったりで本当に参加させていただいてよかったです。ありがとうございました。(小、30歳代)

8)この研修会の回数をもっと増やしてほしい。

9)今回のような、即実践に生かせるような研修会をたくさん作っていただきたいと思います。今日はありがとうございました。(小、30歳代)

10)とても参考になり、明日からまたやる気が出ました。ありがとうございました。(小、30歳代)

11)とても良かった。来てよかった。(小、30歳代)

12)実践的な内容でとても役立ちました。(小、40歳代)

13)もう少し長くお話を聞きたかったです。ありがとうございました。(小、40歳代)

14)大変面白く聞かせていただきながら、学ぶことができました。 (小、50歳代)

15)とても参考になりました。最後の回覧作文は、ドキドキしましたが、回覧のよさを感じました。タイムの厳しさも感じました。

16)英語科でも、中嶋洋一先生という方が回覧作文、作文指導をしていらっしゃる方から学ばせていただきましたが、池田先生も同じことをおっしゃっていたので、各教科には改めてつながりがあるなと思いました。本当にありがとうございました。(中、20歳代)

17)とても勉強になった。作文嫌いの子を作文好きにできる方法がたくさんあって、絶対しようと思いました。ありがとうございました。 (中、20歳代)

18)大変話し方が上手な先生で話に吸い込まれていきました。(中、30歳代)

第3回目:

1)とても充実した時間でした。小1の担任なので、簡単にできる学習ゲームも聞きたくなりました。(小学校、20歳代)

2)本日はありがとうございました。2試合目ができず、本当に残念でした。生活指導が入ったときの子どもの気持ちがよ~く分かりました。本校は、「つながり力」について研究していますが、「たほいや」で仲良しになっている子どもたちの様子が目に浮かびました。実践しました。一人だませました。うれしいですね。(小学校、30歳代)

3)継続して研修講師をお願いいたします。(中学校、50歳代)

4)とても面白かったです。非常に頭を使いました。他のゲームもどんなものかぜひ知りたいしやってみたかったです。クラスでやったらすごくもりあがるとおもいます。本当にありがとうございました。 (中学校、40歳代)

5)本当に面白い授業で楽しかったです。小学校むけのものを見てみたいと思いました。ありがとうございました。(小学校、20歳代)

6)知的な学習ゲームなのに、楽しくて、とても参考になりました。うちの学校でしているトークボックスの発展+知的したもののように感じました。子どもは遊びの中でより大きく伸びるのだなと思いました。(小学校、20歳代)

7)とても面白かったです。2試合目がしたかった。(小学校、20歳代)

8)知的なゲームがとても楽しく「またしたい!」と自分も思ったので、ぜひ子どもたちにしたいと思いました。(小学校、30歳代)

9)初めて参加したのですが、とても充実した時間をすごすことができ、第1、第2回目も参加すればよかったと思いました。小1でもできる学習ゲームを教えてほしいです。(小学校、30歳代)

10)ぜひともクラスで取り組んでみます。今日は本当にありがとうございました。(小学校、20歳代)

11)最後の30分しか参加できませんでしたが、とてもためになりました。ありがとうございました。(中、20歳代)

12)いつもの授業にこれでいいのかなと自信がなかったので、すごく参考になりました。(小、20歳代)

『発問の作法』(学陽書房)を再読している

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(雪、青空、琵琶湖 by GR4)

野口芳宏先生の『発問の作法』(学陽書房)を再読している。国語の授業作りで一番難しいと感じられている部分が、指導言(指示、説明、発問)の中の発問だと言われている。なぜ、発問づくりが難しいのかと言えば、考えて読む読書をしてこなかったからではないかと思う。

書かれている文章をそのまま受け取る。または、先生の説明をそのまま受け取る。こういう読書をし続け、国語の授業を受け続けていたら、問いを持ちながら本を読むということはまずしない。そして、教師になってさて国語の授業をしようと思ったときに、
(さて、何を聞こう)
(どう聞こう)
となる。勿論、これは教育する側に問題があるので、発問を考えられない先生は被害者なのかもしれない。

私は自分の性格がひねていたのと、素晴らしい本や先生に出会えた事があって、割と早いうちに問いながら本を読むということをしていた。自分が賛成する部分に赤、反対する部分に青の線を引きながら読み、青の多い本を読み返すということを中学の時に知り、かなりやっていた。

これをやるといろいろとわかる。自分の理解の足りなさ、知識の少なさ。さらに、本であってもおかしな文章があるということも。本になるぐらいの文章だから、正しくて素晴らしい文章で、これを理解できないのは自分の頭が悪いのだと思っていたが、実は、文章が悪いということもあると知った。これは大きな収穫だった。

ま、そういう訳で私は発問を作るのはそんなに苦労した事は無い。で、そうであっても発問の幅を広げたいなあと思って、発問について私が最初に読んだ本は『 発問上達法-授業つくり上達法PART2』(大西忠治著 民衆社)だ。発問に悩んでいる先生は、まずこれを手にすべきだ。

で、野口先生のこのご著書である。まあ、目次を読むだけで、よだれが出てくるであろう。発問とは何かを様々な角度から説明して下さる。勿論、私は野口先生と対話をしながら、読み進めている。そして、
(ん、先生、これは本当ですか?)
(を、私はここのまとめにもう一つ付け加えるぞ)
としている。

脇にMacBook Airを置き、ご著書に刺激されて出てくる授業アイディアをメモし、教材化し、立ち止まり、考え、読み進める。実に楽しい時間である。
これだけで一日を過ごせたらどんなに幸せかなあと思う。
ま、あれこれあるのが生きると言う事なのだが。出来るときはここを楽しもう。

2012/02/04

イギリスGove教育相スピーチ全文和訳 (1) 教育は変わらなければならない

イギリスGove教育相スピーチ全文和訳 (1) 教育は変わらなければならない

感動しつつ、悲しくなる訳です。
なぜ、日本ではこのようなスピーチに接する事が出来ないのかということです。
これが国の教育行政のトップから行われたということに感動を覚え、悲しくなる訳です。

これだけ劇的に社会情勢が変わり、学習環境が変わる中で、それを積極的に取り入れて行こうということになかなかならない日本。

勿論、教育と言う営みは一方で非常に保守的な側面がある事も確かです。
しかし、社会のメンバーに育て上げる、子どもを大人に育てるという一面を大事にしつつ、今の社会、これからの社会に対応できる教育をしていく必要があります。

じっくりと読み、自分と自分の子ども達に可能な部分は
もう、どんどん取り入れて行ってしまうべきではないかと思うのです。

必読です。

2012/02/03

なんで、子どもはお買い物ごっこが好きなのだろうか

2/3

我が家の娘(4)も、ご多分に漏れずにお買い物ごっこが好きである。売ると買うの区別も良くわかっていないにも関わらず、お買い物ごっこをする。

「いらしゃーい。お父さん、何にしますか?」
『えーっと。じゃあ、折り紙を下さい』
「何色にしますか?」
『緑色を下さい』
「はーい。じゃあ、10円です」
『えっと、持ってないなあ』
「じゃあ、この10円を使ってください」
『え、これお店のお金じゃないの?』
「いいんです。使ってください」
『は、はい。じゃあ、これで下さい』
「どうぞ」

ということを繰り返す。買った折り紙は元に戻し、お金も私の所にやってくる。
これを繰り返す。

幼児期の子どもの遊びはまったく専門ではないが、
この現象は広く見られるので、興味がある。
なんで、子どもはお買い物ごっこが好きなのだろうか。

恐らく

1)会話
2)交換
3)承認

この三つが、お買い物ごっこにはあるからではないかと思う。

そう考えてみると、

かくれんぼ、花一匁、缶蹴り、ドッチボール、田の字・・・

子どもの遊びにはこれが全て入っているのではないだろうか。
学習ゲームも、この三つの要素が入っているものは盛り上がる。
そういうことなのかなあ。

あ、今日の講座でこの話をしよう(^^)。

今回も大丈夫だと言い聞かす

2/3

1

咳が止まらない。
鼻の手術をした事が原因なのか、風邪なのか。
過労なのか、老化なのか。
まあ、全部だろうな。

この一週間でやらなければならないことを書き出す。
うへーと思う。
ただ、一週間前も同じように思ってなんとか乗り越えて来た。
やる事リストに書き出して、やり切っては×印を付け、
半分位やり切ったらそのメモを捨て、新しく書き直してまた×を付けて。

この繰り返しである。
ま、そうやって乗り越えて来たので、今回も大丈夫だと言い聞かす。
来週は、少し休めるのだからここを丁寧にだな。

昨日は大雪。
今日は節分。
明日は立春。

新しい季節を迎えるために、部屋を片付けて
お茶を頂く。

新しい季節では治って欲しいなあ。

2012/02/02

【講座案内】 2/11 明日の教室 杉渕鉄良先生

http://kokucheese.com/event/index/27208/

2月の「明日の教室」は、東京から教育の鉄人こと、杉渕鉄良先生にお越しいただきます。

杉渕先生が書かれた「子ども集団を動かす魔法のワザ!」(学陽書房)「子どもが授業に集中する魔法のワザ!」(学陽書房)の2冊の本は、発売以来、教育書のベストセラーとして売れ続けている本なので、ご存じの方も多いことと思います。

本の題名にあるように、杉渕先生は、「授業づくり」においても「集団づくり」についても、見ている者にとって魔法のように子ども達を変えていく鮮やかな力を持っておられる先生なのです。

そこで、今回の講演では、参加者に、その魔法を体験していただこうと、杉渕先生には2本の模擬授業をお願いしました。もちろん、杉渕流学級経営のノウハウについても熱く語っていただく予定です。

1.杉渕流「学級をまとめる心得」(4月に向けて)
2.杉渕流「国語授業」(模擬授業)
3.杉渕流「算数授業」(模擬授業)

学級経営に、授業づくりに不安を感じている先生方!これは必見です。是非、お越しください。

杉渕先生のHPは、http://www.geocities.co.jp/Berkeley/5802/です。

2012/02/01

さらに、興味以外のことに手を伸ばす

1/31

Blue
(キャンパスのブルーモメント)

教務委員のお仕事、履修ガイダンスの新二回生の分が午前中に終わった。去年の今頃は合格して、さあ、どうなるんだろうと心配していた彼らだが、良い顔をしていた。主に資格関連の授業の取り方について話をするのだが、折角なので二回生はどんな回生なのか、どういう授業を受講するのか、大学のシステムの変更箇所は何かなどについて一コマ話した。

本学の児童教育学科は、小学校教師、幼稚園教師、保育士を目指す学生たちが集まっている。卒業認定単位にも資格関係の授業が多い。それを指導する教員も「現場あがり」が半数を占める。必死にこの仕事に就こうとする学生たちをきちんと指導する体制になっている。

ではあるが、その一方で私は一個人として学生にアドヴァイスをした。『児童教育学科は、このように教師保育士の資格を取るためにビシッと学ぶシステムが出来ている。できているのだが、大学というのはそれだけのところではないのだ。もっと可能性のあるところでもあるのだ』

『確かに二回生の幼児教育コース等は、本当に授業が大変。数も多い。課題も多い。だけどね、大学ってのは多くの可能性があるのだよ』『私は国語の教員なので言葉には興味がある。しかし、数字には殆ど興味はない。だけど、高校を卒業したということは、数学は出来たわけだ』

『出来たのだけど、興味はない。つまり、面白いなあと思ったことはほとんどないのだよ。しかし、その数学に興味を持っている人がいる。そして、そこに自分の人生を捧げている人がいるんだな。いや、例えば画家。画家なんて、行きているうちにその人の価値が認められれば良い方だなんてこともある』

『それでも絵にのめり込み、自分の人生を捧げる人がいる』『で、何が言いたいかというと、君たちに今渡した「履修の手引き」だ。君たちが受講できる科目をよく見てほしい。君が全く興味の無い、意味の分からない授業名があるだろう。それを一つぐらい履修してみてはどうだということだ』

『あなたが、全く関心を持っていないことに関して、興味を持ち、それを学問大系にしてきた人類がいるということをしるのは、とても意味のあることだと思うのだよ。もしどうしてもダメだったら、履修訂正期間にキャンセルすれば良い』

『また、君たちが出会う子どもたちは、君の興味の無いことに思い切り興味を示していることもある。何を話してもダメは子どもが「釣り」という言葉を聞いた瞬間に背筋が伸びるなんてことはある。君が釣りに興味が無くてもだ。興味の世界を広げておく、手を付けておくというのは大事なんだぞ』

『アカデミックなことを学び、現場の臨床の知を学び、さらに、興味以外のことに手を伸ばす。これは実に大事なことだ私は思っている。教務委員としての話ではなく、私個人の話なので強制はしない。ただ、大事だと思っていることなので、良い機会なので話をしました』

で、午後からは新四回生の履修ガイダンス、卒論発表会、卒業生を祝う会と目白押しであった。最後はちょっと熱が出てしまって、ややダメだった。過労だろうか。それとも、老化だろうかf(^^;。


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