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2012/07/03

とても美しく心にしみる挨拶だった

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キャンパスで歩いている時、挨拶をする学生の中に、イヤフォンをしたままという学生たちがいる。昨日の授業でそれはだめだと話をした。

『それでは挨拶にならない。
私が返事をしたときに、イヤフォンをしているということは
(あなたの挨拶は聞きませんよ)
というメッセージを送ってしまっていることになる。

それは、挨拶しない人よりも悪いかもしれない。
挨拶しない人は、私に気がつかなかったかもしれないという可能性はある。
しかし、イヤフォンしたままはそれはない』

挨拶は立ち止まって、姿勢を正してするのが美しい。

最初に赴任した中学校は、坂道を上って行くところにあった。
仕事を終えて駐車場に向かうにはその坂道を降りて行くことになる。
私が仕事を終えて坂道を下って行くと、その坂道を自転車を押しながら上ってくる人がいた。学校警備員の渡辺さんだ。

当時渡辺さんは70歳を超えている年齢であったと思う。
私は24歳だ。
渡辺さんは、遠くで私を見掛けると最初に私に笑顔で手を振る。
そして、自転車を停め、汗を手拭で拭いて
「先生、今日も一日ご苦労様でございました」
と私に頭を下げられた。

私は恐縮する。
若造にここまで丁寧に頭を下げられる人生の大先輩。
私も立ち止まって
「今日もよろしくお願いいたします」
と挨拶をした。

動きを止めて姿勢を正しての挨拶。
とても美しく心にしみる挨拶だった。
私は渡辺さんから多くのことを学んだ。

嘗て中学生にこの話をした。
大学生にもしなきゃあなあと思う。

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