ディベート甲子園2012が終わった
8/16
ディベート甲子園2012が終わった。
今年の大会は、近畿北陸勢が頑張ったと言う評価が多かった。
近畿支部の副支部長としては嬉しい限りである。
中高の準優勝は近畿支部。また、即興ディベートの決勝は近畿と北陸の戦いとなった。だから、最終日に多くの知った顔がステージに上がっていたのである。
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ディベートは勝ち負けが決まる、ジャッジを説得しあう討論ゲームである。
勝ち負けは付く。そして、勝ちを目指して論題発表のあった二月から懸命に準備を重ねて、全国の頂点に立とうと努力を重ねる。
指導者としては、生徒たちが頑張っているのだから、それを応援したい。できれば、一つでも多くの勝ちを手に入れるように応援したい。だが、その一方でこれは教育的行事である。勝ち負けだけにこだわってはならない。生徒たちの人間的な成長を念頭に置いて指導しなければならない。
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私たちジャッジや大会スタッフは、何をするのか。的確なジャッジ、スムーズな運営を通して大会を支え、生徒たちが思う存分ディベートできる環境を整えることを主たる目的にしている。
実際の所、ディベート甲子園のスタッフ、ジャッジにはディベート甲子園OB.OGの人が多い。現役の選手諸君を支えてあげようとボランティアで参加している。貴重な夏の休みを投げ出して参加している。また、特にスタッフは大会が始まる前から膨大な準備の仕事をこなして、大会を運営している。
生徒たちが力を尽くして、戦える舞台を最高のものにするために入念に準備を重ねている。
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勝ち負けは、選手たちがこだわれば良い。そして頂点を目指せば良い。
顧問は体調を管理し、教育的な配慮や指導をする。
ジャッジ、スタッフは教育的な観点から、彼らが議論のあり方を学びつつ、人間的成長をこのディベートを通して身につけてくれることを願ってあれこれしている。
そんなディベート甲子園2012が終わった。
自分が成長する喜び、仲間と伸びて行く喜び。これはこれで嬉しい。
だが、自分の関わっている若いメンバーが伸びて行く。
これを見るのも実に嬉しいものだ。
嘗て指導して大会に連れて来た生徒が、全国教室ディベート連盟の常任理事になったりするのだから。
(俺もオジさんになったよなあ)
と思いつつ、
(オジさんになるのも、悪いものではないな)
と思えた、この三日間であった。
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また、来年。
いろいろな立場で、ディベート甲子園2013で、お会いしましょう。
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ジャッジやスタッフの顔を見ながら、17年の歴史を感じていました。
いまだに引率で来ているのは、少数派になりつつあって、ちと淋しい気持ちもあります。
部室に保管している色紙に名前のある、あの人この人の活躍を本当に頼もしく感じた大会でした。
投稿: 筑田周一 | 2012/08/18 08:00
本当に、あっという間の17年間ですよね。筑田さんのあの超絶の記憶で17年間のトピックを拾い上げ、黎明期の記録も公式にディベート甲子園のサイトにアップしたいですねえ。
それにしても、教え子が常任理事になるとは。
いやはや、なんともです(^^)。
投稿: 池田修 | 2012/08/18 08:36