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2012/08/31

夏が、急に足並みを早めて、過ぎて行く

8/31

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しかし、この夏も良くプールに行った。
一回は30分から1時間ぐらいだが、結構な回数行った。

娘(4)が、水の中で目を開けるようになった次の日に、約束通りゴーグルを買ってあげたら、いきなり泳げたのには驚いた。

そして、今日は10mほどを一回ブレスして泳ぐ事も出来た。ノンブレスでも泳げた。さらに、水中で前回り、後ろ回り、「にゅーするする」もできた。足の立たない大人用のプールに投げても(いや、本人が投げてくれと言うので)喜んで浮かんでくるようになった。

お父さんは、まだ50mはバタフライが出来るのを確認し、平泳ぎの泳法に工夫を加えることができて、背中の皮が日焼けで剥けたのも確認した夏であった。が、泳ぐと言うよりは水の中に滞在している時間が多かっただけで、何か上達したと言う事は無かったなあ。

どんどんとできる事が増えて行く娘(4)。
だんだんとできる事が減って行く父f(^^;。

夏が、急に足並みを早めて、過ぎて行く。

我ながらお節介と思うのだが

8/31

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今日のプールの途中で雷が鳴った。対岸は大雨だったので
(泳いでいる最中に降るだろうなあ)
と思っていたら、雷が鳴った。

その時プールの監視をしていた、アルバイトと思われるお兄さんが
「雷が鳴っているので、プールから上がって下さい」
と指示を出した。
お客さんたちはこれに従ってプールサイドに上がり避難した。

問題は、プールに入っていいと言う解除の判断である。
お兄さんは、空を見上げてどうしようとうろうろしていた。
これは難しい。

「はい、どうぞ」
と言ってしまってその後に事故があったら、プール設置者に責任が出てくる。
だから難しい。
しかし、私が見ている範囲では、アルバイトと思われるお兄さんより責任を持っている人がその場には居なかった。

こういう時にお節介をするのが私である。
iPhoneを取り出して、関西電力の落雷情報のページを見てみる。
すると、雷雲はプールから遥か彼方へと去っているのが分かった。
私はそのページを見せてあげた。
お兄さんは
「ありがとうございます」
と言った後
(へー、凄いんだなあ)
と呟いていた。
で、自信をもって解除。
「プールにお入りください」
と。

さらにお節介をするのが私。
フロントに行く。

『えー、老婆心なのですが、このプールにお世話になっているので』
とフロントマンに切り出す。
「何でしょうか?」
『今日プールでね,,,』
と顛末を話す。
「もっと上のものが判断すべきと言う事でしょうか。申し訳ございません」
『いや、まあそうなんだけど、あれで事故が起きたらお兄さんが可哀想だと思うのですよ』
「は、はい」
『だからですね、このiPhoneで,,,』
と言って実際の画面を見せる。
『ということで、これで簡単に判断できるわけです。お兄さんも安心なわけです。素人が勝手に判断すると言うのは危険ですよ。関西電力のHPを見て、判断したとなれば責任は関西電力に行くでしょ』
「は、はい。ありがとうございます」
『来年はそうしたら良いと思いますよ』

と。
我ながらお節介と思うのだが、娘(4)が初めて泳げたプールだし、そういうことをするのがおじさんの仕事だと思うのでね(^^)。

2012/08/29

娘の少年期は、家族の少年期だ

8/29

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家族のオフから帰ってきました。
帰省していました。
あっという間の一週間。
基本的には仕事をせずに、娘(4)と遊びほうけるオフでした。
プールに入りまくったのでした。

娘の少年期は、家族の少年期だ。
一緒に遊ぼう。
どんどん遊ぼう。
そう思っている。

この夏が、やがてあの夏になる。

そんなコピーがあったのを思い出す。
真っ黒になって遊ぶ一週間でありました。

【講座案内】 9/22(土) 明日の教室 京都本校

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9月の明日の教室京都校は、授業を考えてみたいと思います。
担当講師は、糸井と池田です。
糸井の方からは、主に教材研究について。池田の方からは、主に発問について考えて行きたいと思っています。

お申し込みは、
http://kokucheese.com/event/index/50824/
です。

若い教師は、学級を安定させること、作ることに力を注ぎ乍ら新卒からの数年を過ごして行くことが大事だと思います。学級を安定させることは子ども の居場所を作り、学習の土台を作るからです。これは多くの書籍が示しているように計画的に行うことで若い教師でもかなり可能になってきました。

一方、授業です。
授業ができるようになるには時間がかかります。一年目から
「授業が大事です。なんとかしなさい」
「教材研究が足りない。教材研究を充実させなさい」
「発問がダメ」
のように言われるのですが、これが分からない。
分からないけど、そのままにして指導書を頼りに流すような授業をしているだけでは、授業をする力量は育たないし、そもそもそんな授業をしていることに面白みがあるわけがない。そんな授業では子どもたちは面白くないし、力を付けることは出来ない。

9月の明日の教室では、そんな観点から授業を考えてみたいと思います。

みなさん、お待ちしております。

講師紹介:

糸井 登

●プロフィール
  糸井登先生(いとい・すすむ/立命館小学校・教諭)
 京都府の公立小学校を27年間勤務した後、今年度から私立・立命館小学校に籍を移す。教育研究会「明日の教室」代表。「NPO法人・子どもとアーティストの出会い」理事。

●おもな著書
単著『社会科の基礎・基本ワークシート 小学校5年』(学事出版)、編 著に『シリーズ 明日の教室1~5』(ぎょうせい)、監修に『DVD・小学校におけるコミュニケーション活動シリーズ』(ジャパンライム)がある。

http://susumu.exblog.jp/

池田 修

●プロフィール
京都橘大学人間発達学部児童教育学科准教授。東京都の公立中学校教員を経て現職。「国語科を実技教科にしたい、学級を楽しくしたい」をキーワード に研究。専門は、国語教育学、学級担任論、特別活動論。大学では、教員養成大学では殆ど開設されていない「学級担任論」という授業を担当している。 育研究会「明日の教室」事務局。

●おもな著書
単著『先生、こどもたちをよろしく!』(学事出版)、『中等教育におけるディベートの研究』(大学図書出版)『こんな時どう言い返す』(学事出 版)『教師になるということ』(ひまわり社)。編著『明日の教室1~5』(ぎょうせい)など多数。監修『クイズ日本語の大冒険 全三巻』(教育画劇)、 『掃除サボリの教育学』(学事出版)『テストの花道1、2』など。

●メディア、その他
NHK教育テレビ「わくわく授業」「伝える極意」「高校講座ベーシック10」など出演。「テストの花道」問題作成委員。東京書籍「中学校国語」編集委員

http://ikedaosamu.cocolog-nifty.com/kokugogakkyuu/

2012/08/18

ああ、オフがお風呂で始まる

8/18

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昨日の、講座でこの2012年夏のお仕事前半戦が終わりました。良く倒れないで終わりまでできたなあと喜んでおります。出会ったみなさん、お世話になりました。

昨日は講座の始まる前に赤穂に行ってきました。
大石内蔵助は、討ち入りの前に山科で遊んでいたわけで、その山科に大学を構える身としては、一度は赤穂に行ってみたいなあと思っていたわけです。
この海を見乍ら決意をしたんだなあと思うと、感慨深いものがありました。

前から気になっていたレストランに昼ご飯を取りに行ったのですが、これが満員。諦めて散歩に切り替えました。

35度を超える気温の中、空と海はどこまでも青かったです。

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講座を無事に終えて、再び赤穂に。
前から気になっていたインフィニティのお風呂のある旅館へ。
風呂の湯面がそのまま海にとけ込む風呂です。
インフィニティプールが好きな私としては、これにこだわりたかったわけです。

交通渋滞が予測されていたこともあり、ゆっくり帰ろうと3時間も浸かっていました。
空と海と風呂の色の変化を楽しんでいました。

(ああ、オフがお風呂で始まる)

と思い乍ら。

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お客さんがいなかったので写真を撮ることが出来ました。

空の色の変化は、それはそれは見事でした。

Photo

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帰りは170キロの道を6時間かけて、いや掛かって来ました。
通常の3倍ですね。
帰省ラッシュに捕まりました。
ま、世の中はここまでがお休み。
私はここからが自分と家族の時間。

夏は急ぎ足で過ぎ去ろうとしています。
楽しまなくっちゃなあ。

2012/08/17

簡単に直るものではないし、直らないものもあるし、さらに、悪くなるものもある

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昨日の講座の感想を読んでいる。
直ぐにフィードバックを貰えるのは、なんともありがたい。

「先生のようなこういう話術を身につけたい。二時間半があっという間であった」

という感想を多く頂く。
嬉しいことだ。
と同時に信じられない感じが未だにある。

私は、音痴であった。さらに、活舌が悪く、吃りもいまだにある。
音痴は高校二年の一年間をかけて直した。
そして、活舌は教師になり立ての頃トレーニングを始めた。
吃りはいまだにある。
ま、私の吃りに気がつく人は殆どいないと思うが、親しいものは知っている。

音痴は、耳が聞こえれば直ると言われ直した。
自分の歌う音を聞いていないことが大きな原因だと言われて、録音をし乍ら何回も聞いて直した。活舌は、口と舌の筋肉を意識して活舌調音をやりながら鍛えた。さらに、間を活用する為に、えー、あー、うーを言わないようにトレーニングした。これらでかなり直った。気を抜くとすぐに活舌は甘くなるが、随分直ったのは事実。

吃りは直らない。
これは直らない。
だから、どもりがあっても大きな影響がでないように、工夫して話すしか無い。
間をコントロールしたり、テンポ良く話すようにしたりしてだ。

ここに最近では突発性難聴の後遺症の耳鳴りが加わって、右耳が聞こえにくい。
これで受講生とコミュニケーションを取り乍ら授業や講座をするのは、時に難しい時もあるのだが、まあ、これも左耳を話者にしっかりと向けることで聞き取るという工夫をして凌いでいる。

簡単に直るものではないし、直らないものもあるし、さらに、悪くなるものもある。
だけど、あんな話術を身につけたいと言われるようになったのは、こそばい思いと、トレーニングし続けて良かったなあという思いだ。

ちなみに
「丸めがね、似合っていますね」
という感想も貰った。
これは、これで嬉しいf(^^;。

2012/08/16

ディベート甲子園2012が終わった

8/16

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ディベート甲子園2012が終わった。
今年の大会は、近畿北陸勢が頑張ったと言う評価が多かった。
近畿支部の副支部長としては嬉しい限りである。

中高の準優勝は近畿支部。また、即興ディベートの決勝は近畿と北陸の戦いとなった。だから、最終日に多くの知った顔がステージに上がっていたのである。

ディベートは勝ち負けが決まる、ジャッジを説得しあう討論ゲームである。
勝ち負けは付く。そして、勝ちを目指して論題発表のあった二月から懸命に準備を重ねて、全国の頂点に立とうと努力を重ねる。

指導者としては、生徒たちが頑張っているのだから、それを応援したい。できれば、一つでも多くの勝ちを手に入れるように応援したい。だが、その一方でこれは教育的行事である。勝ち負けだけにこだわってはならない。生徒たちの人間的な成長を念頭に置いて指導しなければならない。

私たちジャッジや大会スタッフは、何をするのか。的確なジャッジ、スムーズな運営を通して大会を支え、生徒たちが思う存分ディベートできる環境を整えることを主たる目的にしている。

実際の所、ディベート甲子園のスタッフ、ジャッジにはディベート甲子園OB.OGの人が多い。現役の選手諸君を支えてあげようとボランティアで参加している。貴重な夏の休みを投げ出して参加している。また、特にスタッフは大会が始まる前から膨大な準備の仕事をこなして、大会を運営している。

生徒たちが力を尽くして、戦える舞台を最高のものにするために入念に準備を重ねている。

勝ち負けは、選手たちがこだわれば良い。そして頂点を目指せば良い。
顧問は体調を管理し、教育的な配慮や指導をする。
ジャッジ、スタッフは教育的な観点から、彼らが議論のあり方を学びつつ、人間的成長をこのディベートを通して身につけてくれることを願ってあれこれしている。

そんなディベート甲子園2012が終わった。
自分が成長する喜び、仲間と伸びて行く喜び。これはこれで嬉しい。
だが、自分の関わっている若いメンバーが伸びて行く。
これを見るのも実に嬉しいものだ。
嘗て指導して大会に連れて来た生徒が、全国教室ディベート連盟の常任理事になったりするのだから。

(俺もオジさんになったよなあ)
と思いつつ、
(オジさんになるのも、悪いものではないな)
と思えた、この三日間であった。

また、来年。
いろいろな立場で、ディベート甲子園2013で、お会いしましょう。

2012/08/15

子どもは子どもなりにちゃんと平和を理解している

8/15

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(プールから比叡山と空を眺める)

本日は戦争が終わった日。
娘(4)に平和のことをどう教えようかと思い乍ら、プールから帰る車の中で話す。

『今日は戦争が終わった日なんだよな。そこから平和が始まったんだよ。67年平和が続いているんだよ』
「・・・」
『平和って分かるかなあ。こうやってプールに行けて、歌を歌って、美味しいものが食べられることなんだな』
「マンションが焼けたらいややし」
『は?』
「戦争になったら、マンションが焼けて人が死ぬんでしょ?」
『へ? あ、そう。そう。分かるの? 平和ってこと』
「だって、生まれたばかりの赤ちゃんや、子どもや、お母さんや、お父さんも、知らない人も死んじゃうんでしょ。いやや」
『そうだよ。だから良くないね』
「生まれたばかりの赤ちゃんや、子どもは殺さんといて欲しいねん」
『ああ、そうだね。で、みんな殺したらダメだよね』
「猟師さんがわるいんやで」
『へ? なんで?』
「だって鉄砲で撃つから」
『あ、それは兵士ね。猟師さんは獲物を捉えて食べ物にしてくれる人だよ』
「ふーん」
『だから人を殺す鉄砲を使ってはダメだよね』
「そうやで。だいたい人はほっといたら死ぬねんで」
『へ? どういうこと』
「ずっと生きること出来ないねんで」
『そうなんだよな。寿命があるんだよな』
「お母さんが死んだら、お父さん大変やで。お料理とか全部お父さんがやるんやから」
『そうやなあ』
「で、お父さんも死んじゃったら○○ちゃんも死ぬんやで」
『え、なんで?!』
「だって、子どもだから一人じゃ行きて行けないねんで」
『ああ、そういうことか。でも、大丈夫だよ。お父さんもお母さんもまだまだ死なないし、仮に何かあっても、◯◯を守ってくれる人は沢山いるから大丈夫だよ(^^)』
「ほんと?」
『本当だよ』
「(^^)。お父さんは90歳まで生きるの?」
『ん、そうだよ。そういうことにしよう。それ以上生きたらどうする?』
「やった!」
『それにね、お父さんのお仕事は平和を守って、作り出すお仕事なんだよ』
「え!」
『かっこいい?』
「かっこいいというより、嬉しい」
『そうか、嬉しいか』

娘の4歳の夏の戦争が終わった日。
子どもは子どもなりにちゃんと平和を理解している。
ちょっと涙が出る位嬉しかった。

2012/08/11

入選しました。

京都新聞のフォトコンテストに、入選することが出来ました。
昨日の京都新聞紙上で発表されています。

ネットでは、ここで見ることが出来ます。
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/shasinbu/d_photocontest_result10.html

ありがとうございます。
これで私もカメラマンを名乗ることが出来ます(^^)v。

この夏の仕事の前半の山場が終わった

8/11

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(2012琵琶湖花火大会から)

この夏の仕事の前半の山場が終わった。

教え子の結婚式、三回生ゼミ合宿、IMTESで講座、オープンキャンパス、成績付け。
集中講義、琵琶湖花火大会と駆け抜けて来た前期授業終了からの日々。
今日はやっとオフ(にした)。
娘(4)の「お父さん遊ぼ!」攻撃を楽しく受けつつも、午前中は爆睡。
午後は久しぶりにプールであった。

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我ながら良く倒れずにここまで来たなと思う。
今朝も4時に起きてサッカーの応援。
今日は午後からはディベート甲子園。
週末は一泊二日で教員研修だ。
後半も直ぐに始まる。

今日の新幹線も爆睡だろうなあ。
さ、後半だ。 応援。
私も自分の体に応援だ。

2012/08/07

このごろお気に入りのYou tube

8/7

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世界は広いのだが、こうやって簡単に手に入る。
本当につまらないテレビでは見なくなるなあと思う。
良いもの、面白いものがYou tubeに蓄積されて行くわけだからねえ。

それぞれ5分程度のものです。
良かったら見てみて下さい。

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【お母さんの居る人、号泣注意】
http://www.youtube.com/watch?v=GXf4r-HtSa0&feature=related

【お父さんに不満を持つ娘、号泣注意】http://www.youtube.com/watch?v=WEe9Z0YagOA&feature=player_embedded

【音楽の力、感動注意】
http://www.youtube.com/watch?v=GBaHPND2QJg&feature=youtu.be

【アルフィーの上手さ The Boxer】
http://www.youtube.com/watch?v=kTH-rINSHEM&feature=player_detailpage

【ダンスの力、踊りだし注意】
http://www.youtube.com/watch?v=bQLCZOG202k&feature=related

【監獄の力、驚き注意】
http://www.youtube.com/watch?v=EgleEDuf_AA
http://www.youtube.com/watch?v=YuNIgXfErpY&feature=related

【集団行動の力、できるもんならやってみろ】
http://www.youtube.com/watch?v=Afpc_EcohcY&feature=fvwrel

他にもいいものがありましたら、紹介して下さい。

2012/08/05

子育ては我がままとの戦いでもある

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(プールの後の夕景)

子育ては我がままとの戦いでもある。

今朝、娘(4)がごねた。
ベランダにあるトマトの収穫を頼んだのだが、その際、自分が考えていたことが分からなくなってしまい、
「お父さんが言ったから、何を言いたかったか分からなくなった!」
とかなり横柄な態度に出た。

あまりにも酷かったので、反省を促した。
奥の部屋に抱きかかえて連れて行き、
『思い出すまで、ここに一人でいなさい』
と置いて来た。
泣き叫んでいた娘であったが、そのままにした。

暫くすると、
「もう、思い出したから」
という。
それを何回も繰り返す。

だったらこっちの部屋にくれば良いのにと思ったのだが、娘は来ない。
そこで様子を見に行った。
すると、廊下に座ったまま
「おしっこ漏れそう」
と言うのである。

(へ?)
であった。トイレは目の前である。
そして意味が分かった。
『思い出すまで、ここに一人でいなさい』
と言ったのだが、娘は思い出したがこのままその部屋を出てはいけないと思い込んでいたのだ。トイレに行くなんてもってのほかだと思い込んでいたのだ。

『トイレに行っていいよ』
というと、慌てて向かった。

我がままを言い張る割には、親の言うことをきちんと聞こうとする娘。
娘をよく見て、聞いてとしなければと、改めて思う。
可愛いんだよね。

完全に親ばか。

2012/08/04

共演と饗宴  琵琶湖に昇る月の色の変化を楽しむ

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昨晩の月の移ろい。
なんというか、音楽が聞こえてくるようだった。

上り始めは、赤い月。

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次に、金色の道。

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銀色の道に変わり、

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最後は花火との共演でした。

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いや、頑張った私のための、饗宴か(^^)。
乾杯。

IMETS フォーラム2012

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(しっかり食べて講座に向かう)

IMETS フォーラム2012で講座を担当して来た。教育工学の研究会なのだが、もう4年も講座を担当している。二日間ある講座で、二日間とも。一つが体験作文の書かせ方。もう一つが、『こんな時どう言い返す』である。それぞれ二時間で行う。

私は教育工学の専門家でも何でも無いが、私を招いて下さる事務局からみると、教育工学的な観点で授業を作っている。又は、指導をしていると思って下さっているようで
(え、おれ場違いじゃないの?)
という思いはやや持ちつつも、お招きいただいているので毎年講師として伺っている。

この研究会の講師の先生方は、大阪大学の名誉教授の水越先生の門下生であった大学の先生たちが中心だ。私にとっては
(すごい研究者の先生だよなあ)
と思っていた人たちばかりで、
(え、おれ場違いじゃないの?)
と懇親会でもときどき思うのだが、そこの場にいられるのは幸せなことである。

特にびっくりしたのが、会長の日本女子大学の吉崎静夫先生が
「池田さん、あなたのやっている「明日の教室」は凄いね。うちのゼミ生、みんなあの本を読んでいるよ」
と話しかけられたことだ。本当に我が耳を疑った。
こんなところでこんな風に評価を頂けるとは。

また今年から山形大学の准教授になった、野口徹先生にも声をかけて頂いた。申し訳ないのだが、私は先生が八王子に勤めていたことも存じ上げなかったのだが、山田先生は私のブログも良く読んで下さっていて、さらに同じ年ということで話がとっても合うし、私が今取り組んでいる研究にも理解を示して下さったりと、もう、幸せであった。

勿論、私だけが幸せになってはだめである。

自主参加をしている先生もいるが、区の夏期研修として指定されて参加している先生もいる。主幹研修として指定している区もある。
(えー、夏休みなのに研修なんて受けたくないよなあ)
という思いで講座に参加される先生方が、
(ああ、参加して良かった)
と思える講座を作らなければならない。できれば、
(早く9月にならないかな。子どもたちの前に早く立ちたい)
と元気がでる研修にしなければならない。
そうでなければ、自主参加している先生にも申し訳ない。
そうでなければ、こんなに晴れていてホゲーッと過ごす楽しみができる夏休みに申し訳ない。

参加される先生は、新卒の先生から教職経験30年以上の先生までが一緒にである。
私はこういう研修方法はいいと思っている。
同じ目的に対して、違う環境、状況にいる人たちがあれこれ議論を交わす。同質で集まっても刺激は少ない。それからするととてもいい受講者集団だと思う。

講座の一つ、『こんな時どう言い返す』は、本から生まれた講座である。小書『こんな時どう言い返す』は、もう発売されて12年になるんだなあと思う。
類書がないので、いまだにこつこつと売れている。そろそろ大台に乗るかなあと思う。
小書は、事例だけなのでその理論の部分をこの『こんな時どう言い返す』の講座では行っている。講座は、与えられた90分、2時間、3時間、4時間、8時間で組み立てる。で、今回は2時間枠。

こんな感想を頂いた。

■□■

本当にすばらしかったです。子どもの対応の仕方を距離感という考え方でとらえたことはなかったです。4月の学級開きで言っておくことは、先生のお話のように若手教員に伝えたいと思います。先生のお話を、本校の、2年次、3年次、4年次の教員に伝えたくなりました。あっという間の2時間でした。(20年目)

■□■

どのように言い返す、指導すべきかの他に、2時間があっという間に感じる先生ご自身の授業スタイルにただただ、びっくりでした。また、お話を聞かせて頂きたいです。(3ヶ月目)

■□■

大変楽しいお話ありがとうございました。ユーモアのあるお話やお小言、私も言われてみたいです。昨年も6年生で隣のクラスの若い男性のクラスが難しくなり対応に追われました。今日のいろいろな話を伝えたいと思います。私も残り6年。楽しくしかれるように工夫してみます。ありがとうございました。(33年目)

■□■

お話ありがとうございました。大変参考になりました。「エネルギー切れ」している25年目の教員ですが、新学期から又子供と楽しく過ごそうと言うエネルギーが湧いてきました。本も購入して読ませて頂きます。(25年目)

■□■

全体を通してユーモアたっぷりで、とても楽しく感じました。先生の大学での講義を聴いてみたいです。ありがとうございました。一番心に残ったことは"ことば"です。表面的な自分の"言い返し"は、響いてないんだなと反省しました。良く子どもの話を聞くことから始めたいと思います。(小学校教員)

■□■

全部は紹介できないが、こんな感じの感想がほとんどだった。
ありがたい。京都から出張った甲斐があったというものだ。
良い時間をありがとうございました。

来年は40回記念大会になるそうです。
また、お招きいただくことになりそうです。
多分、私の担当する講座は同じテーマです。
良かったらお越し下さい。

2012/08/01

山上憶良、すごい

山上憶良、すごい。
子煩悩であることは、有名だが、その子供が亡くなった時の長歌、反歌がすごい。

世間の人が貴ぶ宝石も
子供には遠く及ばない
妻との間に生まれた
真珠のようなわが子は
朝になっても私たちの寝床を離れず
立っても座っても一緒に遊び
日が暮れれば手を引っぱり
「ねえ、ネンネしよ
パパもママもそばにいてね
ボク、パパとママの間でネンネするから」
などと愛らしく言う
そんなわが子をみるにつけ
悪人になろうと善人になろうと
とにかく早くこの子の
成人した姿を一目見たいと
ただそれだけを楽しみにしていた
ああそれなのに 思ってもみなかった
突然わが子を襲った悪い病気
私たちはなすすべもなく ただ
白布のタスキをかけて
鏡を手に持ち
天の神を仰ぎ 地の神に伏して
「神様、あなたの思し召すまま
どのようなことでも承知しますから」と
必死に祈り拝むけれど
少しも快方に向かうことはなく
次第にその顔から生気は失せ
朝が来るたびに言葉も減って
やがて小さな命の灯は消えてしまった
半狂乱の私は泣き叫び
冷たくなったわが子を抱いて
その旅立つ魂を見送った
ああ これが運命なのか

世の人の 貴(たふと)び願ふ 七種(ななくさ)の 宝も我は 何せむに
我が中の 生れ出でたる 白玉の 我(あ)が子古日は
明星(あかぼし)の 明くる朝(あした)は しきたへの 床の辺(へ)去らず
立てれども 居(を)れども 共に戯(たはぶ)れ
夕星(ゆふつづ)の 夕へになれば いざ寝よと 手をたづさはり
父母も うへはな離(さか)り 三枝(さきくさ)の 中にを寝むと
愛(うつく)しく しが語らへば いつしかも 人と成り出でて
悪(あ)しけくも 吉(よ)けくも見むと 大船の 思ひ頼むに
思はぬに 横しま風の にふふかに 覆ひ来たれば
為(せ)むすべの たどきを知らに 白たへの たすきを掛け
まそ鏡 手に取り持ちて 天(あま)つ神 仰(あふ)ぎ祈(こ)ひ祷(の)み
国つ神 伏して額(ぬか)つき かからずも かかりも 神のまにまにと
立ちあざり 我(あれ)祈(こ)ひ祷(の)めど しましくも 吉(よ)けくはなしに
漸々(やくやく)に かたちつくほり 朝な朝(さ)な 言ふことやみ
玉きはる 命絶えぬれ 立ち躍り 足すり叫び
伏し仰(あふ)ぎ 胸打ち嘆き 手に持たる あが子飛ばしつ 世の中の道

恋男子名古日歌三首 天平五年(733年)六月作 巻第五 (九〇四)

" song of life"から訳

天使さま
この子はまだ幼くて
天国への道を知りません
お礼はいたしますから どうか
背負って連れて行ってやってください

稚(わか)ければ 道行き知らじ
幣(まひ)は為む
黄泉(したへ)の使(つかひ)
負ひて 通らせ

(九〇五)

" song of life"から訳

お布施を置いて私は乞い祈ります。
どうか欺かないで真っ直ぐに連れて行って、
天の道を教えてやってください。

布施置きて われは乞ひ祷(の)む
あざむかず 直(ただ)に率行(ゐゆ)きて
天道(あまぢ)知らしめ

(九〇六)

http://homepage3.nifty.com/enou/okura1.htmから訳

すごいなあ。
これ、1300年前に作られた歌です。

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