娘(4)が、木登りを始めた
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娘(4)が、木登りを始めた。公園で適当な木を見つけると登りたくなるようだ。
子どもは木登りが好きだ。多くの子どもが木登りが好きだ。木登りをしないようではダメだと私は思う。
なんで木登りが好きなのだろうかと思う。
体全体を木に預けて、うんうんと登って行くのが快感なのだろうか。
足がかり、手がかりを見つけて、工夫しながら行くのが楽しいのだろうか。
たぶん、遠くを見たいのだと思う。
高いところに立って、遠くまで見たいのだと思う。
「親」は木に立って(遠くを)見る人だというのに、子どもはそれ以上に遠くを見たいのだと思う。
◆
小学校の1年生のときの事だ。
私が住んでいた団地には、青桐の木が沢山あった。
台風の日に、この木に登って60秒数えることができたら、一緒に遊んであげる。
これが、私が所属していた子ども社会の掟であった。
青桐というのは柔らかい木で、台風で良く揺れる。
だいたい団地の3階位までの高さにまで登るので、結構揺れる。
だけども、ここでビビってしまうと舐められるので頑張るのだ。
舐められるなんて言葉を知らなかった年齢なのに、やっていた。
もちろん、3年生位になっても登れない男の子もいた。
そういう子どもは、一人前の子どもとして扱われないでいた。
私たちにとっては、あれが子どもになるためのイニシエーションだったのだ。
◆
まだ
「お父さん、怖いから手を貸してちょうだい」
と言いながらも、木に登る娘。
満開の桜の木に登った娘は、花咲か爺さんを思い出させたf(^^;。
やがて自分で、多少の怪我をしながら、もっともっと高いところに登って行くんだろうなあと思いながら、シャッターを切る私であった。
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