実はここが嬉しかった
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普段は殆ど学生たちの事を褒めない私であるが、今回はいいなと思ったのでメモを残しておく。
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仕事の本質は何かと言えば、無茶ぶりである。
それは私の興味や関心ではないと言えるのは、学生時代の勉強や趣味道楽においてであって、仕事においてはありえない。あなたの興味や関心とは別に、降ってくるのが仕事だからである。
私は体育会系のむちゃくちゃな暴れ方は好んではいない。
学生時代、下宿をしていた世田谷のアパートの近くの銭湯では、近くの大学の剣道部の部員が、先輩が入ってくるとあの浴場に馬鹿みたいに響く大声で挨拶をしていたのを今でもはっきりと覚えている。
自分たちでやる分には良いが、周りへの迷惑が分からない部の伝統とやらは、いいかげんにしてほしいと思っていた。
ではあるが、多少の無茶に耐えられる位の「練習」はしておく必要があるとも思っている。
『どんな先生が現場に必要ですか?』
と教育委員会の先生に聞くと
「打たれ強い先生です」
という言葉が返ってくる。
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ということで無茶ぶりもするのだが、先日のゼミの花見で、
『一発芸をせよ』
と言ったところ
「じゃあ、4回生から順番でやろう」
と言う声が出た。
実はここが嬉しかった。
あほなことをやろうとすること。
さらに、「じゃあ三回生からではなくて四回生からやる」というところだ。
体操の業を見せるもの、告白したい人が出来たと宣言するもの、一発芸が無いので無茶ぶりをして下さいとお願いするもの。実にアホである。それを見た三回生は、随分と楽になった事であろう。実際、三回生もアホになっていた。
面倒くさい事を、先輩が先に笑顔で引き受ける。
そういう流れが私のゼミに伝統として出来て来たとすれば、これは嬉しい。
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コメント
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いいお話です。ありがとうございます。
投稿: Kaya 平井 | 2012/04/14 09:01
昨日もありがとうございました。
いいDVDができるのは必至ですね。
楽しみにしています。
投稿: 池田修 | 2012/04/15 10:34