『はい、体育館でサンドバック50発。行ってこい』
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文科省のHPで「教室等の室内環境の在り方について」ということが言われている。新学期の教室設計を考えるのは、今の時期。あれこれ考えるであろう。教室は学習の場である。が、それと同時に、いや場合によってはそれよりも先に生活の場であると言えるだろう。学習と生活を支える環境を考える必要がある。
いわゆるスクールタイプの座席は、教える側の都合にはいいが、勉強する側の都合にはどうなのだろうかと思ったりもする。小学校の教室レイアウトは、最近ではかなり面白いことになって来ているとは思うが、中学校はまだまだという感じがある。
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私は、中学校の教室に置いたら良いんじゃないかなあと思っているものがある。大きなぬいぐるみ、体にフィットするソファ、ハンモックだ。何を馬鹿なと思うかもしれない。しかし、結構本気だ。
教室で勉強するとき、不安とイライラが生徒にあると、なかなか難しい。しかし、この不安とイライラの生徒は珍しくない。そんなとき、特に不安に関しては、体を包むもの、体を抱きしめるものがあると落ち着く。大きなぬいぐるみ、体にフィットするソファ、ハンモックは、これに対応する。スヌーピーのライナスはいつも毛布を持っているが、あれと同じ効果を齎すと思うのだ。
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更に言えば、体育館にはサンドバッグを置くべきだと思う。突き上げる衝動というのが、中学生にはある。壁を叩いたり、同級生を殴ったりということはあってはならないが、現実にはある。また、休み時間の何かを引きずったまま授業を受けてイライラしている生徒もいる。そんなとき、
『はい、体育館でサンドバック50発。行ってこい』
と指示を出せるといいなあと思い、学校の予算で買ったらどうかと何回か言ったこともあるのだが、荒唐無稽だと鼻で笑われておしまいであった。
でも、いまでもそう思っている。
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普通の教室に心地よさを生み出す仕組み、仕掛けは、大事だ。
しかし、もう一方でマイナスの部分をきちんと吐き出させて、感情をフラットにする仕組みも私は必要だと思う。
どっかの学校で実際にやらないかなあ。
ハンモックがある学校、いいと思うのだけどなあ。
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