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2012/10/15

「評価規準」の観点の5「言語についての 知識・理解・技能」

10/15

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(『ちはやふる』の舞台 近江神宮の空)

国語科教育法2では、「国語科を実技教科にしたい」を主に「諺の学習」を通して具体的に考えている。

言葉を、覚える、使う、作るの三つの場面を想定し、それぞれに実技にするにはどうしたらいいのかということである。ま、勿論、これは三つとも実際にやっていることなのだが、なぜか授業になると説明で終わってしまうことが多い。実際にやるである。

今日の中心は「対義語でポン!」という私が開発した学習ゲーム。そして、その活動を通しつつ、言葉の獲得のポイントを講じる。

言葉は、思考である。言葉の数だけ思考の数が増える。
その際、どうやってその言葉をクリアな意味として中学生に理解させるかを考えさせた。

1)その言葉を深く探る。
2)その言葉の類義語から考える。
3)その言葉の対義語から考える。

この三つのパターンがあるように考えている。

1)大人。これを定義するのはなかなか難しい。辞書や心理学事典などを参照し、用例を見ながら、確定して行く。
2)他者と他人。他は同じ。者も人も人間を表しているように思える。しかし、同じ言葉でない以上は、意味が違う。どこが同じで、どこが似ていて、どこが違うのかを考えることでそれぞれの言葉を理解して行く。愛と恋、旅と旅行などもこれで考える。
3)男と女。どちらも人間である。しかし、どこかにこの男と女を切り分ける線が引けるはずである。その線は一本とは限らないかもしれないが、その線を見つける作業をする。

こういうことを「評価規準」の観点の5「言語についての 知識・理解・技能」、すなわち「伝統的な言語文化に親しんだり、言葉の特徴や決まり、漢字などについて理解し使ったりするとともに、文字を正しく整えて速く書いている。」でやったら面白いのじゃないかああと思うのだ。

寧ろこう言うことをしていないと、説明文でキチンと概念を押さえられなかったり、小説や韻文で象徴を理解できないと思うのだ。

国語科を実技教科にしたいは、国語の学習ゲームとして今日は展開した。そして、それが終わってからその根っこの部分は、言葉をしっかりと獲得させたいという所に繋がっているのだということを説明したのでありました。

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