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(しっかり食べて講座に向かう)
IMETS フォーラム2012で講座を担当して来た。教育工学の研究会なのだが、もう4年も講座を担当している。二日間ある講座で、二日間とも。一つが体験作文の書かせ方。もう一つが、『こんな時どう言い返す』である。それぞれ二時間で行う。
私は教育工学の専門家でも何でも無いが、私を招いて下さる事務局からみると、教育工学的な観点で授業を作っている。又は、指導をしていると思って下さっているようで
(え、おれ場違いじゃないの?)
という思いはやや持ちつつも、お招きいただいているので毎年講師として伺っている。
この研究会の講師の先生方は、大阪大学の名誉教授の水越先生の門下生であった大学の先生たちが中心だ。私にとっては
(すごい研究者の先生だよなあ)
と思っていた人たちばかりで、
(え、おれ場違いじゃないの?)
と懇親会でもときどき思うのだが、そこの場にいられるのは幸せなことである。
特にびっくりしたのが、会長の日本女子大学の吉崎静夫先生が
「池田さん、あなたのやっている「明日の教室」は凄いね。うちのゼミ生、みんなあの本を読んでいるよ」
と話しかけられたことだ。本当に我が耳を疑った。
こんなところでこんな風に評価を頂けるとは。
また今年から山形大学の准教授になった、野口徹先生にも声をかけて頂いた。申し訳ないのだが、私は先生が八王子に勤めていたことも存じ上げなかったのだが、山田先生は私のブログも良く読んで下さっていて、さらに同じ年ということで話がとっても合うし、私が今取り組んでいる研究にも理解を示して下さったりと、もう、幸せであった。
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勿論、私だけが幸せになってはだめである。
自主参加をしている先生もいるが、区の夏期研修として指定されて参加している先生もいる。主幹研修として指定している区もある。
(えー、夏休みなのに研修なんて受けたくないよなあ)
という思いで講座に参加される先生方が、
(ああ、参加して良かった)
と思える講座を作らなければならない。できれば、
(早く9月にならないかな。子どもたちの前に早く立ちたい)
と元気がでる研修にしなければならない。
そうでなければ、自主参加している先生にも申し訳ない。
そうでなければ、こんなに晴れていてホゲーッと過ごす楽しみができる夏休みに申し訳ない。
参加される先生は、新卒の先生から教職経験30年以上の先生までが一緒にである。
私はこういう研修方法はいいと思っている。
同じ目的に対して、違う環境、状況にいる人たちがあれこれ議論を交わす。同質で集まっても刺激は少ない。それからするととてもいい受講者集団だと思う。
講座の一つ、『こんな時どう言い返す』は、本から生まれた講座である。小書『こんな時どう言い返す』は、もう発売されて12年になるんだなあと思う。
類書がないので、いまだにこつこつと売れている。そろそろ大台に乗るかなあと思う。
小書は、事例だけなのでその理論の部分をこの『こんな時どう言い返す』の講座では行っている。講座は、与えられた90分、2時間、3時間、4時間、8時間で組み立てる。で、今回は2時間枠。
こんな感想を頂いた。
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本当にすばらしかったです。子どもの対応の仕方を距離感という考え方でとらえたことはなかったです。4月の学級開きで言っておくことは、先生のお話のように若手教員に伝えたいと思います。先生のお話を、本校の、2年次、3年次、4年次の教員に伝えたくなりました。あっという間の2時間でした。(20年目)
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どのように言い返す、指導すべきかの他に、2時間があっという間に感じる先生ご自身の授業スタイルにただただ、びっくりでした。また、お話を聞かせて頂きたいです。(3ヶ月目)
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大変楽しいお話ありがとうございました。ユーモアのあるお話やお小言、私も言われてみたいです。昨年も6年生で隣のクラスの若い男性のクラスが難しくなり対応に追われました。今日のいろいろな話を伝えたいと思います。私も残り6年。楽しくしかれるように工夫してみます。ありがとうございました。(33年目)
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お話ありがとうございました。大変参考になりました。「エネルギー切れ」している25年目の教員ですが、新学期から又子供と楽しく過ごそうと言うエネルギーが湧いてきました。本も購入して読ませて頂きます。(25年目)
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全体を通してユーモアたっぷりで、とても楽しく感じました。先生の大学での講義を聴いてみたいです。ありがとうございました。一番心に残ったことは"ことば"です。表面的な自分の"言い返し"は、響いてないんだなと反省しました。良く子どもの話を聞くことから始めたいと思います。(小学校教員)
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全部は紹介できないが、こんな感じの感想がほとんどだった。
ありがたい。京都から出張った甲斐があったというものだ。
良い時間をありがとうございました。
来年は40回記念大会になるそうです。
また、お招きいただくことになりそうです。
多分、私の担当する講座は同じテーマです。
良かったらお越し下さい。