この夏のお薦め読書
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この夏のお薦め読書
池田です。この夏のお薦め図書を紹介します。
どれを読んでも良いと思います。勿論全部読んでも良いと思います。
一冊鞄に入れておき、時間を見つけて読むことを強く進めます。
新しい世界が待っているでしょう。
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1)『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』(ティナ・シーリグ 阪急コミュニケーションズ)スタンフォード大学教授。
2)『未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学集中講義2』(ティナ・シーリグ 阪急コミュニケーションズ) スタンフォード大学教授。
問題解決、発見、新しい価値を生み出す、アイディアを出す。
このような言葉に興味があるのであれば、この本はお薦め。どうやってこれらを生み出すのかということについて、分かりやすい授業として描かれている。教科教育法(国語)で扱った内容と被る所があると思う。この本を読んでから作った授業ではないが、私も嬉しく驚いている。1)を読んだ人は、すぐに2)を買うことになるだろう。
3)『武器としての決断思考』(瀧本哲史 星海社新書) 京都大学客員准教授。
ディベート仲間で、15年位付き合いのある瀧本さんの処女作。いきなり20万部も売れている所がすごい。ディベートが分かればより深い理解になるが、そうでなくても、分かる本になっている。武器というのは、ナイフやピストルのことではなく、考える力のことを言う。この考える力を身につけて行くことが、これからの社会を生き延びる為には大事だと言う主張の本。この本を読んでへーっと思えたら『僕は君たちに武器を配りたい』や『武器としての交渉思考』なども読むといいだろう。
4)『いちばんやさしい教える技術』(向後千春 永岡書店 ) 早稲田大学人間科学学術院教授。
専門は教えることを教える学問であるインストラクショナル・デザイン(教育工学)の先生。教科教育法や教育方法などで、教えるということを学んでいる諸君であるが、もう一つめたレベルを挙げて、そもそも教えるといういことはどういうことで、そこにはどういう技術があるのかということを、分かりやすく教えてくれる。教育実習に行く前に是非読んでおきたい本。
5)『みんな言葉を持っていた―障害の重い人たちの心の世界』(柴田 保之 オクムラ書店) 國學院大学教授
私はノーベル教育賞と言うものがあれば、この柴田先生に贈られて良いのではないかと思いました。数十年の実践と研究の結果、言葉を発することの出来ない重度障害を抱えた人間の中にも、しっかりと言葉があることを明らかにした本です。ここに収録された詩や文章はとても言葉を発することの出来ない人が紡ぎだしたものとは思えません。教育とは、言葉とは、人間とは、教育実践とはということを深く考えることのできる本です。
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