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2012/05/08

虫愛でる姫君(堤中納言物語)

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(チューリップの花びらを捕まえろ!)

念願の夢であった虫取り網と虫かごを手に入れた娘(4)。早速捕まえに行くと言う。

実は去年の秋になって急に虫取り網を欲しいと言い出したのだが、店を捜してもシーズンオフと言う事で見つからなかった。

『もう、虫さんがいないから捕まえる網が売っていないんだね。また来年夏が来たら買いにこようね』
と話していたのだが、それを覚えていて欲しいと言うのだ。約束は守らなければならない。買いに行った。そして、捕まえに出掛けたのだ。

琵琶湖の周りを歩きながら、捜す。
ま、捜せたところで捕まえる事は難しいだろう。さらに、捕まえたところで掴む事ができるかもあやしい。

近くのガーデンはいろいろな花が咲き乱れている。芝生の上にチューリップの花びらが落ちていたので
『あれを捕まえてご覧。練習だ』
と言うと、ダアアアアアアアアアと走って行って、エイ!と捕まえる。見事に外れる。

Img_2811
(ありゃ、失敗)

これを繰り返していたら何となく形になった。

それで機嫌を良くした娘は、芝生の上を走り回る。そして、捕まえようとする。
「捕まえた!」
と言うのでまさかと思ってみてみたら、ちいさなてんとう虫。
虫かごから出てしまう位小さなてんとう虫。
しかし、娘に取っては最初に捕まえた虫で、本当に嬉しいようだ。
まるで、虫愛でる姫君(堤中納言物語)である。

虫かごから出てくるてんとう虫が飛んで行かないように、虫かごごと虫取り網で覆い網を縛って大事に家に持って帰るという。飼うと言う。うーむ。

『てんとう虫さんが何を食べるか知っている?』
「草とか水」
『うーん、そういうてんとう虫さんもいるけど、小さな虫を食べるんだよ。捕まえられる?』
「大丈夫」
『どうやって?』
「うーん」
『このまま持って却って虫かごに入れたままだったら、てんとう虫さん死んでしまうよ』
「.......」
『お母さんに見せてから、逃がして上げたら?』
「.......」
『どう?』
「お水は上げても良い?」
『いいよ』

ということで、家にもって帰った。

「お水お水!」
というので、ペットボトルの蓋に水を入れてお皿に載せさせた。
さて、どうしよう。

結局は、ベランダの花木の根元に水を置き、そこにてんとう虫を放した。
「お水、飲んでくれるかなあ?」
『そうだね。夜になると飲むんじゃないかな?』
「そうか」
娘は、その後夕ご飯の後にも見に行った。
「いた?」
『うーん、草の下に隠れてしまってもう寝ているんじゃないかな?』
「そうか」
『でも、ありがとうっていっていると思うよ』
「(^^)」

娘のファンタージーと現実との区別がどこにあるのか、私にはよくわからないが、虫かごに半年こだわり、捕まえた虫に愛情を注ぐ姿があるだけで、半日つき合って良かったなあと思うのでありました。

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