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2012/06/18

作文指導について

6/18

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(父の日にと娘が選んでくれた花)

本日の教科教育法の授業は、作文指導について。80人ほどの受講生に聞くが、小学校で作文の書き方の指導を受けた事のある学生は2人であった。いや、そんなはずは無いだろうと思うだろう。しかし、そうなのである。「書き始めはひとマスあけて書いて」と習ったというかもしれない。しかし、違う。

それは、原稿用紙の使い方であって、文章の書き方ではない。アイディアの出し方、書き始め、構成の仕方、タイトルの付け方などのレッスンを受けたことのある学生は2人だったということである。私たちは多くの場合、「はい、作文です。書きましょう」とだけ言われて作文を書かされて来た。

これは「今日の体育は、水泳です。はい、泳げ」「調理実習はカレーです。作れ」と言われているようなものである。しかし、こんな授業をする先生は体育にも家庭科にもいない。しかし、作文はしている。これで子どもたちが文章を書けるようになるのであろうか。

確かに、書ける子どもは、いる。しかし、それは教師が指導したのではなく違う所書き方をその子どもが身につけて来ているだけである。教師は、書けない子どもを書けるようにしなければならない。「書け」「好きなように書け」「思ったように書け」では書けるようにはならない。

その後、授業は子どもが書けない時の三大原因を示し、それぞれについて解決方法を提示した。ただし、学生達に注意したことがある。『私のこの解決方法を全てと思うのではない。私は、私と子どもと職員室の仲間達とのかかわり合いの中で、この解決方法を手に入れた。諸君はここを理解せよ』

『解決方法という答えを手に入れることだけに執着してはダメだ。そこに至るプロセスを見なさい。問題を課題に変えて、どうやって取り組んで行ったかを理解しなさい。君たちが出会う子どもたちが抱えている問題は様々だ。その子どもに適した指導方法を考えるのが教師の仕事だ』

『その時に、大事にすることは子どもとの会話である。子どもが話している内容をしっかりと理解すること。例えば、子どもは「何を書いたら良いか分からない」と言う。その時に、「運動会で色々あったでしょ。書けるでしょ」と返事しても意味がないことがある』

『というのは、子どもは「(書きたいことがたくさんあって、そのなかからどれを選んで)何を書いたら良いか分からない」と言っていることがあるからだ。前半の部分は言語化できずに、後半だけ言うわけだ。良く聞いて、指導のストライクゾーンがどこにあるかを判断しなければならない』

作文指導はとても一回、90分では終わらない。来週に続くのであった。

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コメント

池田先生 ご無沙汰しております。
奈良県で小学校教員をしている者です。

子どもが、一人で作文を書けるようにと国語の教科書では、1年から段階をふまえて扱っています。
しかし、ほとんどの教師は、そういうことを無視して、「いきなり書かせる」のです。

昨日も、3年の初任者に「子どもが書いた構成メモを見せて。」と言って、出てきたのは・・・
「教科書にメモの雛形がのっていたよね。あれは、文で書いていたかしら。構成メモをもとに、さらにふくらませて文章にしていくという作業について、一斉指導を行った上で、ひとりひとりが黙々と鉛筆を走らせる作業にうつるんですよ。」

光村図書3年「気になる記号」の扱いが、3年4クラス中3クラスが・・・

ちなみに、我が娘には樋口裕一(こんな漢字でしたっけ)氏がされている白藍塾の通信教育を受けさせました。6年のときだけですが。


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