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2012/05/24

三色以内にすることがポイント

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四回生ゼミでは、採用試験の面接のための模擬面接をやっている。学生達に請われてやり続けている。一人5分程度の面接をして、その後30分程度あれこれ指導する。『人間は、急に悪くなれても、急には良くなれないと一回生の頃から言って来たことが分かるか?』と言うと、よく分かるという。

面接練習では、ゼミの担当教員の面接であるにも緊張しまくっている。なんで緊張するかと言えば、失敗したら困ると思っているから。なんで失敗するかと言えば、いつものこととは違うことをしようとするからである。簡単に言えば、自分をいつもの自分よりも良い自分に見せようとするからである。

子どもたちが失敗するのと同じ理由。子どもたちは一度怒られて指導されたことをまた失敗することが多い。これは、やる気が無くて失敗する場合と、やる気があって失敗する場合がある。後者の場合は、
(今度こそは失敗しないぞ)
と気合いを入れて、自分の持っている力以上のことをしようとして、失敗する。
こういう失敗は叱るよりも、チャレンジを認めるしか無いだろう(^^)。

で、だから、緊張しないためにはいつもの自分で行くようにするしかない。 いつもの自分が良い自分になっているようにする。つまり、日頃から自分を磨くことをして、レベルを上げておくしか無いのだ。そんなのは、ドラクエをやっていれば当たり前のようにわかることである。経験値を上げて、HPを上げておいた者だけが、強いモンスターと戦えるのである。勝てるのである。だが、ドラクエでは分かっても実生活になるとなかなか出来ないものだ。

なもんで、せめて服装ぐらいはきちんとせよと、私のゼミでは三回生からスーツを着て受けさせている。スーツに着慣れているようにしている。だが、これがいまだにきちんと着れない学生がいる。ネクタイの締め方、シャツの着方、ズボンの履き方。全体的におかしくて、もっさりしている。

これらを一つ一つ説明した。まあ、こんなことをしても人間の本質には関係ないことだが、細かい所にその人は現れるのでね。服装は清潔感と若々しさがあるものが一番。そして、折り目がきちんとしているものがいい。アイロンの掛かったワイシャツにズボン。磨いた靴。体にあったサイズの服であることも大事。ネクタイはせめてセミウインザーノットにする。

ネクタイは、レジメンタルタイが良いと思う。レジメンタルタイは、右下がり、左下がりがあるが、まあこれはどちらでもいい。大事なのは、色使いである。三色以内にすることがポイント。それ以上だとごちゃごちゃ感が出る。若くて清潔ですっきりでカチットしている感を出すためにこれらは大事。

いや、もちろん他のやり方もあるでしょう。それはそれでやればいいと思う。そして、私の感性が古いと思われるかもしれない。でもね、採用試験であなたを採用する人は、その「古い」人たちなのですよ。ワイシャツの首にボタンが二つもあるなんてのは、理解できない人たちなのですよ。

「服装ぐらいなんでもない。私には魅力がある。自信がある」。そうかもしれなない。しかし、魅力があるのであればそれに磨きをかければ良いのだと思う。また、採用試験であるのであれば、わざわざくしゃくしゃの服を着ていく必要も無いので、そういうような服を着ているのは、無頓着というよりは心配りができないと私なら判断する。

さらに、教師オーラを持っていない若者は、ありとあらゆるものを使って教師オーラを発することが出来るようにすべきだと思う。服、着こなし、歩き方、声、板書、立ち方、座り方。そういうものを総動員して面接を受けるべきであろう。私はそう考えている。 そういうところまで気を使っている先生は、授業や生徒の指導も細部まで気を使っていると感じている。



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