『で、どうするの? 自宅から通うのかね?』
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卒業式が明日になった。児童教育学科の二期生の学生たちも、いよいよこの学び舎を巣立って行く。今日は、教員免許証などを渡した。勤務先が決まった学生たちがあれこれ報告に来る。
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『で、どうするの? 自宅から通うのかね?』
「1時間位かかるので下宿をしようと思います」
『うーん、できるだけ自宅がいいぞ』
「そうですか」
『君は、自宅生だったろ。働くと一人で暮らすが同時にあるというのは、かなり大変だぞ。それに、採用試験の勉強もするのだろ?』
「はい」
『それなら、自宅だ。疲れて帰って来た娘に「掃除、洗濯、食事を作りなさい」とは親は流石に言わないだろう。が、下宿ではこれはマストだからな』
「は〜」
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『ま、どうしても家を出ると言うのであれば、私のお薦めはマンスリーマンションだな』
「?」
『家具が付いていて、あとは服を持って行けば生活できる奴だ。勤務のときはここに戻ってきて、土日は実家に戻る。そして、7月ぐらいまでここで過ごす。土地勘が分かり、採用試験が終わったら、夏休みに引っ越しというのが良いと思う』
「夏休みですか」
『その方が、引っ越し代は安い。さらに、引っ越し帰りの空トラックを使うともっと安くできるけどね』
「先生、詳しいですね」
『私も東京からの引っ越しはそうしたからな』
「そうなんですか」
『ただし、非常勤講師の場合は来年度もここで仕事をするとは限らないので、引っ越しは本当に慎重にね』
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その後、研究室で卒業式の準備。
中学校の担任のときに比べれば、比較にならないぐらいの仕事量だが、卒業と言うことでは人生でほぼ最後の卒業式となる。ま、私の恩師がしてくれたことぐらいはしてやりたいなあと思う。
なんとか準備も完了。
さ、明日は晴れろよ。
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